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NAGH ( Network for the Action against Geo-hazards)

 NAGHは、地盤工学の専門家との協働による防災講習会やワークショップを開催し、自助ならびに共助による地域防災力向上を支援します。
 被災地からの教訓を元に防災情報リストを作成しましたので、あなたの家の防災活動にご利用ください。

 <地震から我が家を守るための点検>

 <台風・豪雨から我が家を守るための点検>



家具点検15項目

家具の置き方を点検しましょう。
 1. 家具の下敷きにならないために固定する。
 2. 分離型の家具は上下を固定する。
 3. 観音開きの食器棚はとくに危険なのでストッパーを付ける。
 4. ドアと窓の周囲に家具を置かない。助けに入れません。
 5. ガラスには飛散防止用フィルムを貼る。
 6. キャスター付きのテレビ台には必ずストッパーをつける。
 7. ピアノは1階に置く。
 8. パソコンとオーディオ製品にもクッション材で転倒対策する。
 9. 額縁のガラスはアクリル板に交換する。
 10. 本棚だけでなく本の固定も忘れない。
 11. CDケースはよく滑るので、飛散させないようにする。
 12. 花瓶は美術館用の接着剤で固定する。
 13. 寝室に(背の)高い家具は置かない。
 14. 枕元には懐中電灯を備える。
 15. 冷蔵庫の上に収納スペースを作って転倒防止する。


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持ち出し品11品目

阪神・淡路大震災で「役に立った」とされるもの
 @ポリタンク(給水用)
 A生理用品(止血にも使える)
 Bラップ(食器を包む)
 Cゴミ袋(雨具や防水シート、トイレにも使える)
 Dカセットコンロ(1週間分のボンベを用意)
 E水のいらないシャンプー
 F現金
 Gロープ(人命救助)
 Hのこぎり(人命救助、薪造り)
 Iトイレットペーパー
 Jサバイバルナイフ(多機能ナイフ、子供には持たせないこと)


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被災地からの教訓23項目

被災からの教訓あれこれ
 1.  貴重品はなるべく玄関の近くに置いておく。(盗難には注意!)
 2.  いらなくなったメガネを下駄箱に置いておく。
 3.  マイカーのガソリンはメーター半分以上にしておく。
 4.  電気コンロとカセットコンロを備える。(阪神・淡路大震災における復旧期間、電気1週間、水道3ヶ月、都市ガス5ヶ月)
 5.  飲料水の目安は1日3リットル。 (水道水は黒ビニールかけて冷暗所で1ヶ月間保存可能)
 6.   非常用持ち出し袋は目立つところに置いておく。  7.  大判ブルーシートは何にでも役立ちます。(雨漏り防止、グランドシート、仮囲いなど)
 8.  非常食はいろいろな種類を備える。
  @お湯も水もなしで食べられるもの・・・缶詰、ビスケット、クッキー、保存用チョコレート
  A乾パンと油脂の多いおかず缶
  B水だけで食べられるもの・・・即席乾燥餅、アルファ米
  Cお湯で食べられるもの・・・カップ麺(和,洋,中)
  DビタミンCをとれる食品・・・ビタミン剤、ミカンの缶詰
 9.  忘れてはならない簡易トイレ
 10. 怪我や病気の応急処置グッズ
  @救急絆創膏、A包帯、Bガーゼ、C胃腸薬、Dウエットティッシュ、Eはさみ、F風邪薬、G鎮痛剤、H常用薬
 11. 乳幼児用の防災グッズ
  @ウエットティッシュ、Aおむつ、Bミルク(小袋入)、Cほ乳瓶、D離乳食、Eおんぶヒモ
 12. お年寄り防災グッズ
  @防寒着、A杖、B老眼鏡、Cお粥、D入れ歯
 13. 避難場所を家族で決めておく。(要援護者の避難方法)
 14. 避難経路は複数考えておく。(2階からはロープや縄梯子があると便利)
 15. 蛇口は上げると出るタイプに替える。
 16. 浴室の防災対策(すべり防止、割れるものを置かない、飛散防止)
 17. 浴槽には常に水を溜めておく。(トイレの排水などの雑用水)
 18. お酒は低いところに、倒れないように置いておく。
 19. 買い物や公衆電話用の小銭を用意しておく。
 20. 電球は「飛散防止膜付き」に替える。
 21. 寝室にはスニーカーを用意しておく。
 22. 乾電池は使わなくても定期的に交換する。(「07-08」は2008年7月が使用推奨期限)
 23. 階段には物を置かない。


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身を守る24項目

避難の方法、身の守り方
 1.  出口の確保。(どこにいても地震が来たらドアを開ける)
 2.  ガスコンロは放っておく!(ガス配管システムは震度5以上で自動的に遮断)
 3.  台所は危険がいっぱい!すぐ避難する。(「火」は自動消火装置付に替える)
 4.  地震の間は、正座して背を丸め、頭を低くする。(揺れが止まったらすぐ逃げる)
 5.  余震の来る前に脱出する。(頭と足の保護をして!)
 6.  子どもの頭を守る。
 7.  トイレ・浴室で揺れたら、すぐドアを開ける。
 8.  避難ばしごの上に物を置いていませんか?
 9.  合言葉は「非常用持ち出し袋を忘れないで」!
 10. 電気を消して二次災害を予防する。(地震時火災の9割が再通電火災)
 11. 火事場泥棒や詐欺に注意する。(張り紙連絡は危険)
 12. 自動車は路肩に寄せて道幅を確保する。(車を離れる時はキーは付けたまま)
 13. 高層ビルは大きく揺れる。(トイレなど身を守れる場所に避難)
 14. あわてて外に飛び出さない。(窓ガラスや看板が落下)
 15. なるべく道の真ん中を歩く。(市街地の歩道では、揺れたら建物の中に逃げ込む)
 16. 劇場や映画館ではパニックが恐怖です。
 17. 乗り物では手すりやつり革につかまる。(電車、エスカレーターでの習慣)
 18. エレベーターに閉じ込められたら救助を待つ。(2005年7月64000台が停止78件閉込事故)
 19. マイカー避難生活のリスクを減らす方法。(新潟県中越地震で10人以上が肺塞栓症)
  @水分をたっぷり取る
  A定期的に体を動かす
  B禁煙する(血管が収縮して血栓ができやすい)
  Cアルコールやコーヒーは控える(利尿作用により体内の水分が失われる)
  D子牛肉やナッツなどを食べる(アルギニンという物質に血管を広げる働き、牛乳、大豆や玄米にも)
 20. 災害用伝言ダイヤルで安否を確認。(「171+1+市外局番+自宅の電話番号」で伝言録音、「171+2+市外局番+自宅の電話番号」で伝言再生、NTTが災害発生時に設定)
 21. 帰宅をあせらない。(会社のロッカーに携帯ラジオ、スニーカー、着替え、使い捨てカイロ、非常食、タオル、地図などを準備しておく)
 22. 「警戒宣言」が発令されたら。(「東海地震」の発生が予測された場合)
  @「サイレン45秒、休止15秒、サイレン45秒、休止15秒、サイレン45秒、休止15秒」
  A家具の固定確認、落下物の撤去、窓とドアの開放、火の始末、風呂の水張り、要補助者の介護
  B仕事や電話の中止、テレビやラジオでの情報収集、会社の規定に従って避難。自動車は使わない。
  Cパニックを起こさず、駅員や管理者の指示に従って、落ち着いて行動する。徒歩で帰宅する。
  D警戒宣言の発令と同時に、高速道路の制限速度40km/h、首都高速や一般道は20km/hに規制。
 23. 海の近くでは、揺れがおさまったら、すぐに高台に避難します。津波の速さは音速です。 (太平洋では時速800km以上、海岸では新幹線並みの速さで襲ってくる)
 24. 「津波警報」は、高いところで3m以上の「大津波警報」と高いところで2m程度の「津波警報」の2種類、「津波注意報」は、高いところで0.5m程度の津波が予想される場合に出される。


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最近の土砂災害の傾向

増える都市型水害と集中豪雨水害
 1. 洪水氾濫地域に人口の50%が住んでいるので、災害の発生率が高い。
 2. 地下室での水死、下水からの逆流による浸水被害が増加している。(浸水はあっという間に起きる)
 3. 集中豪雨が増加している。(1986〜1995年の50ミリ以上の雨は年平均234回、1996〜2003年の年平均は271回、2004年は470回)
 4. 降水量は1時間の水の量(嵩)で表している。20ミリ以上の雨を土砂降り、30ミリを超えるとバケツをひっくり返したような雨といい、50ミリを超えると滝のように流れてきて高い確率で土石流が発生します。
 5. 雨が降ったら地下室から出る。
 6. 夕立や集中豪雨、さらに台風の予報があるときは地下室での長時間作業をしない。(天気予報を常に確認)
 7. 雨が降り続く時間に注意する。降り始めからの連続雨量が多いと少ない雨でも災害が発生することがある。
 8. 土砂災害の起きる目安は、1時間に20ミリ以上の雨、あるいは降り始めからの降水量が100ミリを超えたとき。


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土砂災害の前兆現象と地震対策

土砂災害の前兆現象と事前対策
<土石流>
 @ゴゴーッという山鳴りがしたり、遠くで木立が砕ける音がする。
 A雨が降り続いているのに川の水が急に減る。
 B川の水が濁り、流木が流れてくる。
 C腐った土の匂いが漂ってくる。(生木の匂いがする)
<崖崩れ>
 @崖にひび割れができる。とくに、時間とともにひび割れが広がっていく場合は危険。
 A水が急に噴き出す。普段の湧水の量が急に増えたり、濁った水が出てくると危険。
 B崖の上から小石がパラパラと落ちてきたら、すぐに逃げる。
<地すべり>
 @井戸の水が濁る。
 A家の土台や壁に亀裂が入る。
 B家の柱や電信柱が傾く。(恵南豪雨災害では、障子が開かないので避難したところ間一髪で助かった。)
 C木が倒れたり、根切れの音がする。
 D地面にひび割れができて、時間とともに大きくなっていく場合。
水害チェックポイント(次のいずれかに該当する場合は危険です)
 @生活用水を崖に流している。
 Aコンクリートブロックの水抜き穴が詰まっている。
 B側溝が詰まっている。
事前の水害危険度の確認
 @危険な箇所を調べる。(自宅、勤務先、通勤コース)
 A洪水ハザードマップを確認する。
 B大雨や洪水の情報の確認(国土交通省川の防災情報http://www.river.go/)


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水害避難のポイント


水害避難のポイント
 「避難準備」は、お年寄りや体の不自由な方の避難開始です。「避難勧告」は一般の人が避難を始めなければいけない段階です。「避難指示」は、土砂災害の前兆が見えたり、堤防の決壊が時間の問題となったり切迫した状況です。
 @情報はテレビやラジオから入手する。
 A市町村役場などの避難の呼びかけに注意する。
 B火の元の確認をしてから避難する。(ブレーカーを切ってから避難)
 C一人での避難は避ける。(一人住まいの人は近所の人と一緒に)
 D冠水した道は杖で安全を確認し、靴ヒモで固定できるスニーカーなどを履く。(水深50cmまで)
 E子どもやお年寄りは、身体をロープで結んで避難する。(無理をしないで、できれば救助を待つ)


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