手作りルアー
ブラックバスのルアーフィッシングを始めて間も無い夏の事でありました。
その日釣四郎は印旛沼でブラックバスを釣っていたのだけれども、夏のお約束である夕立がやって来そうな雰囲気があった。いつの間にか空に黒雲が沸いて来たなと思っていたらパラパラと降ってきた。
その時オイラは手繰川(たぐりがわ)とゆう小さな川にボートを進めており、どっさりと水面に草が倒れ込んでいるすぐ脇に、ザラのトップウォーターをポチャンと落とした。すぐに草陰からサッと黒い影が飛び出して水面のルアー引っ手繰った。
これが始めてトップウオーターでバスを釣った時の状況である。驚いた。興奮した。感動した。以来釣四郎はガンガントップウォーターを投げまくる事になるのだが、なかなか釣れない。出来るだけブッシュの近くを通そうと思うのだけれども、水中に長い草の葉なんぞたれていると直ぐにひっかかっちゃう。また、印旛沼にはヒシモも多いのだけれども、そこでも同じですぐにヒシモを釣ってしまう。
そこで釣四郎は考えた。ウィードレスなトップウォータールアーとは何ぞや。答えは簡単。フロッグタイプなのだが、当時、オイラの考えではフロッグはバス釣り用ではなくライギョ用のルアーとしか思っていなかったので、思考から自動削除されてしまった。
考えた挙句、ペンシルタイプやポッパータイプの後ろ半分がワームになっていれば良いではないか。短いボディの後ろにワームフックが付いているルアーだ。しかしそんなルアーは聞いた事も無い。なら作ってしまおう。
てな訳で釣四郎のルアー作りが始まった。本棚の奥のルアー入門とかいったかな、その本の付録に作りかたが書いてあったのだけれども、今みたいにプロのビルダーのテクニックなど書いてあろうはずもなく、本当に簡単な物であった。それでなんとか1個作ってお風呂でテストしてみた。大失敗である。バルサのボディが小さすぎて沈んでしまったのだ。しかし十分な浮力を持たせると大きくなりすぎた(今では大きくても良いと思うが当時はまだデカルアーに抵抗があった)。さらに考えた。考えに考えた。仕事中にも考えた。そして完成したルアーが写真のルアーである。
どうなっているか解かるかい諸君。中身はこうなっているのだよ。
このルアー本体にはフックが付いていないんだ。中にラインを通してその
先にオフセットフックを結ぶ。チューブワームをセットして、そのワームを
ワームルームへねじ込むとセット完了。当然ウィードレスだし、
ドッグウォーキングで動きも良い。
さて、このルアーを持って印旛沼へ行ってみた。たしか7月くらいだったかな。結果は素晴らしいものだった。ちょうど小雨も手伝って、ヒシモの水面からバスを引き出した。釣四郎は天才だと思った。
そこでよせばいいのに、このルアーを釣具メーカーに売り込んでみた。20社くらいに写真付きで手紙を出したんだ。結果、自分の凡才ぶりに気が付いた。何とこのルアー、某有名メーカーから昔発売されていたとゆう事だった。しかし嬉しいこともあった。あるメーカーの開発担当者から直接電話を頂いて色々お話を聞く事が出来たのだ。ま、世の中そう甘くはないよね。
今でもルアーは作っている。机の前に換気扇を設置したり、エアブラシ用のコンプレッサーを入手したり段々本格的になってきちゃった。最近は佐野ルアーとゆうルアーをよく作っているけれども、これがオイラがよく行く旧江戸川のテトラ滞でのシーバスに効くんだよ。スゴクね。
段々話がとりとめもなくなって来たので今回はこの辺で。
左がオイラの手作りルアーで始めて釣れたバス。なんてイイヤツなんだ。
右は別の時にこのルアーで釣れたバス。