たばかったな 通り矢

 

2000年8月26日

 今週も来ちゃいました三崎港。今回は噂に高い 通り矢 と呼ばれる所。そして到着はまたまた辺りが真っ暗になった時間。懲りない男だね。だけど今回はすぐに場所が把握出来たよ。そんなに広い場所じゃあなかったんだ、通り矢は。さあ今夜もガンバルぞ! さて結果やいかに。

 

 岸壁に立つと、むわーっと魚の蒸しあがったような匂いが鼻の奥まで充満して来た。ここには魚の加工施設が在るようだ。

 通り矢の堤防はすぐに判った。岸壁の中央に くの字 の格好で突き出ているからだ。行ってみると人は付け根部分に3人ほどのグループと先端付近に親子連れがいるだけ。はて、ここは超人気のポイントのはずだけどもどうした事かいな、と思いつつふと見ると黒い墨汁をぶちまけたような痕が其処ここにある。おお、これは噂に聞く墨痕ではないか。しかも古いものではなさそうだ。間違いなく、極めて最近ここでアオリイカが釣れたんだ。何処ぞのホームページで読んのだが、新しい墨痕を見つければ半分は釣ったも同然らしい。がぜんやる気が充満しはちけれそうになる釣四郎であった。

 親子連れはオイラと入れ替わるように場所を移動して行った。この突堤には灯りが無いのだ。といっても墨痕を発見できるくらいだから真っ暗って訳でも無い。岸壁の明かりでうっすらと照らされているのだ。だけどラインを結んだりといったような作業が出来るほど明るくないので携帯用の灯りは絶対必要。ま、夜釣をする人なら必ず持っているよね。

 さてオイラが陣取ったのは、くの字に曲がった突堤の曲がりっ鼻と突端のほぼ中央部。当然墨痕が一番有る所だ。風はほぼ正面からけっこうな強さで吹いているが、先週ほど肌寒くはない。ちょうど良い体感温度だ。

 どこか遠くのほうからドーンドンドンと音がする。またまた何処かの花火大会らし。この季節、土曜の夜は必ず何処かで花火大会があるようだ。そう言えば今夜は東京でも隅田川花火大会をやっているはずだ。オイラはあまり興味がないのだけれども、花火大会には大変なお金がかかっているらしい。それを毎週あっちこっちでやるのだから大変だ。もしこれを合同で東京湾全域でやったらきっと凄いイベントになるだろう。いろんな場所でミュージシャンがオンステージしたりして。何方か企画してみません?。

 おっと話がそれてしまった。さて、オイラはタックルをセットして風に向かってキャストを開始した。ヒュン、ピューヘロヘロ、ポチャン。くーっ、飛ばねー。しかも潮が早いらしく右へ投げた餌木が左から帰って来る。着低も極めて取りづらい。しかしがんばらねば。墨痕が語るように、ここは餌木ingパラダイスに違いないのだ。あっとゆまに餌木を1個ロストしてしまった。ルアーをロストした時もそうだが、これは授業料だと思うようにしているのだけれども、自分で作った物は、ああ、あれはああやってこうやって作ったヤツだったな、などと思いだして悲しい。だが、それと引き換えにアオリをゲットするのぢゃあ。

 あんまり潮が早いのとアタリが無いので時折突堤の内側へも投げてみるのだけれどもウンともスンとも反応が無い。突堤の付け根に陣取っていたグループの一人が、ちょうど曲がりっ鼻の所まで出張してきて何か釣り上げた。覗きに行って見るとイワシであった。本当の狙いはアジとの事。アジと言えばアオリイカのヤエン釣りでは定番の餌じゃあないか。アジが廻って来ればさらにアオリへの期待が高まる。ガンバレおっさん。気合でアジを呼びこむんじゃあ。と思っているうちに、おっさんは飽きたのかタコ釣の道具などゴソゴソ引っ張り出してしまった。うーむ気合が足らんのー。

 日付が変わった頃、例によって人が増え始めた。それと同時に、先週もそうだったが、何をしている人かよく判らないのだけれども、ただウロウロしている人もやって来る。そのウロウロのおっさんと、例の気合の足らない(怒られそうだな)おっさんとの会話が耳に入ってきた。

(ウロウロのおっさん)今日は全然ダメ。昼間沖へイカ釣に出たがさっぱりダメだった。ワカシやイナダも急にダメになった。などと言っている。何、潮でも変わったのか、なんだか知らないが状況が激変しているらしい。さらに聞こえてくる。

(ウロウロのおっさん)どこも釣れとらん。

 そ、そう言えば先週の夜はイワシがドッサリと居たが今夜はあのおっさんが一匹釣っただけじゃあないか。ちょいと嫌な予感が・・・。

 そうこうしているうちに通り矢堤防はすっかり賑やかになった。潮も始めは右から左へ流れていたのだが今は逆に流れている。不思議な事に、時折流れが急に緩やかになる時がある。理由は全然判らないが、チャンスとばかり気合のキャストでガンバルがどうにもイヤハヤ。風も大分おさまって釣りやすいのだけれども、肝心のアオリ様が・・・。

  オイラの右4,5メートルほどの所にルアーマンが入ってきた。どんなルアーを投げているのか良く分からないのだが、キャストして着水と同時に早引きを繰り返している。シーバスでは無いだろうし、どうも理解不能。この人は、あまりやる気が無い風で、いつの間にかシートを敷いてグースカ寝ちゃった。

 アタリが無いまま朝が近づいてきた。同時に、さらに釣場は混んできて隣との間は2メートル前後となった。まるで乗合船のようになっちゃった。しかもほとんどがルアーマン。みなルアーの早引き。いったい何なんじゃ。超スローな餌木ingは何ともやりづらい。

 思った通り、例のグースカのお兄さんとオマツリ。オマツリを解くついでに聞いてみた。何とイナダ、ワカシ狙いとの事。夜明けにワカシやイナダがドドーンとやって来るそうな。するとこのお兄さんは、夜中から場所とりをしていたのか。凄い気合じゃあ。やる気の無いグースカお兄さんなどと言ってしまって済まねー。

 おいらとそのやる気マンマンのお兄さんの間には、これがまたえらい爺様が入ってきた。当然ルアーマンではない。まず、サビキ仕掛けの電気浮き付きを放り込んだ。次にキス仕掛けをお投げになりあそばした。これがまた、おーいっしょ、よれよれっ、フン。てな感じで、いかにも年期入りのキャストなものだから真っ直ぐ飛ばない。オイラの目の前10メートルくらいの所にドボン。これでオイラの餌木ing続行は完全に不可能になっちゃった。そこで取り出したのはバイブレーションルアー。実は餌木の下に2個ほど忍ばせて来たのだった。根がルアーマンなものだから・・・。

 爺様のキス仕掛けにアタリが来た。何とゴンズイ、しかも2匹。実はオイラは実物を見るのはこれが始めて。チビナマズのようでなかなか愛嬌がある魚であるが、爺様は、この魚はヤバイんだよと言いながらハサミでしこたまゴンズイ君を殴りつけ、タオルで包んで針を外しにかかった。これをお読みの方々はご存知と思うのだけれども、ゴンズイ君は毒針があるのだ。相当効くらしい。

しばらくして爺様は再び仕掛けをお投げあそばした。またまたオイラの目の前へ着水。どうやら左方向へ飛ばす癖があるらしい。その仕掛けにまたまたアタリが。ガンガン引いている。爺様は、どうせゴンズイだから上げる気もしねえ。などと言いつつ、おっとりと竿を上げるが、やたらと竿が曲がっている。オイラがゴンズイにしちゃあスゴすぎませんかと言うと、なにやらムニャムニャと言いつつ引き上げた。フグである。おまけに石も。それやあ竿も曲がるだろう。

 この爺様の偉いところは、これらの魚をポイと捨てずにスカリに入れちゃう所。雑魚や外道をゴミみたいにしてそこいらの地面にポイと捨てる輩をよく見かけるけれども、あれは酷いと思うよ。でも、フグをさばくには免許がいるんだぜ、ジイサマ。気を付けてくれよ。さらに爺様の年期のキャストは続く。チョイ投げではイカンとお思いになられたのであろう。今度はやや遠くに飛んだ、が、オイラの目の前である事には変わり無かった。これじゃあオイラもルアーを投げる気にもならない。

 辺りはすっかり明るくなちゃった。しかも、イナダやワカシは何処へやら。全くやって来る気配は無い。みなロッドを立掛け海を眺めている。聞けばイワシの回遊が肝らしい。本日はイワシの回遊無し。したがってイナダやワカシの回遊も無しである。気合のルアーマンが一人、又一人と去って行く。入れ替わりにお気軽フィッシングの人達が入る。オイラもここでストップフィッシング。墨痕への期待とワカシとイナダへの期待に翻弄された一夜であった。

通り矢の突堤
ワカシ・イナダは現れずルアーマンは去っていった。残ったルアーマンもロッドを立て掛け虚しく海を眺める。ウルトラマイペースの爺様(一番手前)はサビキで小魚と戯れ平和な一時を楽しんでおられます。
これが墨痕。くーっ、期待したんだがなー。

 

バス利用の皆様へ

東リ矢行きのバス時刻表は、当ホームページ 遥かなるアオリへの道 を参照してください。通り矢は行きも帰りもバスの本数が多くありません。ここでは帰りの時刻表を書いておきます。また、通り矢は前回の三崎港と違い さびれた港町 風な雰囲気があり、ジュースや煙草などの自動販売機は見当たりません、ましてやコンビニなど夢のような話です。必要な物は持って行き、間違っても現地調達など考えてはいけません。

平成12年8月27日現在 三崎口駅行き、ただし()は三崎東岡(バス営業所のようです)止まり

平 日
土曜日
休 日

()は三崎東岡止まり    
     
20・34・53 20・35 42
19・44 0・20・52 15・43
4・36 12・34 36
2・(18)・42・(59) 10・(22)・42 (17)・42
10
(40)・42 10・49 24
11
15・50 15・26
12
(17)・48 (1)・(19) 1・20
13
(0)・25・59 2・(43)
14
42 8・32・(42) 12
15
8・(39) 18
16
23 10 11
17
8・27・45 7・35 5・(48)
18
15・35 6・(20) (27)・50
19
10.24・50 11・(28) 13
20
18・55 29 0・27
21
(9)・(56) (1) (26)
22
     
23