2009年ヨットレース

別府湯けむりヨットレース2009

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10月4日(日)

朝5時、西の空に沈みかかった中秋の名月の明かりに照らされて別府へ向け出港。サーチライトを照射しながら慎重に真珠イカダの間を進んで行く。
出港して、30分もすると白々と明るくなりはじめ、やがてサーチライトも不要となった。
見事な満月が山陰に沈み、代わって、眩いばかりの太陽が顔を出した。

今日の宇和海は穏やかで、機帆走で順調に走る。10時の転流時までに速吸瀬戸をクリアーすることができ一安心。

天気も良く、B・・・がすすみ、14時過ぎに北浜ヨットハーバーに到着。
いや〜楽な航海じゃった。

 

10月10日(土)


朝から子供の運動会に参加し、午後のフェリーで臼杵港に渡る。そこからはJRに乗り換え、別府に到着したのは午後7時。
すでに前夜祭が始まっていて、遅れて入場した会場は、
各地から集結してきたヨットマン達の熱気ですでに大盛り上がりだった。

それにしても、前夜祭の参加費は一人500円。どう見積っても赤字にしかならない計算なのだが、BOYC婦人部の方々が腕によりをかけて作ってくれたおいしい料理、手作りで心のこもったおもてなしとアットホームな雰囲気の前夜祭は最高でした。



 

10月10日(日)

朝6時半ごろ目覚めたが、夜中に蚊の攻撃に遭い、しかも明方とても寒くて良く眠れなかった。昨夜の酒が残っていないのは幸い。

レースに備えて準備に取り掛かる。 不要な荷物を降ろしたりセイルや艤装の取付けを行ったりと、けっこう慌しい。
この作業を行っているうちに、船もそうだが、自分自身も「レーシングモード」に切り替わっていく・・・

08:30艇長会議。レース委員長より、昨年はリコールにより多数の艇が失格になったため、注意するよう強調された。(反省)

艇長会議終了後、出港。 今回のメンバーは松山からK浦さんJ内さん仮夫妻と宇和島のM崎デイトリッパーオーナー。そして私の4人。
私は腰を痛めて夏場に入院していたので、久しぶりのレース復帰。退院後はすこぶる順調で、全く元通りに治ったみたい。入院中はまさかここまで順調に回復するとは思わなかったので良かった、良かった。

レース海面の風は東寄り。最初は良い風が吹いていたが、徐々に落ち始めている感じ。

10:30レーススタート。今年はオールフェアー。
しかし、我々のスタートは今ひとつ。ちょっと昨年の失敗を意識しすぎたせいか出遅れてしまった。
そんなに悪いポジションではなかったのだが、加速が足りずに集団に巻き込まれてしまった。なかなかクリアーな風がもらえず、気付いたときには他のライバル艇ははるか先を走っていた。

まだレースは始まったばかり。気を落としている暇はないので、気持ちを集中させて前を追う。
先頭争いは予想通り「タキオン」(Y-33S)と「Yurikagon」(J/V9.6)。3番手は「マタンギ」(オークレット9)か。驚いたのは別府の古豪「サテンドール」(OKAZAKI32)と「海王」(Y-30CU)が大健闘の走りで上位につけている。

「ホワイトホーク」は最初の上マークを10番手ぐらいで回航。
第2レグはスピンラン。我々より先にマーク回航した艇のほとんどは、牽制しながら第2マークめがけて正ランで走っている。
しめしめ、「みんな走らせ方を知らんよね」
昨年ジェネカーを新調した「悟空」(ベネトー300SPT)と「ホワイトホーク」は少し上らせて走らせる。「悟空」のフリーでの走りは警戒していたが、今年は何か今ひとつよね?
ラインを見計らってジャイブをポンッ!! あ〜ら不思議!?サイドマークまでにはかなり抜けるぞ・・・

予定通り4〜5艇を抜き去り、第3レグは再びクローズホールド。ついでに、ちょっと前にいる「悟空」も抜いてイケイケモードになっていたが、何か走りがおかしい。せっかく抜いたはずの「Bluenote W」(Y-31F)、「ひまわり」(Y-31S)、「悟空」に再び前に出られる。
しょうがないので少し落とし気味に走ってスピードをつけるが、行った先の風が弱くさらに差を広げられてしまった。セイルトリムが悪いのか?マストチューニングが悪いのか?ポートタックの上りが悪い。
悪いながらも、ここでようやく「サテンドール」を追い抜いた。

タックしていよいよ最後の一往復、第4レグに入る。この時点で「ホワイトホーク」は8番手?
先頭は「タキオン」次いで「Yurikagon」、「マタンギ」その後方に少し離れて「ホワイトホーク」を含む数艇がグループで走る。後ろは見てないので分からない。
まず、大型艇「白鴎」(ベネトーFCヨーロッパ)と「悟空」を抜く。フェスタの「Bluenote W」との差は縮まらず、相手は巨大ジェネカーを持っているので最終レグを考えると厳しい状況。同型艇「ひまわり」とは並んでいるがウチのほうが高さで勝っている。
最終マークを回航した「タキオン」、「Yurikagon」、「マタンギ」とすれ違う。

「Bluenote」に続き、「ホワイトホーク」は5番手で最終マークを回航。風がアビームなのでスピンを揚げるかどうか迷うところ・・・
しかし、ジェノアではパワーがなく、後ろからジェネカーで追ってくる「悟空」のスピードを考えると、スピンを揚げざるを得ない。 今年は負けられないよ!!

なんとか追撃をふり切り、5着でフィニッシュ。 ふうっ、終わったあ〜。 みんなおつかれさま!!

帰港後、片付けを済ませて食事をし、温泉に入ったらドッと疲れが出てきた。
しばらく、まともにセイリングなんてしていなかったので、真剣にヨットを走らせると、やっぱり疲れるね。勘も鈍っているみたいだし・・・。

夕方からはいつものヒットパレードクラブで表彰式。
総合優勝はファーストフィニッシュの「タキオン」。昨年のリベンジを完全に果たしましたね。
2位は田中舟艇親方が舵を引いた「Yurikagon」。地元の「うみがめレース」を蹴ってまで別府にやって来た親方はエライ!!まさか来ているとは思わなかったので、久しぶりに親方やタケちゃんと会えて嬉しかった。
3位は室津の「マタンギ」。ニューセイル導入やジェネカー用バウスプリットの装着。ブームも変わっていたような気がしたが・・・。とにかく、戦闘的に進化を遂げていた。
「ホワイトホーク」の結果は5着5位。まあまあでしょう。おまけに南遠来賞もいただいてしまった。

今年も別府でたくさんのヨット仲間と出会い。存分にヨットレースを楽しませてもらった。BOYCのみなさん本当に楽しいレースを主催してくださり、ありがとうございました。

11月には、佐伯市長杯にも参加させていただく予定ですので、みなさんまたお会いしましょう!!

 

新北浜ヨットハーバー

まだ現在は工事中で、来年中に完成ですかね?

日本で最高のロケーションかもしれません。

Yurikagon (J/V9.6)

北九州からやってきた快速レーサー

 

悟空 (ベネトーF300スピリット)

室津からの刺客その1

昨年の優勝艇

マタンギ (オークレット9)

室津からの刺客その2

06年の優勝艇

Bluenote W (YAMAHA31F)

Northの3DLセイルとガンポールを使って展開する巨大ジェネカーは脅威

ホワイトホーク (YAMAHA31S)

宇和島からのお客

ピーターストーム (TAKAI32)

今年のうわじまパールカップ優勝艇

ピーターストームさんの朝会風景

艇長会議にて

小出BOYC会長(左)と山本レース委員長

艇長会議

 

ハンディ表

   拡大

スタートして間もなく

ようやく風を捉えたところ

第一レグ中盤

第二レグのスピンラン

手前から「悟空」「ひまわり」「Bluenote W」

タキオン (YAMAHA33S)

総合優勝&ファーストフィニッシュ

一昨年の31Sに続いて、今年は33Sでも完全制覇

この海域では無敵ですね

Yurikagon (J/V9.6CR)

2着2位

マタンギ (オークレット9)

3着3位

表彰式&アフターパーティー

小出会長のご挨拶

優勝艇「タキオン」のメンバー

麻生オーナーおめでとうございます

準優勝艇「Yurikagon」のオーナー一家

チビちゃんも大喜び!!

今年は順位がついて良かったです 遠来賞までいただきました
レースの成績が良かった人も悪かった人も、踊り狂ってくださ〜い!! 親方!!
あんたはえらいぜ!!

(レース結果)  参加36艇

修正順位
着順
艇 名
艇 種
船籍地
TCF
1
1
タキオン YAMAHA33S 別府
0.830
2
2
Yurikagon J/V9.6CR 北九州
0.810
3
3
マタンギ オークレット9 室津
0.760
4
4
Bluenote W YAMAHA31F 徳山
0.770
5
5
ホワイトホーク YAMAHA31SLTD 宇和島
0.760
6
7
悟空 ファースト300スピリット 室津
0.760
7
9
サテンドール OKAZAKI32 別府
0.730
8
22
かすが YAMAHA21 日出
0.620
9
11
海王 YAMAHA30CU 別府
0.720
10
8
ひまわり YAMAHA31S 臼杵
0.760

全艇成績表