エッセー
第11回
<視覚障害者の語学研鑽の道(里面也有漢語)>


 このページには中国の方も多く訪れてくださっていますので、同文を中国語でも併記します。(請看日語的下面)

 ある日、私もそろそろ自分のホームページを開設してみようかなと、いろんな方々のページを覗いていて、視覚障害者の方もたくさんホームページを開設されていることを知りました。内容は様々でしたが、次のことについて、書かれているページは見つかりませんでした。
 それは、日本に居ながらにして、英語以外の語学を学び、その方法などを紹介したものです。

 当然、国際化が進んでいるということは、視覚障害者であっても、語学の必要性も同様にあるわけです。しかし、英語以外の言語を簡単に学べる環境ではありません。
 視覚障害者であっても、その国に、ある期間住んだり、留学などをすれば、ほぼ問題なく、会得できるでしょう。
 ただ、その学習に際しても、単語などを覚えようと思うと、やはり録音や点字を使って行うことになると思います。
 これほどIT化が進んでいても、入力・出力に対応可能な多言語対応のスクリーンリーダー(画面読み上げソフト)は、現在のところありません。
 それぞれの国ごとでのスクリーンリーダーはありますが、他言語文字の混在、それに対応できるものがありません。

 私の場合、中国語ですが、それ以外の言語であっても、他言語と日本語の混在入力、読み上げが現在の技術ではできないといった問題があります。そして、普通であれば何ら問題のないことですが、辞書を引くことすらもできません。

 では、私がどのようにして、中国語の学習をしているか、これについて述べてみたいと
思います。
 私は、中国大陸で使われている簡体字ではなく、繁体字でもない、現在日本で使われている漢字を使って表現することで、日本語環境のパソコン上で、文字処理を可能にしています。これはウインドーズ普及以前からあった工夫で、それをそのままウインドーズ環境でも使えるように工夫をしました。一見、奇怪ではありますが、この表現方法でこちらの意思が中国人の相手に通じないといったことはありません。問題は文章をやりとりする場合、相手の方にもこのような手段を使っていただかないとこちらは読む(聴く)ことができません。
 しかし、相手にそこまでの労力を強いるわけにもいきませんので、そんな時には、半角アルファベットのピンイン(読み仮名)を使うしかありません。

 辞書を引くことができないので、これは日本語が話せる中国人、もしくは中国語が話せる日本人に尋ねて教えてもらうしかありません。この時もその単語の文字が問題になります。「この字は日本にはありません」と言われてしまいます。
 この問題を解消するため、以前、漢語林を用いて、簡体字のルーツを辿り、日本字ではどの文字に相当するのかを調べました。とても骨の折れる作業でした。人の目を介して、簡体字から、普段使わないような日本字を探すわけですから。そしてこの作業を電話とFAXを用いてやりとりを行いました。
 また、日本漢字の意味を理解している中国の方に、この役を担ってもらえるよう、ピンイン順に並べ替えた漢字表を独自に作り、その漢字一つ一つに番号を付け、整合を図っています。これはとても便利なのですが、ここまでの過程を理解してもらって、迅速にやりとりができる人は今のところ、お一人だけです。

 もう少し詳しく説明をしますと、この漢字表データ(rtf形式など)を双方で持っておき(予めこちらからメールで送信)、私が「この単語のこの漢字は何番ですか。」と尋ねると、相手の方が、ピンインで文字検索をかけて、見つかった番号を「何番です。」と、電話やスカイプなどで教えてもらうことができ、漢字と意味、発音がやっと一致するというわけです。
 日本にない字は合成字を作って使います。例えばニーハオのニーは[イ尓]、このように表現します。

 そのうち、視覚障害者でも音声環境で、日本字と簡体字を同時に扱える日が来ることを切に願っています。日中友好交流のためにも、世界平和のためにも、一人一人の国際化、語学力の向上は益々重要になってくると思います。


随筆
第11次
<盲人的外国語学習探索之路>

 有很多中国人也訪問這个网頁。所以把這篇文章翻訳成漢語。

 有一天,我抱着想開設我自己的网頁的想法,訪問了很多人的网頁。而我知道了有很多盲人也開設网頁的事情。内容有各種各様,但是找不到有如下内容的网頁。
 也就是説,一直住在日本,学習除了英語以外的外国語,而且也没有介紹外国語学習方法等等的网頁。

 當然,随着国際化,就是盲人也有必要提高外国語能力。但是現在的環境不容易学英語以外的外国語。
 仮如盲人也如果一段時間住在那个国家,或者在那个国家留学,那麼几乎可以学好的。只是,這種学習過程,也有几个困難。例如想記住一个単詞的時候,需要用録音机或盲文。
 即使IT技術很先進,現在還没有輸入、輸出都可以支持多語言的読屏軟件(能把文字提示声音的軟件)。可以支持各国語言的読屏軟件是有。但是没有支持別国語言混在一起的文章的読屏軟件。

 対我来説是学漢語。即使除漢語以外的語言也不可能別国語言和日語混在一起輸入、読屏。以現在的技術也不可能的。有這様的問題。而且,普通人査辞典什麼問題也没有,但是我們連辞典都不能査。那麼,下面我講講,我是怎様学習漢語的。

 我用日本漢字,不用簡体字和繁体字。用這个方法,在日語系統的電脳上,可以進行文字処理。這是从windows普及以前有的方法,我努力把這个方法照搬用在Windows上。一見奇怪,但是到現在、没有因為用這種表現方法,跟中国人産生過意思不通。
 問題是用文章相互交流的時候,如果対方也不用這个方法,那麼我就不可能読(听)文字。但是我不能要求対方,用這様的方法。為此只好用漢語[才弁]音交流。

 因為我不能査辞典,我只能問会説日語的中国人,或会説漢語的日本人。這時候単詞的漢字又成問題。他們説“日本没有這个字”。為解决這个問題,我以前用漢語林査了簡体字的元来的漢字。非常非常困難的作業。通過別人的幇助,从簡体字尋找一般不用的日本漢字。而且用電話和伝眞進行了相互交流。
 此外,為了譲能理解日語的中国人可以成担這个作業,為此我做了添加[才弁]音和数字的漢字表。据用這个漢字表,我可以理解那个漢字的発音和意思。這个辧法非常方便,但是可以理解這様的状況,而且能和我快速交流的,現在只有一个人。

 加上更詳細的解釈,首先我用電子郵件発給対方我做的這个漢字表,然后我問他“這个単詞的漢字是几号[口尼]?”他在漢字表上検索漢字,找到以后回答“是几号”。他的検索非常快,所以交流非常順利。根据這个方法我才可能理解那个漢字的発音和意思。而且可以用skype或電話交流。
 如果是日語没有的漢字,自己做這様的漢字。例如,[イ尓]好的[イ尓]就是這様做的。

 将来,我非常希望盲人也用読屏軟件,可以処理包括別国語言的文章的日子到来。為了中日友好交流,為了世界和平,我想毎一个人的国際化,外国語能力的提高,将越来越重要。

文章提供:中島敏明