ひっそりと佇む 美しい花菖蒲園

青梅は、武蔵国の国府への山林資源の供給地・杣山(そまやま)として三田氏が治めていた頃より 杣保(そまのほ)と呼ばれ、人々は自然と共生する平和な地でした。 池のほとりには花勝見(花菖蒲、まこも、ヒメシャガ諸説あり)が咲き、武蔵野の原にはススキや萩が咲き乱れていた地に、 2004年より休耕田を開墾し、小さな小さな花菖蒲園に江戸時代より多くの人に愛され栽培されてきた、 文化財とも言える「江戸古花」を主に植栽し、又、圃場の周りには古より青梅に咲いていた万葉の植物を植え遊んでいます。

そまのほ おすすめ花菖蒲

昇竜 昇竜(のぼりりゅう)
花菖蒲の祖と言われる「松平菖翁」が江戸末期作出した品種で、開花するに従い竜が空に昇るがごとく、花首を三度振るという言い伝えがあるという。 数年前、首の振るのか促成栽培して開花を見ていたことがあるが、首を振ることがなかった。花弁が開き伸びきる時様々に変化する様を言うのではと納得したのを覚えている。
霓裳羽衣 霓裳羽衣(げいしょううい)
「松平菖翁」が作出した品種の中でもトップクラスの名花だったとのこと。 最初見た時にはどうということのない品種だったが、菖翁作ということも手伝って、毎年見ていると良くこんな花を作れたものだと感心するようになった。
玉洞 玉洞(ぎょくとう) 
熊本花菖蒲の古花の一つ。この芯の形を「玉洞芯」と称し、その昔熊本では本種を「標準花」として、この芯の形を基準に多くの作品を作り出した。気品高い純白の三英花は、花の品格を重視した菖翁と、翁に師事し「花の芯は人の心と同じ」とした熊本武士の精神の顕れであり、まさに格物である。姿勢を正し、一礼して拝すべき花である。「永田敏弘氏」解説より
since 2008.7.12 最終更新日2008.12.31 e-mailはコチラ
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