2006年ヨットレース

第13回ハウステンボスカップ2006

 

付:8月20日(日)
場所:長崎県佐世保市 ハウステンボス
乗員:西村、爲栗、日野、近間、林

8月18日、明け方になって九州南部に上陸した台風10号は非常にゆっくりとした速さで迷走しながら北上し、丸一日以上かけて九州を縦断しました。その影響で19日朝まで職場から開放されず、ハウステンボス行きが危ぶまれた私ですがなんとか間に合い、松山の小説家・日野さんと一緒に、欠航明けで動き出したばかりの臼杵行きのフェリーに乗り込み九州に渡ったのでありました。
一方、爲栗氏は18日はフェリーが止まる事を想定し、17日から長崎入りして準備を整えておいてくれたのであります。
また、今回は山口県の「ピーターストーム」から2名(近間オーナーと林さん)が応援に駆けつけてくださりました。

こうして、昨年に引き続き、今年も遥か長崎大村湾でのヨットレースに参加することができました。


8月19日(土)

台風一過の晴天のもと、夕方になって今回参加メンバーが陸路で到着しました。一足先にハウステンボス入りしていた爲栗さんは船底掃除を済ませ、準備をして待っていてくれました。
広々したマリーナはヨットで一杯になり、桟橋は多くの人で溢れかえって活気があります。どこかで見た船や顔見知りのセーラー達もたくさんいて嬉しくなります。

艇長会議の後、日も暮れかかったころ前夜祭の始まり。
今年は別府の「セイラーズムーン」や佐伯の「ランスロット」も来ていて豊後水道勢が元気です。仲良くさせてもらっている福岡の津屋崎YCの面々や地元長崎の諸先輩方とも一年ぶりの再会で、賑やかにあっという間に楽しい時間が過ぎ去っていたのでありました。
気が付けば前夜祭も終わり、妖怪ユウコにフナムシに変えられてしまった私は踏み潰されないよう逃げまどいながら二次会会場の「ホワイトホーク」へ戻っていきました。
今年は打ち上げ花火とレーザー光線のショーは少し控えめだったみたいですが、「ホワイトホーク」のコクピットは満員で盛り上がっていました。
先の火山めぐりヨットレースで優勝した姫路の「カロリーヌ」さんからいただいた芋焼酎もおいしくいただきました。
たまたま遊びに来てくれていた「ステラ」のナッちゃんと「悟空」の松本さんが「ホワイトホーク」で数年ぶりに奇遇の再会。居合せた一同は感激のあまり拍手喝采だったのでありました。

今年も多くのレース艇が集結し、とてもにぎやかになったハウステンボスマリーナ

 

 

艇長会議

今年からレース委員長になられたS脇氏。

学生時代にはいつもたいへんお世話になっていました。

別府の「セイラーズムーン」のグループがテーブルを陣取ってくださり一緒に仲間に入れてもらいました。

前夜祭のメインステージでは催し物が行われていましたが、あまり見ていませんでした。すみません。

佐伯のN山さん。隣の美女はどなたでしょう? メグ嬢を口説いて断られるT舟艇親方
津屋崎の元気娘。ユウコとノリノリ

親方はメグ嬢はあきらめ、熟女のS岡婦人に針路変更ですか?

ユウコにフナムシの呪いをかけられている私

盛大な打ち上げ花火を期待していましたが、今年は少しひかえめでした。 二次会は大盛り上がりで、ハウステンボスの夜は更けていったのでありました。

 

8月20日(日)

ヨットマンの朝は早い。
少々二日酔いで重い体を「ウコンの力」で回復させ、日が高くなると暑くなりそうだから早朝からレース準備を始めます。
セイルをレース用に付け替え、不要な荷物をポンツーンに降ろす。今年は5馬力なので作業もはかどります。
あちこちで同じような光景が見られ、各艇準備を進めています。中には「アンタ狭いヨットのいったいどこへそんなに荷物を積んでいたの?」と聞きたくなるような艇もチラホラ。
ひと通り準備を終えてくつろぎながら、1時間前にスタートするロングコース出場艇を見送りました。
09:30ロングコースのスタートを知らせる花火が上がりました。さて、我々もボチボチ出発しましょう。

沖は予想通り風が弱く、快速レーサーがひしめくロング艇団もあまり走っていません。
今年は迷うことなくライトジェノアを選択。スタート前になってさらに風が弱まり超微風。おまけにスタートライン右側の本部艇サイドには風上からスタボーでスタートしようとする船で大混戦となっていました。
「ホワイトホーク」は私が艇速と距離の判断を見誤って大渋滞の後ろの方にいたものだから最悪。そよそよでも風がもらえればスルスル〜と抜け出してピタッとスタートできるはずだったのですが、セイルはクタクタッとなって風ははらまずスピードメーターは0.0ノットを表示したまま。
なんとか渋滞を抜け出しスタートした頃には、多くの艇はポートタックに返し我々の前を悠々と横切って行ってしまいました。ありゃりゃ!!スタートは大失敗でした。
しかーし、レースはまだ始まったばかり、ここで気落ちしていてはいけません。後方から追いかける展開のほうがコースの選択が楽なのです。いつかきっと挽回するチャンスはあるはず...
見つけました!!左の海面に一筋の風脈。タックして風を拾ってまたタック。艇速もグンと上がりチャンス到来。右海面に突っ込みすぎた船が遅れはじめてきています。シメシメ。
気が付けば我々の前を行くのは2〜3艇、後方には無数のセイル。いや〜気持ちいい。
上に「星翔」がいるけどだんだん近づいてきています。うちのほうが上り角度がいいのかな?

遥か左前方に第一マーク発見。後ろからモーターボートが走ってきて「こーすたんしゅく〜〜」と言って大きな波を残して駆け抜けて行きました。第一マークと大波ボートの間がフィニッシュラインになったようです。

風はしだいに左に振れ、フィニッシュまでの距離が近くなります。先頭を行く同型艇の「GAIAU」がタックをしてフィニッシュライン目指してアプローチをかけますが、ちょっと上りきれない様子。2番手の「GRAND BLUE」には手が届きそうなぐらいまで差を詰めたかに思えたが、タックして前を横切られてしまいました。フィニッシュ付近はほとんど風が吹いてない感じです。
フィニッシュライン目前で「星翔」と並び、うちが先にタック。「星翔」もすかさずタックしてカバーされてしまいました。ジワジワと「星翔」に先に出られ差を広げられてしまいました。
風が弱く四苦八苦しているうちに、後方の艇が数隻やって来てあっという間に並ばれてしまい非常に望ましくない展開になってきました。トップ艇はフィニッシュした模様。続いて「GRAND BLUE」「星翔」も逃げきった模様。
後続のベネトウ軍がどんどん追いついてきて第二グループは団子状態の大混戦。しかもキツイ潮流がラインの左から右へ流れ、各艇アタックするも潮に流されてなかなかフィニッシュラインを超えることが出来ません。あわや接触するのではという危機もありました。
後から来た艇が苦しみながらも先にフィニッシュして行き、うちはズルズル順位を落としドツボ状態に。何とかフィニッシュした時には6〜7艇に抜かれまさかの11着。ガクッ。
しかし、猛暑と微風で辛抱のレースだっただけにフィニッシュ後に乾杯したお疲れさんビールは最高のうまさでした。

マリーナへ戻って後片付けをした後、みんなでハウステンボスの街に繰り出しました。昼食をとって、家族へのお土産を購入したりしてしばし街を散策しました。これもハウステンボスカップならではの魅力ですね。

奇跡はないと分かっていましたが、今年は13回目のハウステンボスカップなので13位の飛び賞を信じて表彰式に参加しましたが、惜しくも11位。縁は無かったようです。

今年も皆さんのおかげでハウステンボスカップに参加できて本当に良い思い出になりました。来年も来れるかな〜。

 

出港準備を終えて記念写真。

マリーナを出港して出てきましたが、風がありません。
「ふゆう」さんから沖でおみやげを頂きました。
いつもありがとうございます。

スタートは大失敗でした。

がんばってスタートの出遅れを取り戻しましょう。

中盤なんとか盛り返し、先頭から3〜4番手付近につけます。

後ろにはたくさんのセイル。気持ちよかですね。

フィニッシュ直前で「星翔」にカバーされドツボにはまる。

それにしても「星翔」のハウステンボス仕様ウルトラライトジェノアはすごい。

レース後マリーナに帰ってきました。

帰着申告をしてスタッフのお姉さんと記念写真。

昼食と家族へのお土産をかうためハウステンボスの街をさるく(注:ぶらぶら歩くという長崎弁)。

偶然にも同じ店でお昼を食べていた「星翔」の皆さんと記念写真。

今年は完敗でした。

表彰式

残念ながらステージに上がることはできませんでしたが、来年はがんばりましょう。

読売新聞記事

(レース結果) ショートコース 参加63艇

総合
着順
艇  名
艇  種
所  属
1
1
GAIA U YAMAHA 31S 熊本YC
2
2
GRAND BLUE YAMAHA 34S 熊本YC
3
3
星翔 なかよし295 津屋崎YC
4
4
コスモスV YAMAHA 31NCT 佐世保
5
9
NAC V オカザキ32 HTB
6
8
悟空 ベネトウファースト300スピリット ひびき帆走クラブ
7
7
SAMMA ベネトウファースト31.7 ひびき帆走クラブ
8
6
ブルーエンジェル ババリア410 外洋西内海
9
10
フェアウインド ベネトウファースト31.7 熊本YC
10
5
ファースト ベネトウクラスヨーロッパ 唐津オーシャンセイリング
11
11
ホワイトホーク YAMAHA 31S 宇和島YC

 

 

 

 

 

 

 

 

        ロングコース  参加41艇

総合
着順
艇  名 
艇  種
所  属
1
4
STELLA J/V9.6 福岡

2

3
シーガル3 X-35 長崎
3
1

ネイティブダンサーELT

エリオット36 HTB
4
5
TEAM FOXY LADY ベネトウファースト40.7 HTB
5
2
HAYABUSA コレル45 熊本サンライズYC

6

9
GEFION バルチック35 東関東
7
7
MARINE DANCER シーム33 ひびき帆走クラブ
8
11
おたくさY タカイ1/2 長崎
9
8
白鯨 SPRINT108 長崎YC
10
10
KAKADU ヨコヤマ33 佐世保パールシー