シーバスの逆襲
オイラのの住んでいる所からスクーターでタッタカターと走り、ほんの2,3分のところに旧江戸川がある。江戸川スポーツランドとゆう江戸川区の施設があって水上バスの桟橋もある。ちょうどその対岸、つまり千葉県側がオイラのいつもの釣り場なんだ。ここは堤防から階段で降りることが出来、足場も悪くない。水面まで手の届く高さじゃあないので玉網は有った方が良いな。たまーにデカイのが来るからね。下流へちょっと歩くと足場が一段低くなっている。ここは満潮になると水没しちゃうし、水没までいかない時間でも船が通ると引き波が足場をさらう。
この場所は、小型のテトラポットが沈めてあるのだけれども、この低くなっている場所にはゴッチャリと在るから要注意。過去幾つルアーをロストした事やら。この場所からチョイト上流を見ると水門がある。旧江戸川の水量を調節している水門だ。夜になると灯りがついてムチャクチャ教科書通りのポイントとなるのだけれども、オイラはここで良い思いをした事はない。稚アユのシーズンにはけっこう人気の場所で、沢山の人が水門の上や脇からアユを狙っている。もちろんシーバスもアユを狙って追っかけてきている。水門の上から投網をやってシーバスを狙っている人もいるし、たまに大きいヤツがかかっているからね。けどルアーでは釣れないんだな、なぜか。余談だけどこの水門の東京側は桜のちょっとした名所になっている。ちょうど稚アユの季節は桜の花が見頃だから、シーバスが釣れなければ花見に変更する手もあるね、この場所は。
この57センチにやられた
さて3年くらい前の話で申し訳ないけど7月の終わり頃、さっき書いた場所で釣っていた。とっぷりと日も暮れた20時ころ。テトラのエッジあたりを出来るだけ岸と平行にルアーを泳がせているとグイッとルアーを持ってゆかれた。おおヤリーとすかさず合わせを入れ元気な引きを楽しんで無事タモに収まった。
リアフックがしっかり口の中に掛かっていて、フロントフックは口の外にあった。気を付けたつもりではあったのだけれども、いつものようにシーバスの口に親指をつっこみアラヨッっと持ち上げようとした瞬間、シーバスがビタンビタンと暴れた。んんん?何だか違和感。
電池が切れかけた暗いライトで見てみるとレッドヘッドのフロントフックがオイラの右手人差し指の爪の下あたりにしっかり刺さっている。しかも網越しに。オイラとシーバスはルアーを介して繋がっちゃった。玉網のおまけも付けて。こいつは弱った。とりあえずこの繋がりを解かなければならない。リアフックは3本とも刺さっており簡単には外れそうも無いので、オイラの指に刺さっているフックをプライヤーで指から5ミリほど上から切り落とした。途中魚が暴れたものだから結構面倒だったよ。それからすぐに魚を網ごと水に漬ける。だいぶ時間が経っているのでグッタリとしている。
しばらくそうしておいて再び引き上げルアーを外しにかかる。プライヤーでカエシをつぶしフックを外した。再び網に入れ水に漬ける。エラに出来るだけ水が通るようにゆっくり前後に動かすこと30分。魚体はだいぶ傾いていたが、ゆっくり水底へ戻っていった。
さて、オイラの方は痛みも無いし血も乾いている。と、ゆうことでその後1時間ほど粘ってみたがバイトすら無かったのでここでストップフィッシング。一度帰って救急病院に行ったんだけど、これがまた、どこか裏の倉庫から引っ張り出してきたようなブリキの工具箱を持って当直のお医者さんが登場した。
怪我をした時の状況をあれこれ聞かれ、これはカルテに書く為だけど、麻酔を打たれ、カエシがある為引き抜けないのでまず押し出してカエシのすぐ後ろからペンチで切り落とし、そうして抜いてもらった。そのあとドッペリと消毒薬を塗られ、包帯でグルグル巻きにされ、おまけに破傷風の注射まで打たれて放免とされた。さらに帰り際、今夜は酒とお風呂は禁止と言われた。もっともこの二つの禁はやぶっちゃいましたが。ただ、消毒されただけで手を石鹸で洗った訳ではないので魚臭いのなんの、まいった。
皆さんもお気を付けあれ。もしこのような事態に陥った場合、状況が許す範囲で手を洗って病院へ行きましょう。
次の日、正規の診療時間にもう一度診察を受けなければならないのだけれども、傷の大きさが大きさだけにカットバン程度のバンソーコで済んでしまった。会社には、怪我で遅れますと電話してあるのにカッコつかなかったね、まったく。