マズメに賭けろ
平成１２年１１月２４日
小春日和のうららかな週末、釣四郎は秋谷港に来ていた。もちろんアオリイカをエギングで狙うためだ。さあ今回は連敗脱出なるか、はたまた撃沈するのか。こうご期待。
天気予報によればひさしぶりの好天に恵まれそうだ。これは行くしかないだろ。このところパソコンが絶不調であった為更新もままならず、おまけに風邪が全然抜けなくて毎日頭痛で憂うつな日々を送っていたものだからロッドを振りたくてしょうが無い。原因不明のパソコンの不調も何故か突然復調し、体調も良くなったのでいそいそと準備し昼前に出撃した。
京急新逗子駅からバスに乗り換え秋谷港を目指す。しばらく行くと海岸が見えてきた。ここまで来ると流石に海も見栄えがいいね。釣四郎がシーバス釣りで目にする海はひどいもんだよ。但しシーバスのポイントは無数と言ってよいほど有るけれど。窓がら見える海は穏やかで、ボートやヨットが浮かび大変のどかだ。今日ならボートで釣っていても気持ちが良いだろう。ここで釣四郎は景色に見とれて大ボケをこいてしまった。バスの下車駅は秋谷なのだが、釣四郎は「アキタニ」と読むものとすっかり思い込んでいて下車駅に気付かず、終点の長井まで行ってしまったのだ。本当は「アキヤ」と読むのだそうだ。まったくうかつな失敗である。
３０分ほどロスして２時ごろ秋谷のバス停に到着。バス停の近くのコンビニ脇から海岸に降りると秋谷港の防波堤が見える。堤防は海に向かって伸びているのでは無く、海岸に平行に伸びていると思ってくれ。従って、釣りに使えるのは外側がメインだ。先端付近までテトラが入っており、釣りやすい先端部分は人で一杯。休日はテトラからの釣りになると思ったほう良い。テトラは角テトラなので比較的釣りやすいけれども、やはり十分注意しなければならない。
穏やかな天気に恵まれた秋谷港
本日は夜８時ごろまでやる予定。本当はオールナイトでいきたいところだけれども、翌日予定が入っているのだ。
釣四郎はテトラに降りた。クーラーを担いでヨレヨレとテトラを渡る。正直ポイントが良く分からないので適当に陣どって支度をすませる。廻りは浮き釣り師オンリー。エギングは釣四郎一人だけだ。隣との間も結構広くのびのびキャスト出来そうだ。気温は高く風は微風で気持ち良い。
エイッとファーストキャスト。ブルーの餌木がやや追い風ぎみの風に乗って気持良く飛んで行き着水。カウントを取ろうと思いヒョイとリールに目をやってギョッとした。ラインがほとんど出切っている！。そ、そう言えば今シーズンはシーバスで何度となくダブルラインを編み替えたので、その度確実にラインは短くなったはずだ。夜釣がメインで、しかも釣四郎が通っているポイントはロングキャストをほとんど必要としない所なので全然気が付かなかった。マジでヤバイッス。餌木着低までのカウントを取る為、ラインを送り出す。着低を確認した頃にはバックラインゼロ状態だった。フルキャスト不可能状態確定！！。うーむむむむ。ま、疲れなくてイイか。ポジティブシンキングで行こう。根がお気楽な釣四郎であります。
釣四郎は堤防の真ん中から先端寄りでキャストしていたけれども、海底の様子は先端方向には砂地が多く付け根方向は根が多いように感じられた。もっとウロウロすれば沢山の情報が得られたのだろうが、ライン不足判明ですっかりお気楽フィッシングモードに入ってしまった釣四郎はのんびりとしてしまったのだ。
潮はゆっくりと右から左へ流れ、周りではポツリポツリと手のひらくらいのメジナが釣れているけれど、おお素晴らしいと思える釣果は出ていないようだ。そう言えば不思議な事に気が付いた。東京湾ではテトラなどにはビッシリとフジツボやカキがへばり付いているけれども、ここのテトラには全く無いのだ。東京湾の奥は超栄養過多状態なので、異常にそういったものが繁殖してしまうのだろうが、こちらの全く無しとゆうのはどうゆう事だろうか。まさか栄養不足とゆうこともあるまいに。それともこうゆう状態が正常なのだろうか。
八分目キャストを繰り返すけれども、たまに釣れてくるのは海藻のみ。餌木をピンクに換えたけれども結果は同じだ。なにお日様が傾いてからが勝負さ。
陽が傾いて来ると共に潮の流れも無くなってきて、黄昏を迎えるころには全く動かなくなってしまった。それと同時に釣四郎も先端部へ移動。暗いとテトラは危険だからね。先端部はまだ人が多いけれども、暫くすると一組、また一組と帰ってゆく。さあ夜釣り突入。このマズメがチャンスなのだ！。
防波堤先端部は、先ほどのテトラ部分に比べると随分水深が有るようだ。海底は砂地が多くテトラ側に近づくにつれ根があり、カジメ林も確認出来た。カジメ林はテトラが入り始める場所のちょっと手前からはじまっているように思える。また、その場所から水深が急に変化しているようにも思われた。
大いに期待したマズメ時だったけれども、あっと言う間に闇が押し寄せて来て完全な夜釣りになった。この防波堤には灯りが無いので真っ暗になる。それと共に、残っていた釣り人も帰って行って、残ったのは釣四郎を含めて三人だけだ。一人はメタルジグを投げている紳士風のおっさん。もう一人は電気浮きでアジでもねらっているのだろうか、年期の入ったおっさんだ。メタルジグのおっさんが使っているのは、どう見てもルアーロッドでは無いので、おそらくソーダガツオか何かを狙っているインスタントルアーマンだろう。
カジメ林の辺りに投げた餌木をカウントダウンで着低の少し前にシャクリ始めたロッドに何か違和感を感じた。カジメの端っこでも引っ掛けたかな？。もう一度シャクッた時にも同じ違和感。ンンン？。餌木を回収。するとカンナに何か引っかかっている。手に取って観察すると、透明で粘膜に覆われている何かの身のようなクラゲのような。もしかしたらイカの身ではないだろうか！？。だとすると身ギレ。前々から強く感じていたのだけれど、やっぱり釣四郎のロッドは硬すぎるのだろうか。うーむ。
７時ころになると釣四郎一人となってしまったが、時折ルアーマンがちょこっとやって来ては場所を移動して行く。感じとしてはシーバス狙いのようだ。本日も、実はルアーを三つほど持って来ていたのだが、全くルアーを投げる気にはならなかった。とゆうより魚ッ気が無い。時折ボラが跳ねる程度。潮は夕方から止まったまま流れず、潮位が下がって来るに従いカジメを釣ってしまう回数も多くなる。この港の直ぐ横に小さな川が流れ込んでいるけれども、釣四郎が昼間見たとき浚渫工事をしていた。その濁りが流れ込んできているようなのでイカも魚も敬遠しているのだろうか。
遂に８時を迎えタイムアップ。またまたボウズをくらってしまった。でも久々にロッドを振れて楽しかったよ。次回は専用ロッドを入手して来よう。たしか餌木のメーカーから、ＴＨＥ餌木ＩＮＧ２とゆうロッドが発売になったはずだ。今夜のように暖かい夜なら良いのだけれども。
追記
秋谷港へは、京浜急行新逗子駅南口（又はＪＲ逗子駅）より「長井行き」又は「横須賀市民病院」行きバスに乗り、秋谷（アキヤ）下車です。新逗子駅には構内外にトイレ有り。新逗子駅からのバス時刻表を下記に示しておきます。行き帰り共にかなり遅い時間までバスはあるようです。新逗子駅前にはコンビニ等有りませんでしたが、秋谷のバス停の近くにコンビニが有ります。
下記のバス時刻表は平成１２年１１月２４日現在のものです。
| 長井方面行き 平 日 | |
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５
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１１ ２９ 佐３０ ３８ ４７ 葉５７ 芦５９ |
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６
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佐２ 芦５ １０ １６ 芦２３ 佐２８ ３３ 病４２ ４８ 葉５９ |
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７
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４ 芦６ 病９ 佐１１ ２０ 病２７ ３２ 芦３５ 病４２ ４７ |
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８
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５ 佐１１ ２７ 病３４ 葉３８ ４３ 病５３ |
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９
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３ 佐８ ２５ 病３４ ５０ |
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１０
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病０ １６ 佐２３ ３８ ５５ |
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１１
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病１０ ２２ 病３１ ３９ 佐５２ |
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１２
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４ 病１５ ２８ 病３９ ５０ |
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１３
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４ 佐１５ ２８ 病３９ ５２ |
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１４
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６ 佐１５ ２７ 病３８ ５１ 病５７ |
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１５
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５ 病１３ ２８ 病３７ ４１ 佐４９ |
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１６
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２ １３ 芦２１ 病３１ ３８ 佐４７ 葉５５ |
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１７
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１ 病８ １９ 病３１ ３８ 佐４７ 葉５５ ５７ |
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１８
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病６ 葉１４ ２１ 病２６ ３７ 葉４５ 佐４７ ５７ |
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１９
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病２ １１ 病２５ 葉３２ ３９ 佐４９ ５７ |
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２０
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芦２ 病１３ ２２ 芦３１ 病３７ ４６ 佐５４ |
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２１
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５ 病１２ ２２ 病３３ ４３ 佐５４ |
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２２
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４ １６ 病２９ 芦４２ 芦４９ |
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２３
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芦４ 深夜３７ 深夜５４ |
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佐（佐島マリーナ入り口）、 無印（長井）、 病（横須賀市民病院） 芦（大楠芦名口）、 葉（葉山）、 深夜（大楠芦名口深夜）*深夜は倍額 |
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長井方面 土 曜 |
長井方面 日 曜 |
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５
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９ 佐３０ ３３ ４５ | ９ 佐３０ ３３ ４５ |
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６
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３ 病１０ 病２７ 佐３０ ３２ ４５ 病５７ | ３ 病１０ 佐３０ ３２ 病４５ ５７ |
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７
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９ 病１４ ２５ 佐２９ ５０ ５７ | 病５ ２５ 佐２９ ５４ |
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８
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８ 病１６ ２５ 佐３４ ４８ | 病０ ８ 病１６ ２３ 佐３３ ５０ |
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９
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病２ １５ 病２５ 佐３７ ４５ 病５７ | 病３ １５ 芦２８ 佐３７ ４５ 病５７ |
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１０
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１０ 病２１ ３１ 病４２ 佐５３ | １０ 病２１ ３１ 病４２ 佐５３ |
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１１
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３ 芦１２ 病２４ ３６ 病５０ | ３ 芦１２ 病２４ ３６ 芦５０ |
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１２
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佐４ １６ 病２５ ３７ 芦５２ | 佐４ １６ 芦２５ ３７ 芦５２ |
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１３
|
佐４ １５ 病２３ ４０ 病５１ | 佐４ １５ 病２３ ４０ 病５１ |
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１４
|
佐２ １５ 芦２８ 病３９ ５５ | 佐２ １５ 芦２８ 病３９ ５５ |
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１５
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病５ 佐１８ ３１ 芦４５ 病５８ | 病６ 佐１８ ３１ 芦４５ 病５８ |
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１６
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病８ １４ 芦２３ 病２９ 佐３８ ５４ | 病８ １５ 芦２３ 病２９ 佐３８ ５３ |
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１７
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病６ 病１８ 病２４ ３０ 佐３８ 芦４７ 病５６ | 芦７ 病２０ ３１ 佐３８ 芦４７ 病５６ |
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１８
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７ 病１５ 佐２９ 病３６ ４４ 病５１ | ７ 芦１５ 佐２９ ４４ 病５１ |
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１９
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２ １９ 佐３０ ４１ 病４９ 芦５８ | ８ １９ 佐３０ ４１ 病４９ 芦５８ |
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２０
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７ 病２０ 芦３０ 佐３９ ４７ 芦５５ | １２ 病２０ 佐３３ ４７ 芦５５ |
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２１
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病６ 芦１２ １９ 佐３１ ４３ 芦５５ | 病７ １９ 佐３２ ４３ 芦５５ |
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２２
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病７ １８ 芦３０ 芦４８ | 病７ １８ 芦３０ 芦４８ |
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２３
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葉３ | 葉３ |
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佐（佐島マリーナ入り口）、 無印（長井）、 病（横須賀市民病院） 芦（大楠芦名口）、 葉（葉山）、 深夜（大楠芦名口深夜）*深夜は倍額 |
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