母が尋常小学校を卒業する際の卒業式で、ただ1人皆勤賞を受賞した学友がいたそうです。
母はとても感激したそうです。とてもかっこ良かったとも言っていました。
学友が受賞するのを見て、将来自分が結婚し子供ができたら、必ず皆勤賞を取らしてあげよう。と幼心ながら心に決めたそうです。
幸いにして私は大きな病気もせず、6年間を通い切りました。
この間、転校を1度しています。東京都中野区の小学校から、足立区の小学校にです。しかし、休みませんでした。
学友に転校の挨拶をした翌日には、新しい級友に転入の挨拶をしました。
いよいよ卒業式。受賞は私一人でした。
数日前から受賞の練習をしたのを覚えています。担任の先生は嬉しそうでした。
今は時代が変わっているので、この賞が存在するのかどうかは知りません。
親の考え方も変わってきているのでしょう。
しかし、小学校の卒業式に心に決めた事を、結婚後に実践出来た母の信念は素晴らしいと思っています。
50年以上経つのでボロボロですが大事に保管してます。