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材料置換のススメ(その2)

パーツ状態のままから一ひねり

今回の生贄その2

材料置き換えで効果的な例をもう一つ。

この様な棒状のパーツは、レジンではどうしても曲がってしまう事が多々あります。

写真はPilotのアスカ嬢のパーツから。
今回のは曲がりも少ない極上の部類ですが、上から本体の荷重が掛かるので、完成後にヘタって曲がる恐れがあります。

今回はこれを置き換えてみましょうか。


極太アルミパイプ

パッケージ写真で銀色に塗ってますので、同じ銀色が良かろうと言う事から今回は極太アルミパイプをチョイス。

オリジナルパーツの直径は約7mm位ですが、そんな中途半端なサイズなど無いので8mmのパイプを使います。
そうするとレジンパーツ側の取り付け穴が小さいので、まずは8mmに拡げる加工から。
見えにくいかも知れませんが、赤く塗った所を削ってパイプが入る様にします。


アルミパイプの加工

この手の加工はパイプカッターが便利。
と言うか、パイプカッターが無ければ無理です。
(間違ってもカッターなんかで切らない様に!
刃先が滑って怪我します)

そして、ここでのポイントですが、アルミパイプはオリジナルパーツよりも長めにカットし、台座のパーツも穴を貫通させてしまいます。

何故そんな事をするかと言いますと・・・。


先にパイプの加工

写真の様に、ベースにパイプを直付けして、本体の荷重をベースで直接受ける様にする為です。
これなら、台座のパーツは荷重を受けないので変形する事もありません。

接着には強度が期待出来るエポキシ系を使い、硬化時間が長いタイプを選んで(今回は30分硬化型)、ベースに対して傾いているとみっともない事この上ないので、真鍮ブロックをあてがう等して直角が出る様にします。


スペーサーの追加加工

話が前後しますが、座面の方も追加工作。

パーツとパイプの間との隙間が大きく、直接接着してもガタが出ますので、もう一回り太いパイプ(内径は足のパイプに合わせます)を切り出し、これをスペーサーとして先に座面の方に接着しておきます。


完成例

パイプの接着剤の完全硬化を確認したら、後は順次他のパーツを通して完成!
ここでも固定は勿論エポキシ系で行ってます。

座面を接着する際は、一度本体を乗せて、座面のパーツと左足の合い、それから全体のバランスを確認するのをお忘れなく。

精度が要求されるので手間が掛かりますが、結構荷重が掛かるパーツの置き換えは、見栄え以上に長期保存の際にかなり効果があると思います。


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