F3購入顛末 Vol.4

4 決意


その翌朝、質問をしていた方から返事が。即決をご理解いただき価格は11万円。

10万円抱いてもいいなと思っていたからには、11万円ももう同じになっています。
あれ?反省が活かされてませんね(#^.^#)
新品より保管状態が良く、値段も割安。
早速、購入する旨のお返事を。

しかし、やっぱり11万円という金額は28mmF2.8と思っていた私には思いっきり予算オーバー!
28oはもちろん35oF2も余裕で買えちゃいます。
その夜、恥ずかしながらお断りのメールを送りました。

しかし、ちょうどその日は父の七回目の命日です。
やっぱり、心のけじめをつけたい→長く愛着を持って使えるカメラが欲しい!!
「憧れのF3だぞー」と心の声が!!
 
でも、お金はないし・・・。


 ♪ど〜うしよう ウ-ッ ど〜うしよう ウ-ッ パッキュラマド パキュラマド パオパオ パッパッパ♪

と、クラリネットの歌が鳴り響きます。

しかし、何か縁を感じて、再度、お詫びと落札したい旨のメールを差し上げます。

仕事が終わって、その夜、自宅でメールをチェックすると、出品者からメールが。
私に売ってくれるとのこと。
ホッとして、再度お詫びとお礼のメールを。

しか〜し!!
肝心の予算の確保が出来てません。

既にシステムはご助言をいただき、それをもとに組みつつあるので、手放してよい機材などあろうはずもないです。

Tokina28-80m・・・重いとはいえ、処分してはF100・F3で共通に使える標準ズームがなくなります。ましてや、このレンズは、仮に処分したとしても、良くて3万円。とても足りませんし、
 もったいなさ過ぎます。第一、いちばんのお気に入りのレンズですし。却下。

Tamron24-135mm・・・F100にグッドですし、撮影目的で無い旅行には最適。写りも気に入ってます。第一、嫁さんに買ってもらったもの。処分できません。却下。

NikonED70-300mm・・・唯一の望遠。これも、来年の旅行には持って行きたいですし、写りも気に入ってます。却下。

で、リストラの対象になったのは、泣く泣くGA645です。この間、買ったばかり。でも、状態が良いので、高値で引き取ってもらえそうです。

ゆくゆくはレンズ交換できるブロニカRF645をと思ってましたので、それまで中判は我慢。

むしろ、Nikon35mm一眼のみのほうが、写真の勉強になると。

結局、GA645をオークション出品することに。
(数日後、無事希望価格にて落札してもらえました)

これで、どうにか予算まで3万円ぐらいまでメドができました。
3万円は冬のボーナス?分ということで、とりあえず、どうにか支払い金の見通しは立ちました。


その後、振込み・発送まで数回メールでやりとりしました。

出品者のOさんは、私より少し年下とはいえ同世代なのですので、憧れのカメラに対する思い出などは共通するところが多いです。

カメラ店に勤務の後、現在はカメラ修理の修行中とのこと。
今回のカメラと元オーナーの方について、Oさんは次のようにメールくれました。

―今回出品しているカメラの大半は、実は私のものではありません。私がカメラ店で勤務していた時に知り合ったお客さんと退職後も懇意にさせていただいており、F2・F3はその方からの大事なお預かり物です。

ホントにニコンが好きで、F3終了記念にと購入いただきましたが、どういう訳か軽くて小さいカメラがメインにと変わっていかれました。

今回、デジタル一眼を購入するにあたり、ますます使用する可能性が低くなっていくカメラが可哀想だからと、1台ずつを残して手放されることになりました。

こういう場合、最新機を残すか、一番使った固体を残すかという選択で、後者を選ばれたわけです。

というわけで、日頃のカメラ管理に対する考え方などこの目で確認できている方からの物ですから、この個体の状態は、自信を持ってお届けできる状態だと思います―



Oさんには私と同じように、憧れのカメラ「PENTAX LX」があり、最近新品を手に入れられたとのこと。私の気持ちもよくわかるともおっしゃってました。

代金の振込をし、たった数日のことですが、カメラの到着を首を長くして待つことになりました。

index.htm  f3_room_mokuji