鹿鳴館 1/6 木ノ下貴子

貴子さんと言えば、今まで水着とかチャイナドレスしか作ってないので、普通の格好が却って新鮮に見えます。

1/6サイズとなってますが、以前作った夏姫同様完成させるとこれまた結構なサイズに。
確かに、設定上は二人とも結構背丈のある方(夏姫167cm、貴子164cm)なんですけどねぇ。

髪のパーツは変わった分割しているにも関わらず精度が高くてピタリと合う反面、前髪の先端が今一つシャープで無かったので表裏から削って尖らせる以外にちょっと一工夫。
後ろ髪を束ねるリボンの先端に妙なウェーブが付いていて、個人的には余り好きでなかったのでドライヤーで炙って曲げ、ピンと張った形に直してます。

上半身は塗り分けに配慮してか、肩から上の部分で分割されているのでマスキングでかなり楽が出来ます。
そのままでも問題無い完成度なんですが、あえて今回ディテールアップ。
と言っても覗き込まなければ全く判りませんが。

エプロンの肩紐は首の後ろに回す部分が別パーツですが今回は使用せず、紐の通る部分に穴開けて、塗装後に紐を通して結ぶ方法に変更しました。

スカートは個人的には嫌いな前後分割式ですが、下半身のボリュームを考えるとこれはまぁ仕方が無い所でしょうか。
結構古いキットの宿命でパーツが収縮してまして、どうやっても0.5mm位隙間が空くので接合面に細切りにした0.5mmプラ板入れて摺り合わせる必要がありました。
一応、スカートの中もきちんと作ってありますが固定したので脱着不可能です。悪しからず。

他には、スカートの前側パーツとエプロンが一体成型なので別パーツに見える様に彫り直し、資料を見る限りスカートがデニム生地に見えたので、デニム生地を再現出来ない物かチャレンジしました。
が、何か違う仕上がりに。反省。

足のパーツはサンダルも一体成型。
そのままではかなり一体然としているので彫り直して別パーツに見える様に細工しましたがこれがかなりの曲者で、指先なんかはきりが無いので妥協しました。

爪先立ちした右足は、浮いたかかとがサンダルと繋がっているので糸鋸入れて切り離しましたが、これをやると強度がかなり落ちるのでオススメしません。

このキットの最大の難点が竹箒のパーツで、形はともかく無垢パーツが結構重いので軽量化を目的に作り直しました。
但し、完成すると当初の目的はどこかへ吹き飛びましたが・・・。

前述した様にパーツ割りがよく考えられているので、サンダルのある両足を除けば塗装は結構楽な方。
塗装が楽、と言えば顔に珍しく睫毛のモールドがありまして、未塗装の素の状態を見た限りでは結構太めでギョッとしますが、いざ塗ってみると中々良い感じになったのはラッキーでした。

エプロン胸元のロゴは当初無視するつもりでしたが、無いとどうも間の抜けた感じがしたので完成後にデカールを起こして貼りました。
ただこの辺のハッキリした資料がある様に見えて案外見つからず、ロゴ両脇の謎の生物なんかは適当にでっち上げてますのでご容赦を。