リッケンバッカーのディテールアップ(その5)

いよいよフィニッシュ

金属パーツ達

塗装の済んだボディの他にも、自作金属パーツもメッキ完了。
ちなみに、メッキパーツは今回からバフ掛けしたので光沢がアップしてます。
(本来、メッキは最終工程でバフ掛けせんといかんそうです)

ちなみに、左側にあるパーツはストラップピン。
2mm真鍮パイプと1mm真鍮線の組み合わせです。


まずはネジ頭の復元から

まずは一番数の多い、ボディのネジ頭の復元から。
ネジ頭として埋める虫ピン、そのままでは当然長すぎるのでカットしますが、テープに貼り付けた上から切ると切った相方が飛ばなくて調子良いです。

ちなみに、今回はトータルで25本使用。
細いとはいえ、ステンレス製で硬い上に本数が多いので、切るのは結構重労働です。


フレットの復元

フレットに埋める洋白角線は、一本一本装着箇所を確認しながら装着。

固定は多用途ボンドを使用。
はみ出たボンドは半乾燥状態なら綺麗に剥がせるので、こんな時は便利です。

作ってから思ったんですが、もう1回り細い角線があればなぁ・・・。


弦を張るために

ヘッドの弦を巻きつけるパーツは、強度が要るのでエポキシを使用。
弦を張る時に抜けては困るので、一昼夜置いて完全硬化を待ちます。

それから、根元の部分も金属の光沢が欲しかったので、3mmの穴開けてアルミパイプを研磨したのを埋める事にしました。
でも塗装面にぶっといドリル刃立てるんでスリル満点。ひえええぇ。


弦を張る下準備

ボディには、弦を張る為の穴が開いてます。
しかし、弦に接着剤塗って穴に押し込むだけでは、テンションを掛けると抜けてくる恐れかあります。

そこで弦を確実に固定すべく、固定用のパーツを仕込んでココに弦を固定する事にしました。

ちなみにこのパーツ、鉄道模型で屋根上配管を固定する為に使う割りピンです。


弦を張る作業

完全硬化を確認後、いよいよ弦を張る作業に。
張る場所で弦の太さが違うそうなので、今回はフラグシップのワイヤー二種と、0.2mm洋白線を併用。

ボディ側に接着した割りピンに弦を通したら先を曲げ、エポキシで固めて抜け防止。
完全硬化後に引っ張ってテンションを掛け、ヘッド側に接着した部品に結んで余りをカット。

そうそう、ブリッジとピックアップにも弦を通さなくては。


弦貼りと、ペグパーツの接着

写真は弦を張り終わった状態。

と書いてしまえばなにやらあっけなさそうに見えますが、実はテンションを掛けて弦をピンと張るのが予想以上に難しく、適当な所で妥協せざるを得ない結果に。
(ほら、ヨタッてる弦があるでしょ)
やはり、この手の作業はテグスを使った方が良さそうです。

大物作業が終わったので、ペグも接着。
この輝きは金属でなければ無理!でしょう


全作業終了

最後に半ば忘れかけてたトグルスイッチを接着剤で押し込んで完成!
トグルスイッチも、結局アルミ線を万力で潰して削ったモノで置き換えました。

弦の素材選択でミステイクするなど、いろいろと問題はありましたが、「やってみよう」と考えていた事があらかた具現化出来たのが、今回一番大きな収穫でした。

さぁ、次はどのギター作りましょうか。

(またやるんかいっ)


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