2005年ヨットレース

宇和海ポイントレース第６戦　（大島）

日付：9月18日（日）
場所：愛媛県八幡浜市沖　大島
乗員：西村、岡崎

今回で6戦目となったポイントレース。前回は明浜、前々回は宇和島で開催し、久しぶりの大島一周コースです。三連休の中日で真夏の暑さも一息ついてきたので多くの艇が参加してくれる事を期待しておりましたが、残念ながら4艇しか集まりませんでした。宇和海のヨット乗りの皆さん、たまにはヨットに乗ってあげましょうねーーー！！そのうちカキの養殖場になって動かなくなりますよーーー！！
ということで、今回の参加艇は、出れば必勝！微風スペシャル「ロックウエスト」。昇り調子の「ＤＤＢ」。久々登場！新兵器搭載？の「メリー」。遠征疲れの「ホワイトホーク」の4艇です。

10:30南西の軽風の中、「メリー」と「ロックウエスト」が良いスタートを切ります。やや遅れて「ホワイトホーク」さらに遅れて「ＤＤＢ」。
大島南端までに「ホワイトホーク」が先行２艇を抜きトップに立ちます。独走かと思いきや風が徐々に弱まり始め無風状態に。
「ホワイトホーク」は島の沿岸ギリギリのコースを風を拾いながら進み、後方から「メリー」がついてきます。「ロックウエスト」は沖出しして西からのブローを取りに行っています。
しばらく超微風の中で全艇苦労します。先日の台風１４号以来、海面には多くのゴミが漂流しています。
ようやく少し風が出てきて少しづつ船が動き出しました。後ろにいた「メリー」がスーーッと前に出ました。後方からは「ロックウエスト」がジェネカーを上げてドンドン近付いてきています。
「ホワイトホーク」はと言いますと、「あれっ！？なんかおかしいぞっ？？？」　スピードメーターにゴミが噛み込んだのか０ノットのまま動きません。確かに船は少しづつ動いているんですけど？
そのうち、はるか後方にいた「ＤＤＢ」まで追いついてきました。「メリー」はスイスイ走ってずいぶん前に行ってしまいました。
「ゲンちゃん、なんかおかしいぞ。キールにゴミでもひっかかっとるんやないやろか？」二人で船底を覗き込みますが分かりません。
風が左後ろに回ってきたのでスピンをアップ。先行の「メリー」を少しずつ追いあげます。「メリー」もスピンを揚げる準備を始めています。
スピンを揚げた「メリー」になかなか追いつけません。「メリー」はデッドランのまま最短コースで大島北側の粟ノ子島にアプローチしています。「ホワイトホーク」は上って艇速重視。
ジャイブして粟ノ子島北端でようやく「メリー」の尻尾を捕まえました。大島の東側は南から良い風が吹いていてスピンダウンしてジェノアを揚げます。「メリー」がもたついている間に風上に出て逆転。
クローズリーチで艇速が出てくるとティラーに変な振動が伝わって来だしました。一度逆転した「メリー」が新兵器のマイラージェノアを揚げて、風下からいとも簡単に抜いていきます。
「ゲンちゃん、ラダーに何かひっかかっとるみたいや。」　プレーニングボードから体を乗り出して覗き込んだゲンちゃんが「アッ！！」と言ってボートフックを取り出し、ゴゾゴゾしています。数十秒後「クソーッ！！」と言って上がってきたのは大きな肥料袋でした。水を含んでかなりの抵抗になってたみたいです。
自由になった「ホワイトホーク」は前を行く「メリー」を追い上げますが、ゴールまであまり距離がありません。なんとか直前で「メリー」を捕らえ、最後は数艇身の差をつけてフィニッシュ。なんとか面目を保ちました。
後方では「ＤＤＢ」と「ロックウエスト」がこれまた熾烈な３着争いをしています。結局最後に勝ったのは「ＤＤＢ」でしたが、修正では「ロックウエスト」がダントツで優勝。

レース後に「メリー」の秘密がまた一つ明らかになりました。なんとプロペラを固定ペラからフェザリングペラに交換していたそうです。
最近、フォールディングペラに交換し、メインセイルもリカットしてヤル気になっていた「ＤＤＢ」のY富オーナーが、それを聞いて愕然としていた姿が印象的でした。

良いスタートを切る「ロックウエスト」（右）と「メリー」（左）	スタートはやや出遅れましたが、レース毎に確実に速くなってきている「ＤＤＢ」（YAMAHA30S�U）
「ホワイトホーク」の前を行く「メリー」　（YAMAHA31S） 新兵器のマイラージェノアを装着	出たら必ず総合優勝の「ロックウエスト」（YAMAHA19）
「メリー」のスピンラン レース後に更なる新兵器「フェザリングペラ」の装着も発覚しました。	レース後のいつもの風景です。 大潮の最干潮でキールが当たらないか心配でした。（水深２．４Ｍ）

(レース結果) 参加4艇

現在までの総合成績