HONDA Z (1971)

W.A.Renewal







1971年式 空冷エンジン搭載のホンダZ


お客様が、今まで大事に乗ってきて、
これからも、まだまだ乗って行きたいと言う熱意の元
リニューアルです!








後ろからです。

通称、水中眼鏡なんて呼ばれていたのもうなずけますね!

N360と共通の空冷二気筒エンジン
Zの空冷は、僅か一年くらいしか生産されず非常に希少です!

当時は、こんなつや消しの色が在ったらしいです


先ずは、ばらして錆の確認です。









室内を、ばらした所です。

フロアの状態は、良好です。













外せる部品は、どんどん外していきます。

中の状態もだんだん解って行きます。












後ろもばらしました。


一通り部品を外したら、
錆びている部分を確認します。










ルーフモールが入る溝の部分。

錆びて穴が開き、ルーフの溶接も外れてしまってます。

この部分は完全再現が出来ないので、
お客様と相談し溝を埋めて対処をする事にしました。










リヤフェンダーの後部。

長年、蓄積された泥や落ち葉などの水分により、
内側から錆が発生し穴が開いたようです。


鉄板を溶接し、対処します。












サイドステップ。















フロントピラー、下部。













フロントピラー、上部。

いずれも、左右共に錆びて穴が開いていて
新品の部品は、勿論ありませんので、
鉄板を溶接し対処するしかありません。














エンジンを下ろします。














先ずは、フロントピラーから、
錆びて、腐食している部分を
全て切り落とします。













切り取った純正部品を元に
一枚の鉄板から、叩いて曲げ部品を作っていきます。













純正と同じように
上からもう一枚鉄板をかぶして溶接。

これで強度が保たれます。











フロントピラー下部。


同じようにカットをします。













そして、鉄板を溶接。
















修理の際は、防錆処理をしてから、
鉄板を溶接していますが、
水が浸入しないように、シーリングをします。













サイドステップも同じように、
鉄板を溶接します。


パテで仕上げます。









エンジンルームにも錆が発生していました。



浮き錆は、サンドブラストで対処します。













ばっさり切り取り、中の防錆をします。














鉄板をつくりシッカリ溶接します。

非常に地道な作業の繰り返しです。












ルーフモールの溝をサンドブラストで錆を落とした所です。

この後、特殊な糊で、溝を埋め
防錆と水密を保ちます。














パテにて仕上げます。
















リヤフェンダー部もカットをし、
中の錆を処理します。













複雑な形ですが、鉄板を叩いてつくり溶接します。
















フロントフェンダーの穴も
裏から鉄板を当てて溶接します。













鉄板を溶接した部分やヘコミを
パテで直します。













パテを終え、全てのパネルにサフェイサーが入りました。


一度、仮組みをして、取りつけ状態を確認します。












足廻りも外し、ドンガラにします。


いよいよ、塗装工程に入ります。









ボデーの塗装が終わりました。
鮮やかなオレンジになりました。

画像がありませんが、室内と室外、
二回に分けて塗装をしています。

そうする事によって仕上がりが、
ぜんぜん変わってきます。











繋いだ所がわからない位綺麗に直っています。


艶もバッチリ、申し分ありません!












ボンネットも御覧の通り!


何処にヘコミがあったかも解りません!













ルーフの溝も綺麗にスムージングされています
















ドアやフェンダーの塗装も終わりました。














塗装も粗方終わったので、
フロントメンバーの掃除をし
シャシブラックを塗り綺麗にします。













リヤの足廻りも同じように綺麗にします。
















キャリパーのオーバーホールをしました。













マスターシリンダーもO/Hです。

GSと言うグレードは、この時代にマスターバック、
フロントディスクブレーキだったんです!

すごーい!










お客様が持っていたブッシュなどを交換し、
いよいよ組み付けです。

先ずは、リヤの足廻り













フロントの足回りを組み、エンジンを載せます。
















室内も組みつけていきます。















ホイールシリンダーのO/Hもしました。















後ろ周りを組みつけていきます。














フェンダー、ドア、ボンネットなども付きました。

ココまで来れば後もう少し、
仕上がるのが楽しみです!













フロントドアのサッシの部分を
つや消しのブラックに塗装しました。














内張りも純正っぽく塗装します。















ガラスも入り、より完成度が増しました!














リヤゲートもガラスを外して塗装し、
組み付けました。

まさに激変です!











お客様が張替えに出していた
シートが帰ってきたので取り付けました。

張替えの技術もすばらしく
まるで、新品のシートのようです。








ミラーなどの小物をつけて、
後は、前後のバンパーが再メッキから
上がって来るのを待つだけと言う所で納期未定の為、
我々の作業は終了で、
残りの作業はお客様が引き継ぐ形になりました。


このピカピカになったボディーに
再メッキされたバンパーが付いたらすばらしい車輌になるでしょう。

完成したら是非見せに来てくださいね!