立体系イベント今昔
(不完全版)

 とりあえず、過去から現在に至るまで、色んなイベントに参加してきました。その中でも、現行イベント、無くなったイベント含め、ガレキ系のイベントを紹介します。参加していないものの方が多いので他にもあるかもしれないし、残された記録と記憶に頼りに書いたので不完全だったり間違いもあると思いますが、その辺は判明した時点で修正していこうと思います(不明の部分も結構多いので、皆様からの情報を頂けると助かります)。


現役組イベント
現在も開催され続けているGK系イベントについて主なものを紹介します。


ワンダーフェステイバル(1992〜)
 ゼネプロの旧ワンフェスを引き継ぐ形で、92年より主催が海洋堂に移行した現行ワンフェスで、1992年夏にスタート。会場は最初が都産貿で、2〜7回が晴海、96年夏の8回より有明のビッグサイトに移行する。ゼネプロワンフェスが「ガレキ・オモチャ含めた立体系オタクのお祭り」とすると、海洋堂ワンフェスは「造形者の祭典」といった趣。近年の専務のモデルグラフィックス誌での発言が、良くも悪くも物議をかもしている(笑) 2000年夏の16回で「リセット宣言」により一旦中断、1年後の2001年夏よりリスタートする。内容的にも規模的にも立体系としては最大のイベントである。マスコットキャラは水玉蛍之丞による「ワンダちゃん」だが、2001年より「リセットちゃん」も加わった。
公式情報は、海洋堂公式サイト内「ワンダーフェスティバル」→http://www.kaiyodo.co.jp/wf/index.html
もしくはワンダーフェスティバルインフォメーションから→http://www.wf.kaiyodo.net/index.html

キャラホビ(2004〜)
 正式名称は“C3×HOBBY”で、その略称が「キャラホビ」らしい。発足の詳細はホビージャパンフェスティバルの項を参照。夏に幕張メッセにて年一回・2日間開催されるが、その内の1日をワンフェスとぶつける日にしたり、色々な意図を感じる。ガンダム始め、創通エージェンシーの当日版権が取れる唯一のイベントだが、非常に企業色の強い為、ガレージキットはあまり振るわないといわれている。
公式情報はキャラホビ公式サイトから→http://www.chara-hobby.com/

スーパーフェスティバル(1992〜)
 アートストームの主催により92年からスタート。当初から様々な当日版権が取得可能だったが....結局は玩具系の即売イベントとして定着してしまった。現在でもGK系の当日版権申請は可能だが、実質はトイ中心のイベントのためGKでの出品はほとんど無いようである。
公式情報はアートストーム公式サイト内イベントページから→http://artstorm.co.jp/event.htm

ドールズパーティー
 GKメーカー老舗であるボークスの主催によるドールを主体としたイベント....だがガレキもある。主催側の意向とか色々変わりつつあるようで、今後ガレキの扱いがどうなっていくか参加者にとっては気になるところらしい....とは言っているが、実は行った事がなかったり(超無責任)。
公式情報は、ボークス公式サイト内から→http://www.volks.co.jp/jp/

ワールドホビーフェスティバル(1999〜)
 エスイー株式会社主催による立体系イベント(古物・同人誌もあり)。元々はメディキッドコンベンションの流れを汲むイベントなのだが、諸般の事情によりその面影はない。有明・横浜・神戸・名古屋等、各地を巡業し、年に何回も開かれることで有名だが、地域によって集客や内容差が激しいことも有名(^^)。それゆえ最近は有明・名古屋・神戸の3ヶ所に絞られつつある。主催が元々同人誌系のイベントなどにかかわっている企業ゆえ、他のガレキイベントとはアプローチの仕方が若干違うようだ。事務処理問題や一部人気ディーラーの扱いなどに参加者の間でも賛否両論があり、様々な問題を抱えているようである。そんな中、2006年4月に開催されたWHF神戸24に於いて、会場内で偽札使用が発覚するという事件があり、会場封鎖、警察を巻き込んでの騒動になるという事件があった。昨今の転売ヤー問題を知る多くの人は「起こるべくして起こった事件だ」と冷静だったが、具体的に有効な対策が現在もない状態で、今後他のイベントでも同様の事件が起きる可能性がある(実行犯グループの逮捕には至らなかったが、大よその見当は付いており、各イベント関係者には裏での注意喚起等がなされているらしい)。現状ではワンフェスに次ぐGK系イベントとなっている。
公式情報は、WHFオフィシャルサイトから→http://www.whf.co.jp/

New!G.K.ism(2006.11〜)
 Team NEUE G.K.ism.準備会の主催で、今年(2006年)の11月12日に初開催される新イベント。完成品フィギュア全盛の昨今、「改めて模型としてのガレージキットフィギュアの面白さや奥深さを伝えよう」という趣旨のもと、版権キャラクターを中心に開催される即売イベント。古くからのファンを意識して、旧ワンフェス(ゼネプロ時代)会場だった浜松町の都立産業貿易センターを会場に開催されるが、参加ディーラーは一般公募ではなく、主催側からの招待ディーラーのみに絞られる。新興イベントということで、果たして版元各社から当日版権がどの程度降りるのか?招待ディーラー制ということで、敷居の高さや他イベントで問題となっている徹夜・テンバイヤー問題などが避けられそうにないことから、色々な問題をどう解決するのか注目される。あくまでアマチュア主体ののクリカニやTAT−CONとは、ある意味対極のイベントになりそうである。
公式情報は、Team NEUE G.K.ism.公式サイトから→http://gk-ism.fool.jp/

クリエイターズカーニバル(1995〜)
 アマチュア主体の立体系展示&即売イベントで、通称“クリカニ”。販売・営利を「主目的」とはしないため、参加者を“ディーラー”ではなく“サークル”と呼ぶことが特徴で、販売可能なのは創作物オンリーで、古物(完成品含む)販売での参加は禁止となっている。現行のGKイベントとしては唯一当日版権制をとっておらず、独自の自主規制条例により「営利を目的とする」ことは禁止している(よって「プロ」のメーカーとしての参加は禁止)。ここに挙げた中では、おそらく最小規模。「当日版権を取らない」という認識が参加者の間で色々と異なっており、その認識の違いにより一部では批判の声があがっているが、どちらかというと展示&交流を主体としているため他のイベントとは趣が異なる。毎度開催される自作電動メカによるバトル「電動ファイト」が人気。
公式に近い非公式情報は→http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/2798/
または→http://page.freett.com/crecarni/から

TAT-CON(2004〜)
 テツイヌ氏の主宰による「作りたいさんの文化祭」と銘打った、お祭り色の強いオリジナル立体系イベント。単純にGKの販売だけでなく、実際に「手を動かして作ってみる」様々な企画がイベント内で行われている。毎年3月に都産貿で開催される。
公式情報はTAT−CONサイトから→http://tat-con.upper.jp/



消えていったイベント
 様々な事情により消えていったイベントもありますが、その中で筆者が記憶しているものについて紹介。他にもあるんでしょうけど、実態がはっきりしないしないので、詳細がわかったものはその都度アップしようかと思います。

(旧)ワンダーフェステイバル(1985〜1992)
 SFショップ&GKメーカーだったゼネラルプロダクツ主催の旧ワンフェス。GK販売イベントの元祖で、最初にプレイベント(場所は大阪)を開いた後、1985年より東京都立産業貿易センターを会場(最後の13回は晴海)に1992年1月まで計13回開催された。諸般の事情により、1992年冬を最後に終了。同時に92年3月いっぱいで、主催のゼネプロも兄弟会社のガイナックスに吸収される形で廃業した。

ホビージャパンフェスティバル(?〜1991年)
 ホビージャパン主催による立体系イベントで、80年代より91年まで開催。規模はかなり小さく、当時のHJを見ていただくと内容は大体わかると思う。他のイベント同様、GK販売については90年より当日版権完全導入。JAF−CONに合体したため、92年以降は開催されなくなったが、2001年でJAF−CONが終了となったため、2002年より「ホビーエキスポ」として復活。しかし、再度バンダイ系のC3コンベンションと合体(キャラホビ)した為、すぐに消滅した。

ファンタスティックコンベンション(1991)
 当時の模型誌B−CLUB(バンダイ)がバックに付くことにより、創通エージェンシーの当日版権が取得可能となり「ガンダムを堂々と売れるイベント」として話題となった。イベント趣旨の一つとして「GKイベントに於ける、著作権の正しい認識とルールの履行」を謳っていたが、実際の目的は「無版権GKの温床」となっていた当時のワンフェスに対して圧力をかけることが目的だったといわれている。1991年7月一回のみの開催で、翌年からはホビージャパンとの共催によるJAF−CONへと発展する。

JAF−CON(1992〜2001)
 ホビージャパンとB−CLUBという二大模型誌のジョイントにより、HJフェスティバルとファンタスティックコンベンションが合体。 「ジャパン・ファンタスティック・コンベンション」略称“JAF−CON”としてスタートした。最大の売りは「ガンダムの当日版権が降りること」。また、当初ワンフェスでは不許可だった東映動画(現:東映アニメーション)の当日版権も降りたため、一時期はガンダムとセーラームーンで溢れ返っていた。94年以降は主催がHJ主体となり、バンダイは協賛に回るが、2001年、C3開催に伴いガンダム版権が不可となり、10回を最後にひっそりと幕を閉じたのだが・・・・・

C3(2001〜2003)

 C3とは“CULTURAL CONVENTION OF CHARACTERS”の略称。版権管理会社である創通エージェンシーがバックとなり、電撃ホビーマガジンのメディアワークス等、いわゆるバンダイ系に近い企業が主催となる商業色の強いイベント。「JAF−CONからガンダムが分離独立したモノ」といった感じ。2001年8月にプレイベントが開催されたが、転売ヤー問題やメカものの大不振等、色々課題を残したとの事(という当時の参加者の声)。個人GKよりも企業イベントとしてのカラーが強く、2002〜2003年と開催された後、再度ホビーEXPOと合併し2004年より「キャラホビ」となる。

ホビーEXPO(2002〜2003年)

 
※ホビージャパンフェスティバルの項を参照。僅か2回しか開催されなかった。

メディキッドコンベンション(1991〜99年)

 9年間にわたり20回開催された大島隆氏の個人主催によるGKイベント。自主規制条例(「頒布数は10個まで」・「コストの2倍以内の金額での頒布」・「元キャラのイメージを尊重する」・「無許可で他者のキットの改造またはトランスキットを出さない」・「明らかな営利目的販売の禁止」)により営利目的販売を禁止し、当日版権は最後まで導入しなかった(一部版元を除く)。97年以降、ソフビフィギュアをプロデュースする“トイズメディキッド”を立ち上げ、商品化されたもの(「未来少年コナン」など)もあったが上手くはいかなかったようだ。99年を最後に代表が降りる形で権利をエスイー株式会社に譲渡。その流れを汲んで、“トイズメディキッド”はフリークス(あげた氏主宰のディーラーとは別のところ)に移行し、イベントの“メディキッドコンベンション”は、エスイーとの共同企画で続行されるはずだった。しかし諸般の事情により両者の関係は解消され、エスイー内のGKイベントは“ワールドホビーフェスティバル”として再スタートすることになる。

EXPRESSION(2001〜2003)
 
模型誌ライターを務め、かつ長年イベントに参加してきた菅原瑞生氏が立ち上げた「オリジナルオンリーGK展示&即売イベント」。プロ原型師始め、昔からGKに関わる古参ディーラーが多数参加。オリジナルオンリーと言いつつ、山下いくと氏によるフリー版権キャラクターや、KEY&Leafものなどいくつかの例外はあった。しかし2003年を最後に、次回会場確保未定のアナウンスがあり、次回開催未定のまま現在に至る。以後の再開は無いと思われる。

ガレージアートコンベンション(1980年代後半〜90年代前半?)
 
大阪を中心に、東京含め何回か開かれたGK主体のイベント。同人誌系の即売会に近かったというが、詳細が今となってはよくわからない。情報求む!!(ガレキイベント仙人様より色々情報を頂きました。近々アップします。)


メニューに戻る