NAGHは、宅地の現地調査をおこなって、災害に対する危険性を評価し対策方法を提案します。
我が家の地盤調査例をご参考ください。
地名は、災害に対する危険性を表すこともあります。
たとえば、「地名用語語源辞典」(楠原佑介,溝手理太郎編;東京堂出版)によると、「岐阜」の地名の語源は、「中国の『岐山』と『曲阜』の地名から1字ずつを借用した合成地名(信長が改名)をいうか。『キブ』の転で、キブシ(巌)の語幹で『傾斜の急な・けわしい』の意、または『狭隘』の意か。」とあります。信長説はあまりにも出来過ぎで、本来、地形や地質の厳しいところを言うのではないかと思われます。
一般的に、「谷」,「坂」などの字が付くところは、山崩れや地すべりの危険があるといわれ、また、「川」,「河」,「沢」,「池」,「沼」などサンズイの付く字が地名にある場合には、その由来に水が係る場合が多く、ゆるい地盤の危険性があります。
また、古い地形図や地形判読図から災害に弱い(揺れやすい、変形し易い)地形を見ることができます。
我が家(赤丸)は、濃尾平野の中央、木曽川と長良川に挟まれた沖積低地上に位置し、古地形図や地形図によると、昔は川が流れていたところ(旧河道)であることが分かりました。したがって、一般的に洪水や地震に対して危険性が高いと考えられる場所です。(そのために、岩石材料による盛土で敷地を高くするにはしたのですが。)
震源に近い門前町では、多くの建物被害が発生した。その多くは、古い建物や構造的に壁の少ないお寺や商店であった。地震の発生日時ならびに時間も幸いして、家を留守にする人が多く人的被害が少なかった。
新潟県中越沖地震(2007)で被災した新築住宅、いずれも新潟県中越地震(2004)で被災して建直した(または建設中の)もの。
旧河道を埋め立てて造成された地盤では、噴砂現象や地盤の流動現象が多く見られ、全体に沈下している。ところが、築30年になる住宅でも、2004年の中越地震と今回の地震で被害を免れた住宅も少なくない。地盤が傾斜していたり、盛土の厚さが変化するような旧河道の縁辺の宅地に被害が多いように見られる。
新潟県中越沖地震(2007)で被災した造成宅地。緩やかな丘陵地を20年ほど前に造成したが、谷埋め盛土部分では、沈下や地すべりのような宅地変状が生じた。
新潟県中越沖地震(2007)で被災した新築住宅。裏山(砂丘)の崩壊土砂が襲った。敷地脇には湧水が見られる。
砂丘の内陸側斜面の末端部では、地下水が浅く、過去の地震で繰り返し液状化が発生してきた。
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