ATOMIC-BOM TRIFORCE (自転車編その2)

電飾編

電飾の第一歩

さてこの自転車、写真を見るとシートの後ろが赤く塗ってありました。
場所と言い色といい、これはもうブレーキランプの類と解釈しても差し支えなかろうと考え早速電飾を・・・という訳で以前作ったSpeedStarと同様、まずはブルーミックスで型取りします。

写真では結構強引な型取りやってますが、大丈夫、少々の逆テーパーでも抜けてくれます。


型取りが済んだら切り離し

型取りが出来たら、プラリペアを流し込んで複製。

当初クリアーの粉で複製して、気泡も入らず上手く出来たらそいつを薄く削ってクリアパーツに・・・と目論んだのですが、何回チャレンジしても気泡が入るので断念。
方針変更して、バキュームで作る事にします。


ヒートプレス中

プラリペアによる複製品を原型として、0.4mm厚赤色塩ビ板からクリアパーツの作成中。
SpeedStarの時と違い、最悪一個あれば十分なので横着こいてバキュームではなくヒートプレスで抜いてます。

プラリペアでヒートプレスの型を作ると、ポリパテ等と違ってエッジがダレないので中々調子が宜しい・・・とは言え、シワが寄ったりしてなかなかコレが難しい。
納得の行くパーツが出来るまで、結構な数トライする必要がありました。


今回の光源

光源にはSpeedStar同様、チップLEDを使用。
但し組み込むスペースが限られている為、より小さなモノを探す必要がありました。

探し出したのは1002タイプと呼ばれる、基板の表面に実装する極小サイズの代物。
極小サイズ故に裏側の電極なんか幅1mmもありませんが、これを何とかモノにせねばなりません。


ハンダ前の準備

いくつかパーにして試作検討の結果、ランプ部分にはチップLEDを5個直列にして使用する事としました。
ベーク板に両面テープの細切りを貼り、その上にLEDを並べてハンダ付けの準備。

下に貼っているマスキングテープはLEDの間隔を測る為の目安ですが、この段階で早くも無用の長物と化してます。
(この間隔では収納箇所に入らなかったのです)


ハンダ付け

LEDを並べたら電極と配線に使うジャンパ線(極細ビニル電線の芯線を引っこ抜いたもの)に予備ハンダして、ジャンパ線を乗っけて上から加熱してハンダ付けします。

写真はハンダ付けが完了した直後の状態。
このままだと、全部の電極がショートしてますので点灯しません。
え、それじゃ駄目じゃないかって?
まぁ見てなさいって。


配線のハンダ付け

ジャンパ線が完全にハンダ付けされているのを確認した後、ショートしている部分は上から新品カッターの刃をそっと押し当てて切り離します。
最初から細切れにした状態でハンダ付けしても絶対上手くいかないのは目に見えているので、色々試行錯誤した結果、まとめてハンダ付けした後に切り離すこの方法となりました。

写真は両端の配線をハンダ付けした状態。
このままの状態で一度点灯テストして、ハンダ剥がれ等が無いかをチェックします。


LEDのモジュール化

点灯テストで問題無ければ後はパーツに組み込むだけ、と行きたい所ですが、このままではLEDが細い配線にぶら下がっているだけですので、組み込む際に断線等のトラブルが起きる恐れがあります。
そこでもう一工夫して、幅が丁度合う真鍮チャンネル材に配線ごとエポキシで接着してモジュール化します。

チャンネル材をシートに合わせて曲げ加工→メッキ後、そのまま使うとショートするので配線と接触する面に絶縁処理してからLEDを接着します。


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