2010ヨットレース

 第2回むさしオータムレガッタ
   
 バルクヘッドマガジンのレポート

 

ふとした思い付きで大分県の「マリンピアむさし」で開催されるヨットレースに参加を決めた。
下船休暇中のCapt.Tamekuriがヨットを回航して、陸路で私が合流する。これが「ホワイトホーク」の遠征パターン。
出場を決めたのはレースの3日前で、宇和島YCのメンバーに声を掛けるが、急なことで誰も手が空いている人がいない。
土曜日の午後1レース、日曜日に2レースの合計3本のソーセージコースをダブルハンドで戦うのはかなりキビシイものがある。
誰か乗ってくれんかなあ〜〜〜と、長崎の大先輩に打診してみたところ、なんと3人で来てくださるとのこと。超ウレシイ!!
「白鯨」(スプリント108)オーナーのM先輩には機会あるごとにレースのお誘いをしていたのだが、こちらでレースのあるときには、だいたい長崎でもレースがあり、今回初めて長崎&宇和島の師弟交流が実現する。また、一緒に来てくれたSさんとMさんは「シースパロー」(メルゲス30)で活躍するバリバリレーサー。むちゃくちゃ心強い。


TameさんOPのレースでも奮闘
 
   

11月6日(土)

午後からのウェルカムレガッタには14艇が出場。風は軽風で上下マークを2周する。
スタートは本部艇サイドが有利と見た各艇が殺到し、集団に巻き込まれてしまった。失敗。
しかし、上マークまでには4番手まで順位を上げる。フリーでなかなかスピンの上がらない「ピーターストーム」と「伯鴎」を追い抜き、先頭の「シェンロン」にもかなり迫る。2週目は「シェンロン」と「ホワイトホーク」の二人旅となり、2分30秒差の2着フィニッシュ。
長崎のメンバーと初乗り合わせで少しギクシャクしたところはあったけど、明日のオータムレガッタに備えてよい練習になった。

   
明日のレースに備え上架して船底掃除をする「シェンロン」と「伯鴎」
 
  

前夜祭は「むさしオータムレガッタ」と同時に開催されるウインドサーフィンの大会「梅園カップ」と合同で行われ、200人の参加者で盛大に盛り上がった。
それにしても、ウインドの若さはうらやましい。しかも半分ぐらいは女の子。それに比べてヨットの方は・・・、平均年齢はまちがいなく倍以上!?

レセプションで本日行われたウェルカムレースの成績が発表され、「ホワイトホーク」は見事優勝!!
明日の本番に向けて勢いがつきました。

 

  ウェルカムレース成績
1位(2) ホワイトホーク (YAMAHA31S)
2位(1) シェンロン (ジャノー35OD)
3位(3) 伯鴎 (ベネトーファーストクラスヨーロッパ)
4位(4) WIND KISS (YAMAHA30SU)
5位(5) ピーターストーム (スプリント98)
以下 DNF
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11月7日(日)

夜中に雨が降り暖かい朝を迎える。
M先輩が「今朝は暖かいぞ・・・」
その言葉が何を意味するか?
昨日、「シェンロン」と「伯鴎」は上架して船底を磨いた。
「じゃ、じゃあ。」 ドッボーン
暖かいといっても11月の海はけっこう寒いぞ〜。

国東高校の学生さん達が作ってくれた朝カレーを食べて、さあ出陣!!(美味かった!!)

本日はソーセージコース2本。(第一レースは昨日と同じく2周、第二レースは1周)


第一レースのスタート前は10ktを超える良い風が吹いていた。
10:00第一レーススタート。昨日よりは少し良いスタートだった。
レース展開は予想通り「シェンロン」が走る。大型艇の「伯鴎」も絡む。上マークは「シェンロン」が先に回ったが、その後を「ホワイトホーク」が追う。フリーで「シェンロン」との差を詰め、ピッタリ後ろに付けて下マーク回航した。下マーク回航後「シェンロン」との位置関係が良くないので、タックして左海面へ出る。「シェンロン」はカバーして来ず、右へ進んだ。ここで分かれてしまったのがまずかったか、右海面の方が良かった。2度目の上マークでは少し差を付けられてしまった。
しかし、今回の「シェンロン」はフリーの走りがあまりよくないように感じる。まだチャンスはあるだろう。ところが「シェンロン」が急にスピンをおろし始めたと思ったら、急に風が前から吹き出した。慌ててスピンダウン。
「シェンロン」がフィニッシュし、約5分遅れで「ホワイトホーク」がフィニッシュした。
昨日の計算では、5分以内の差であれば修正で勝てるが微妙なところ。

次のレースまでしばらく時間があるので、その間に昼飯。

そろそろ第二レースの予告だが強烈な潮流で船が前に進まない。
多くの出場艇はこの潮に気づいてないのか? 絶対にスタートできそうにない位置にかなりのヨットがいる。「シェンロン」も相当下流にいる。
「よし、やった。チャンス」と思ったら、スタート直前になって回答旗が掲揚された。「え〜い、チクショー、残念」
レース延期後、スタートのやり直し。今回も潮流を利用し風上からスタート。しかし、「シェンロン」はかなり下流からスタートした。上マークはそうとう風上側に偏っているので、この時点で勝負あった?「ピーターストーム」や「WIND KISS」もなかなか良いスタート。
「シェンロン」はこうなったら一か八かの博打を打ちに出るしかない?岸よりに突っ込む。ところが、このバクチが大当たり。岸よりのほうが潮が弱かったのか、上マークを先に回られた。
「やられた〜」
我々は潮を意識して、かなりオーバーランしたつもりだったのだが、流されて、タックを余分にすることになる。それでもマークタッチしないか冷や冷やだった。
「完全にやられた」
結局、5分30秒離されてしまった。ちょっと難しいか・・・?


       伯鴎(ベネトーファーストクラスヨーロッパ)
   

ピーターストーム(スプリント98)

WIND KISS(YAMAHA30SU)
   
修正順位は第一レースは「ホワイトホーク」、第二レースは「シェンロン」がそれぞれ1位。いづれも修正時間で約15秒の僅差だった。総合優勝は「ホワイトホーク」がいただいた!!
公式戦では久しぶりの勝利〜。
長崎から来てくれたメンバーの助けと、シングルハンドで回航してくれたtamekuriさんのおかげです。みなさんありがとう。

 

むさしオータムレガッタ

クラスA   

〔総合〕〔第一〕〔第二〕                   
 1位  1位  2位   ホワイトホーク (YAMAHA31S)
 2位  2位  1位   シェンロン (ジャノー35OD)       
 3位  3位  5位   WIND KISS (YAMAHA30SU)
 4位  5位  3位   ピーターストーム (スプリント98)
 5位  4位  4位   伯鴎 (ベネトーファーストヨーロッパ)

 

 

クラスB   

〔総合〕〔第一〕〔第二〕                   
 1位  1位  1位   サテンドール (オカザキ32)
 2位  4位  2位   Pagi Pagi (YAMAHA25ML)       
 3位  3位  3位   SACHII V(バンドフェット30PB)
 4位  2位  DNF  セーラーズムーンU(ジョイラック26)
 5位  5位  DNF  ランスロット (YAMAHA30S)