やっぱり、マニュアルがいい


那須旅行中に考えたことがある。

今回の装備はGA645zi、NewFM2+Ai50mmF1.2+AFマイクロ105mmF2.8であった。
広角系はGA645に任せて(35mm相当)、35mm一眼レフは明るい標準と中望遠&マクロ撮影担当と考えていた。
バックはお気に入りのDOMKEF−802。

NewFM2は今回の旅行にあわせて、スクリーンを明るいFM3のもの(E3型)に変えてある。

ストラップもARTISAN&ARTISTのACAM-200ベージュに。
本来、ライカなどのレンジファインダーのカメラに似合うものだが、小型軽量のFM2なら問題なかろうと購入した。要はこの機会にFM2のストラップは変えたかっただけ。

これでCONTAXの皮製のモノを使っていたのだが、首からぶら下げている時はカーブの具合がとってもいいのだが、肩から下げたり、バックにしまうときは使い勝手が悪かった。
いろいろと探していたがなかなか良いものが無く、結構迷っていたので、買いに行く時間が無くなり、通販を利用。

だが、在庫が無かったり、取り寄せだったりと、メーカーHPの取り扱い店舗に片っ端から電話し、ようやくマップカメラで購入できた。このため、出発の前々日に品物到着という冷や汗モノ。
万一、交換返品となるとアウトだったが、品物は大丈夫だった。
   
天気が曇りがちだったこともあって、FM2+50mmF1.2を使うことが多かった。
のんびり旅なことも手伝って、構図・ピント合わせ・露出調整に時間をかけることが十分できたこともあると思う。

それから、AE−1では50mmでほとんど撮っていたこともあるので、50mmという画角に慣れているのもあると思う。
自然とポジションが取れたのが自分でも驚きだった。

FM2を使い始めたときは、マニュアル露出に手間取っていたが、今は、絞り優先的に使えることができるようになり、また、リバーサルで撮っていても、明らかに露出のオーバー・アンダーなカットも激減してきている。
   
FM2の程よい大きさ・重さが、自然と手に馴染み、とにかく撮影していて楽しかった。
カメラを持っていても負担に感じない。海外などではこれはポイント高いのではと思ってしまう。
単焦点であり、ズームで無いのでレンズ交換をする必要が出てくるが、暗くて重いズームより明るく軽い単焦点に魅力を感じてしまう。
旅行関係の本では、ピント合わせも素早くできるAFカメラ+ズームレンズを勧めているが、果たして本当にそうなのだろうか?
確かに、AFでAEならば、シャッターチャンスを逃すことも無く、第一、シャッターを押すだけでキレイな写真が撮れる。
だが、なんか物足りない気がする。
初めは私もF100に広角ズーム18-35mm、標準ズーム24-85mm・28-105mm、望遠ズーム70-300mmと思っていた。
望遠ズームを止め、高倍率ズーム24-135mmにして荷物を減らそうと思った。
しかし、次の海外にはGA645を絶対に持って行きたいのがある。
となると、かなりの機材重量になってしまう。
これを、FM2と単焦点に置き換えると、とっても軽くなる。
超広角20mmF2.8、広角24mmか28mm、50mmF1.2、中望遠85mmかマイクロ105mm。
ズーム1本分の重量=単焦点2〜3本分はあるだろう。
これなら、GA645が持っていける重量のスペースができそう。
それに、いざってときはGA645に任せればフルオートで撮れるし、
  
なにより「撮影が楽しい」。
これって重要じゃないかと思う。
海外旅行は、キレイな写真を撮るのが目的じゃなくて、外国の街並みをこの目で見て肌で感じてくることだと思う。
となると、マニュアルでその一部を写真として切り取ることもまた、私のような写真が趣味でMFカメラが大好きな私にとっては旅行の醍醐味といえるのではないだろうか。

問題は、カメラバックと中望遠系のレンズ。
GA645をいっしょに持っていくとなると、それだけでF100ボディ+乾電池の重さがある。
それに中判ゆえ大きい。
はっきりいって今回もDOMKEのF-802では小さすぎた。
この上のDOMKEはF-3になり、使い勝手が良くない。
ARTISAN&ARTISTの一眼レフ用バックなら良さそうだが、大きくなってしまい、ハワイで楽しむって雰囲気じゃなくなる。
F-802が限度だ。
それに、中望遠のレンズをどうするか。AFマイクロ105mmはとってもいい画質で気に入っているが、難点は大きく重いこと。
タムロンの90mmよりは一回りは大きく100g以上重い。
   
で、中望遠をポートレートもこなせるAF85mmF1.8かフォクトレンダーの75mmか90mmにするっていう手もある。
ただ、マクロ撮影はしたいので、タムロンも魅力。
もっとも、2本もマクロレンズを持っていたても仕方ないのも事実。
前回のハワイでは、コンパクトカメラのテレ側75mmでは物足りなかった。
135mmは欲しい。
従来どおり、28・50・135と刻むか。
50mmを55mmマイクロにしてもいいんだが。
となると新規にレンズを4本も新調することになる。
予算的に不可能。
師匠曰く、「気長に揃えること」という言葉を思い出す。

とにかく、まずは28mmを手にしたい。
AF24-85mmはマクロ撮影もできるので、気になっている。
 
(2004)

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