さよならマリア

アオリイカ エギング 長崎

2005年5月28日

 

先週はお天気が良くなかったので中一週あけての土曜日。色々な都合でいきなりお仕事が休みになっちゃった。そんな訳でいつもの「お気軽堤防隊」はビールをドカドカ車に積み込んで出撃!。場所はまたまた神ノ島、「マリア観音」の堤防だ。本日も無事アオリをゲット出来るのか釣四郎!?。

 

暗い、潮が暗い。

釣四郎が長崎の海で初めてルアーを泳がせた時の印象は、あまりの水の綺麗さに

「こりゃあバッチリハッキリ見え過ぎて、お魚を疑似餌でだまくらかすのは至難の技じゃ!。」

だったけれども、あの釣四郎の頭脳の如く透明で、そこはかと無く深遠なブルーの海はどこへやら。何だか陰鬱と憂鬱を薄く伸ばして何とかかんとか誤魔化したような、そんな期待薄の水色をしている海が神ノ島漁港に鎮座していた。

けれども潮は良い。ちょうど上げていて好条件。ささやかな経験では上潮の時は期待が持てる気がしている。それにすがって仕度を済ませ、ウソくさい事この上ない十字を切ってマリア観音に好釣をお願いして釣り開始。

釣四郎は思った。「水が良くない日中、イカの活性は下がり底に居るのでは?。」

そんな事を考えている内に餌さ釣り組が小サバを釣り上げた。それを見て釣四郎は大いに迷った。

「ベイトが来ている!。以前には見られなかったご馳走だ。イカは中層でコイツ等を狙っているのではあるまいか?。いやまて、そもそも水が良くないのだからそんな事は無いだろう。・・・うんにゃ違うな、昔通っていた神奈川県の三崎港では五月に入ればこんな感じの水だったけれども釣れたじゃんか。・・・いやいや待て待てここは長崎そうじゃない・・・けれどもしかし・・・うーーーん・・・・・・うーーーん・・・・・・。」

釣四郎の水晶球のような頭脳は思考の汚泥につつまれ混乱と混沌の極みに達した。

「よう判らん!!。」

判らんモノは判らんから仕方が無い。仕方が無のでとりあえず底から中層までを探る事にした。

そんな中途半端でいい加減な作戦で開始したエギングだったけれども、開始して間も無くズンと来た!。底で来た!。すぐ足元で来た!!。

「うっへっへーい!、やったぜい!!。」

重いけれども引きが弱い。

あがって来たのはモンゴウイカ。見るとエギのカンナは食腕一本に掛かっている。

「うお、ヤベッ!!。」

慌ててドラグを緩める釣四郎。ヒヤヒヤしながら無事タモですくってもらって一安心。仲間の、イカが釣れた時のタモ入れも上手くなって来た。以前は「あっちだこっちだ、頭だ胴だ、どっちが頭だ?」と大騒ぎだったのに。

漁港の岸壁にドバーッと言った感じのスミ跡が有り「コウタロウ」とイカスミで書いてあったので甲イカが居るのだなあと思っていたけれども、やっぱり居たね。

モンゴウイカが来た

早々に一発来たけれども後が続かない。シブイ!。

時々ノシッとロッドが曲がって「うっへっへっへーい」と喜んでいるとゴミだったりする。エサ釣り組も小サバは釣れるけれども、前には良く釣れたアラカブ(カサゴ)やメバルがサッパリ来ない。

カッターが行く

巡視艇も行く

カッター疲れる

目の前に在る教会の鐘がカーンカーンと乾いた音を鳴らすとお昼の時間。これは釣四郎にはとっても新鮮。お寺のゴーンと言う低音でないところがやっぱり長崎だね。

勿論お昼ご飯はイカ。例によってSA氏が巧みにさばいてくれた。しかし、イカの味に関してだんだん舌が肥えて来てしまった我々一同、「アオリの方が美味いね。」とか「新鮮だから食べられるけれども甘味が無いね。」などとうなずき合っちゃった。

お昼ご飯の準備

さて、お昼も過ぎて潮は引きに変わっている。アオリの気配は全く無いので釣四郎もエギングにちょっと飽きてきてしまった。

で、ゴソゴソとバックから取り出したのはジグヘッドにワーム。ロック狙いだ。堤防の外側へ向かってキャストする。

深い、その上風が出て来たので底が取り辛い。

2投目だか3投目に底を取ってチョンとシャクッたロッドに コン とアタッた。

ビシッとアワセを入れるとグッと重くなりフィッシュオン!。

時々グングンと言った引きを楽しませてくれたのは良型のアラカブ(カサゴ)。

アラカブ(カサゴ)が来た

この一発でダレ気味だったエサ釣り組も活気付いた。隣を見ると浮き仕掛けを外してジェット天秤を出動させているTA氏がいた。各々状況に応じて知恵と工夫をこらす(ここが大事で楽しいところ)。これが成功してアラカブや巨ベラに笑顔が湧く。

アラカブ(カサゴ)ダブルヒット・・サイズが・・・・

今日は暑い、一段と暑い!。長袖にライフジャケット着用の釣四郎は何時もは手を伸ばさないビールについつい手を伸ばしてしまった。

うーんムチャンコ美味い!。

しかしながら釣四郎の爽快感とは裏腹に釣果は尻つぼみ。ジグヘッドも根掛り連発。再びエギングに戻るけれども既に集中力は降り注ぐ南国の太陽光によって蒸発してしまっていた。他のメンバーも同様のようだ。

ストップフィッシング。

どうやら長崎港周辺はもうイカンかもなー、次の堤防を探さなければならないかも知れない。足場が良くて安全で、しかも駐車スペースが有りそこそこ釣れて、もしかしたらの一発がウソでも良いから期待できる、そんな素人も玄人も楽しめる夢と希望に満ち溢れた堤防を(そんなの在るかなー!?)。

 

追記

今回はメンバーの中の最素人に夢の一発を賭けて必殺のタックルを託した。カゴにアミコマセを入れ、ハリス1.5号ヒトヒロにチヌ針。エサはイカゲソの塊。足元ギリギリの影の中に落として大物を待ったけれども遂にロッドは遂に曲がらなかった。

驚いた事に、イカエサは見事なほど綺麗に食われてしまった。小魚の群れが突付いて突付いて突付きまくって食い尽くしたようだ。集団の力は恐ろしいね。

今回のヒットエギ

ヤマシタ エギ王Q速4 RHOK

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