「AIR」舞台探訪〜Dream編〜

其ノ三:香住町(1)



 11月3日朝、峰山町を出発。宮津市とは丹後半島を挟んで西の反対側になる、網野町へ出る。
 この網野町にも海岸と高校はあるけど、(1)高校が海岸からちょと奥にあること、(2)背後に山が無いこと、(3)海岸が湾になっていないこと、など舞台の雰囲気とはちょっと違う。
 網野町から、日本海に面した海岸を、久美浜町 -> 兵庫県城崎町 -> 竹野町、と西へ走って行く。

 このあたりの海岸は、岩山が急勾配で海に落ちてる風景が続いて、舞台の雰囲気は全く無い。
 けれども、海沿いを走るワインディングロードは、ドライブには気持ちの良いところ。ラリー好きには「ツール・ド・コルス」みたいな道、と言えば雰囲気が伝わるだろうか? ドライブ、ツーリングも兼ねて春、夏、初秋には良いコースだと思う。(冬になると気まぐれな天気に悩まされそうだが)

 竹野町を越えると、いよいよ、本日の目的地、舞台のモデル説がある、兵庫県城崎郡香住町に入る。
 海岸ぞいの国道をしばらく走ると、一番東側の湾である、佐津(さず)湾が見えてくる。
 佐津湾付近には小学校と神社があるが、ここは全く舞台の雰囲気は無い。
 わざわざ丘の上の神社にまで登って確かめたんだから間違いない(笑)

 佐津湾から西へ柴山トンネルを抜けると、柴山湾に出る。
 香住市街との位置関係からすると、この辺にゲームに登場するバス停があっても良さそうなロケーションである。

柴山湾のバス停
    このバス停じゃないよね、往人さん?

 この付近で唯一、トタン屋根のバス停を撮ってみたのだが…、残念ながらかなり違う。

 QLAND氏「ボクはね、観鈴ちんのためにバスに乗って町を出るという感動的なエンディングしか見てないからね」
 …QLANDさん、アナタはバッドエンドしか見てないのにこんなところまで来たんですか・・・。

 柴山湾から岬を一つ越えて、いよいよ香住市街に入る。
 東港からさらに岬を越えて、西港側の市街の中心部へと入っていく。

 市街地の東側、西港付近で、漁協の建物を発見。往人が泊まった漁協はここだろうか?
(しかし、ふつー、作品中で呼んでいるように『漁協組合』とは言わないぞ)
 
香住漁協〜その1〜
漁協だよ、にははっ


香住漁協〜その2〜
西港の漁協の建物。往人が泊まった所はココ?

 そして、市街地を西のはずれへと進んで、ついに我々はモデル説のある学校にたどり着いたのだった!

香住町の学校
ここがモデルの学校だよ、ぶいっ!

 よく見ると、大きな違いだけでも、
  1)堤防と学校との間の距離が狭い。(ゲーム中では堤防と道路の間に妙に広い敷地がある)
  2)建物と堤防が平行。(ゲーム中では建物と堤防が垂直)
  3)堤防が低い。
 と数え上げることが出来る。

 しかし、それがどうだと言うのだ。
 観鈴ちんがココがモデルだと言っているのだから、モデルに決まったのだ、今、オレの中で。

 だって、ほら、

学校前の砂浜と観鈴ちん
学校前の砂浜だよっ、ぶいっ!

 砂浜に観鈴ちん立ってるし。

観鈴ちんとおむすび
「でっかいおむすびですねっ」

 「でっかいおむすび」まで持ってるし。

 もう、ここが舞台のモデルということに決まった、今、この瞬間に。

 ここが舞台のモデルだとしたら、他にもモデルとなった場所があるはずである。
 我々は、はやる心をおさえながら、さらに学校周辺の探索を続けた。


  Dream編-其ノ三(2)-へ続く