リベンジ! 瀬詰崎灯台
長崎 ルアー 青物
2005年9月17日
島原半島に瀬詰崎灯台がある。海を挟んで向こう岸は天草がある辺りだ。
長崎へ来て間もない頃、釣り場で話しをしたルアーマンから教えてもらった情報によるとなんでも其処ではヒラスズキが釣れるとか・・・。最近コッパ青物に振り回されている釣四郎は釣り場を探していたのだけれど、そこでフッと思い出したのがこの灯台だった。ネットでこの灯台の画像を探してみると足場もすこぶる良い事が判った。
外海に面した場所ばっかりに目が行っていた釣四郎だけれども、コイツはかえって新鮮に思えた。ほんじゃあ一丁行って見ますか!、と出撃したのが先週の事。
ところが其処にはヒラスズキでは無く青物が待っていた。小潮にも関わらずまるで川のように流れる潮!。その強力な流れの中にヤズ(イナダ・ワラサ)が潜んでいた。
勿論これを狙ってタックルボックスの中のメタルジグで挑戦したのだけれども、釣四郎のリールに巻いてあるシーバス用18ポンドテストのファイヤーラインは実にあっけなく切られまくった!。激流の中を突っ走るスプリンターを止める事が出来なかった。
完璧な惨敗。徹底的な敗北。これぞ完敗ってヤツだ。
灯台を赤く染める夕日に力強くリベンジを誓うのだった!。
釣四郎は仲間と共に再び瀬詰崎灯台を目指した。リールには35ポンドテストのPEが巻いてある。今日こそは逃がしゃしねえぜえ!!。
途中の漁港に立ち寄りアジコ釣り。ライブベイトで青物を狙う人用の餌さを確保する為だ。ここは先週の釣行でアジコの存在を確認済みの港なのだけれども、今夜もわんさかアジコが湧いていた。あっという間に十数匹を確保して灯台を目指す。
まだ暗いうちに灯台に到着したのだけれども既に先行者が来ていた。この釣り場は先端部がベストポジション。ルアーは広範囲を探れるから良いけれども活餌餌さの釣りにはチト厳しくなった。
更にとんでもない事が!。せっかく釣って来たアジコがバケツで全滅していた!!。酸素発生剤を入れていたのに!!。大ショック!!。
そうしてフカセで狙うつもりだった人も、この波立ち逆巻き渦を巻く潮を前に呆然となった。結局二人はすぐ近くの漁港で釣る事になり、釣四郎のみがこの灯台に残った。
前回の釣行で獲物は流れの中にいる事が判っていた。がしかし、大潮の流れは熾烈を極めていた。とりあえず40gのジグを投げ込んでみる。あっと言うまに流され、ラインにテンションをかけたとたんに浮き上がって来る。
では60gにチェンジ。「おいしょっ」と投げるも同じだった。
潮が緩むまでは流れの境目を狙う事にする。
ここの潮は横に流れるのではなく沖へ向かって流れる。満ち潮の時は小浜温泉方向から沖へ向かう。この時灯台を挟んで島原方向は殆ど潮の流れは無い。引き潮の時は逆になる。灯台の先端に立ち右を見ると激流が走り、左を見ると静かな海がある状態なのだ。つまり此処には巨大な潮目が存在すると言える。
その流れの境を狙っていた釣四郎だけれども、例によって高速ジャカジャカ巻きをやっているとグッググッと来た!。
おお、ヒット!。
しかしドラグは鳴らない。すんなり巻ける。
くっそー、恐らくネリゴだろう。
と、思っていたらいきなりヤツは走り出した。
ジャジャジャジャジャーーーーーーッ、勢い良くラインが出て行く!。
ぬおおおおおっ!、ネリゴなんかじゃねえ!。ヤズだ!!。
ロッドはパッド部分から大きく曲がりドラグが悲鳴をあげる。両手でロッドを持って耐える釣四郎。
少しでも走りが緩くなるとすかさず巻き取る。リールがまだ逆転していてもかまわない。ラインを出されるばっかりではそのうちスプールがカラになっちゃうからね。だが敵も直ぐにパワー全開のダッシュを仕掛けて来る。
一進一退の攻防の末、遂にヤツは寄って来た。だが姿はまだ見えない。
足元には根がありそこへ潜り込もうとする。ロッドを立てて必死に阻止する。すると今度は流れの流芯へドラグの唸りと共に走り込んだ。あの激流の中を突っ走る体力が残っていたとはビックリだ。
しかしこれがヤツにとって致命的だった。激しく体力を消耗したのだろう、走りを止めるとわりとすんなり寄って来た。そうして波間にその姿を現した。
デカイ!。
50センチクラスを想像していたけれども60センチオーバーは間違い無い。関東で言うところのワラサクラスだ。
先行者にタモを入れてもらって無事ゲットオ!。
やったぜえ!。遂に獲ったぜえ!!。釣四郎大満足ウ〜!!!。
65センチのワラサ
潮位はドンドン満潮へ向かって上がり、それに伴い流れは緩やかになって行った。チャンスだ。流芯に向かってメタルジグをドンドコ投げ込む。ところがライントラブル。あーっ、もうくっそおー!!。
ラインシステムを組みなおす。このラインシステムなんだけれどもメインラインがPE35ポンドテストでリーダーもぶっといものだから釣四郎が組むとオルブライトノットが抜けやすいったらありゃしない。そこで今回はオルブライトノットにチョイト工夫を凝らして抜けを防いでいるのだけれども(コブが増えてオススメではない)、いつもの癖で普通に組んじゃった。試しに、思いっきりひっぱったら案の定スッポ抜け。やり直しだ。
そんな事をやっていたら潮がユルユルになりチャンスは遠ざかってしまった。
タモ入れをしてくれた先行者も帰ってしまい潮も完全に止まってしまった。
この後下げが始まり先ほどとは逆から、つまり島原方向から猛烈な流れが襲って来て再びチヤンスが来た。潮位が随分低くなり底が見えるくらいまで頑張ったけれども再度のヒットは訪れなかった。やはり朝夕が良いのかも知れない。しかし、念願の1本を獲る事が出来て満足。気持ち良くロッドからリールを外す事が出来た釣四郎だった。
追記
此処は当然良い漁場になっているようだ。多くの漁船が漁をしている。観ていると2隻の漁船がお互い近づく、近づく、近づく・・・あーーーっ!。
ドン
ぶつかっちゃったよ!、オカマ掘られちゃったよ!!。
あっと言う間にぶつけられた方の船は横転。幸い海に投げ出された方の人は直ぐに救助され、ひっくり返った船もなんとかかんとか近くの小さな港まで引っ張って行ったけれども、あの船はもうアカンだろうなー。保険で何とかなるのかしら。
どえらいシーンを目撃してしまった我々だった。
今回のヒットルアー
マリアオフィス シーフラワー
※先週の釣行ではダイワ:MMジグ40gに反応がありました。
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