師匠SさんとのFM2のやり取りからです。 師匠Sさん: 何れにしてもカメラや露出計のクセになれるのが使いこなす上では重要と思います。 コットン: カメラを1台しか持っていなかったときは、手が自然と各種ボタンの位置を覚えていました。今、私の防湿庫を覗くと35mmの一眼レフだけでも4台もあります。旅行用にマニュアル、本気用と使い分けているつもりが、使いこなせていないなと反省してます。1台をしっかりと使いこなした方がいいんでしょうね。でも、憧れのカメラが並んでいるのを見るとなんて幸せなんだろう、と思ってます。 数日後のダイレクトから 師匠Sさん: 4種類のカメラの操作を手に覚えさせるのは大変ですネ。 コットン: おっしゃるとおりです。 FM2を手にしてから考えたことがあります。 以後、私が考えた結論で、Sさんへの返事です。 高校時代、やっと買ってもらったAE−1、ただ1台だけを大切に使ってました。 埃がつくとブロアをかけたり、クロスで磨いたり…。 代わりのカメラなんか当然ありませんでしたから、それ1台で何でも撮ってました。モードラなんかなく、手巻きで秒間2コマなんて友達と競ってましたし、 確かに失敗も多かったですが、撮影すること自体はとても楽しかったです。 FM2を使っていてそれと同じような感覚になりました。 ところが、今の私は、防湿庫に並んだカメラを見て喜んでいる、それも、いつかは使うだろうと、買ってから数回しか使ってないカメラばかりが並んでます。 最初に買ったNikon機であるF60は旅行用に、 憧れとF3が買えない替わりに買ったF4、 画質が良くないとと、買ったFujiのGA645、 ところが、いずれのカメラも使いこなせていません。 F60はチープすぎる、F4は重すぎ、GA645はいざってときに… なんて、言い訳を言って結局何一つ身についてません。 そこで、この際、機材を3台処分することに致しました。 きっかけは、今年の夏、北海道の友人のところへ行く予定なんですが、どのカメラを持っていこうと思うと、はたと考え込んでからです。 FM2+単焦点1本はすぐに決まりましたが、メインの機材が決まりません。 F4とならレンズの互換性がありますが、慣れない土地ではF4ではあまりにも重過ぎます。F60ではAiレンズのが使えない。一眼レフ2台に中判では、カメラだけに振り回されそう。 で、結局、自分が持っているカメラは本当に自分が使えこなせるものではないんだとわかった次第です。 カメラが3台あれば、3冊の説明書をマスターすることになります。 もちろん、説明書をしっかり読み、マスターすれば済む話ですが、私の場合は、カメラを操っているつもりが、逆に操られているようなきがしてしまったのです。 そこで、一大決心をし、F4・F60・GA645を処分することに致しました。 みんな、それぞれいいカメラです。ただ、持っているだけで使わないのは、カメラも可愛そうですし、私の技術も向上しません。F4はいいカメラです。手放したくはないです。でも、重いことで使ってやれないのなら、もっている意味はないのではと思ってしまいました。 3台を処分し、F100かF80かまだ決めてませんが、FM2と2台体制でやって行こうと思ってます。FM3にするかもしれません。 Sさんに教えていただいた「空シャッター」もカメラを決めて練習できると思います。 もちろん、Sさんがおっしゃったかカメラを処分するのではありません。 これまでに、いろいろとF4に付いてご指導いただきましたのに、それに反するようなことを致しまして、お恥ずかしい次第ですが、どうか、私の気持ちを汲み取っていただきましてお許しいただきたいと思います。 ご助言いただきましたことで、自分で撮りたいものも漠然とではありますが、見えてきましたし、本当に感謝致しております。 こうして機材を思いっきり整理してやってきたのがF100でした。 |
2003.2 執筆 2007.9.5 訂正 |