花見シーバスU

荒川河口

2004年4月4日

 

ロッドを担いでスクーターを飛ばしていると、ヘルメットのバイザーに小さな水滴がポツポツとへばり付いて来た。

「ゲゲッ、雨!?。」

天気予報を確認しておけば良かった。

すぐに止むだろうとタカをくくってそのまま釣四郎は荒川河口を目指した。

昨夜、釣祐さんとスポーツランド対岸を攻めたけれども、ノーバイトだったので気分を変えてデイゲームの花見シーバスを決め込んだのだけれども、まさかの天気だ。

釣り場に選んだのは若洲ゴルフリンクス脇のテトラ帯。今年、シーバス初ゲットの場所だ。ここは新木場駅からバスでも来れるけれども本数が少ない。日中だと1時間に1本くらい。駅から歩くと30分以上はかかるので、やはりバイクや車などの足が無いとチト不便な所だ。

釣四郎はスクーターに乗って来るけれども、そのスクーターはいつもゴルフ場入り口の脇に止めている。ちょうど良いスペースがあるんだよ。

(車だと、この先に若洲のキャンプ場があるのでそこが良いだろう。勿論ここからも釣り場へ入る事が出来るし釣り用の桟橋もある。但し、21時を過ぎるとキャンプ場へ行くゲートが閉まるので要注意。)

そうしてゴルフ場に入って行くのだけれども、ゴルフ場を取り囲むように遊歩道兼サイクリングコースがあるので、その道を川の方へテクテク歩いて行くと釣り場に出る事が出来るのだ。

ここの釣り場はとっても広い。チャリンコが欲しいくらいだ。桜も所々に植えてあり、淡いピンク色を雨に濡らしていた。

潮位が高いね

さて準備を済ませ14時30分テトラへ降りる。勿論足元はスパイクでガッチリ決めてね。

風が強くおまけに水も動いていない。雨は多くはないけれど風に乗って横から降って来る。その雨に背を向けてキャストを開始。

数投したら数メートル移動。また数投したらまた移動。この繰り返しで下流へ下流へと向かう。

しかしアタリが無い。それでも黙々とキャストを繰り返す。

雨と風の中コイツは少々キツイ。キツイけれども頑張ってキャストを続ける。これがカッコイイじゃん!。だいぶナルが入っている釣四郎だった。

空が暗い。周りも春の明るさが無く夕暮れ時のようだ。

ルアーをレッドヘッドのラパラに替える(得意なヤツね)。

少しだけ水が動いてきた。

クン

バイト!

アワセをビシッといれる。

グググッツ

おおおお、ヒットオ!!

来た来た来たあ!!!

追いアワセを2,3発かますといきなり魚が水面に顔を出し、申し訳程度にエラ洗いをしたけれどもジャンプは見せてくれない。

そうして潜る。ガンガン潜る。

ヤバイ、沈みテトラがある!。

強引に浮かしにかかるけれども、向こうも負けずに潜る。

何とか半分ほど浮かしたけれども、今度は水面直下に頭が見え隠れしている足元のテトラに潜って行った。

ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!!。絶対ラインがこすれている。

ロッドを出来るだけ前に突き出してテトラからラインが離れるようにし耐える。

遂に向こうが根負けして水面に姿を現した。急いでタモを手にしランディング体制。そうして無事取り込み成功。

うーん銀ピカで嬉しい!。

リリースして次を狙う。

ようやく顔を見せた65センチ

テトラからテトラへと移動しながらキャストを繰り返すけれどもアタリは無い。

だんだん辺りが暗くなって来た。雨の日は夜が早い。

ストップフィッシング。

水も動いて来たし、あと2,3本取りたかったけれども仕方が無い。

明日からまた出張なのだ。釣りは暫くおあずけだ。

今度もまた北国。桜はまだ咲いていないだろう。

雨に打たれながらチョイト寂しい思いで帰り道を走ってゆく釣四郎だった。

ヒットルアー:ラパラCD9レッドヘッド