リッケンバッカーのディテールアップ(その3)

ディテールアップ用の素材準備編

ネジ頭用の虫ピン

これが今回、ボディにネジ頭として埋め込む虫ピン。

上にあるのは一般的な事務用の虫ピンで、こちらは頭の大きな部分に使用。

下のはちょっと高級品でして、事務用品で売られている物と違い、頭の大きさ等の精度が揃っているが特徴。

こちらは頭の小さい部分に使用します。


フレットの復元

削り落としたフレットは、先にも述べた通り金属線を埋め込みます。

使うのは0.6mm洋白角線。
角線の幅の溝を切り、ネジ頭同様に塗装後に埋め込むますが、コレ、20本あるんですよね・・・。

長さが微妙に違うので、どこにどの線を埋めるのか番号振って場所が判る様にしておきます。


弦を張るために

ヘッド部分の弦を張るパーツも金属加工。

素材は2mm真鍮線。
リューターに銜えて回転させながらペーパーを当てて一皮剥いた後に0.7mmの穴を開けて弦を通す穴とし、頭に糸鋸で溝を切ります。
加工してから、必要な長さに糸鋸で切断して完成。

一皮剥いたのは、後でメッキするため。
メッキするとその分太くなり、2mmのドリル穴に入らなくなるのです。


コントロールノブ修復中

切り離したコントロールノブなんですが、貫通させたドリル穴の修復が案外難しく、どうやっても結構修復痕が目立つのでココは必殺技を・・・。

皮革用のポンチで0.1mmアルミ板を打ち抜いたのを貼り付けて一丁上がり〜。

頭が銀色のノブもあるようなので、これで良し、と。


ペグパーツ

恐らく、今回最も手間の掛かったペグのパーツ。

0.6mm真鍮板に溝切って極細真鍮パイプを半田付けしたら、糸鋸&ヤスリ掛けで切り出し。
これを4つ作りますが、同じ物を金属で量産するのは結構キツイ所ではあります。
基本的に、削り過ぎたりしたら修正出来ませんし。

事実、ここまで来るのに一回リテイクしてますが、完成させたらそんな苦労はどこへやら。


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