2012ヨットレース

第3回むさし南風杯ヨットレース

   

大分のマリンピアむさしで開催されるヨットレースに遠征するため、5/26(土)朝5時に宇和島を出港。
回航メンバーは不良親父3人組。
このメンバーで回航すると雨や風に祟られることが多いのだが、今回はとっても良い感じ。
途中2〜3時間気持ちよくセイリングできたし、ビールを飲んでいたら昼過ぎにはあっという間に着いてしまった。

適当に明日のレースに備えて準備をし、今夜の前夜祭を待つばかり。

大分市制100周年の事業でブルーインパルスが別府湾をフライト

夕方5時から艇長会議があり、明日のレースについての説明があった。
今回のコースは、大分空港沖に設置した上下マークを2周するソーセージコースのレース。
しかも、2レースを行うという・・・。
ハードなレースになりそうだけど、今回の「ホワイトホーク」は5人乗りなので、ちょっと自信あり。

しかし、ブイ周りのレースに油断は禁物。
一つの失敗が大きな落とし穴になることも・・・

同じレーティングの「ピーターストーム」と「ブルーノート」は当然牽制しあうであろうし、一番注意を要するのは「スターシャ」。誰がどう考えてもレーティングが甘すぎる。
ここ数年影を潜めていたが、レーシング仕様に大改造を施した“SU”の性能と、過去のレースでの実績を武蔵のレース委員会は知らんのか・・・?
私から言わせれば大ごっつぁんのレーティングである。
さらに、「タキオン」「ユリカゴン」は大きなミスはしないだろうし、負けない走り方を知っている人達なので、絶対に離されてはいけない。

いろいろ考えても仕方ないので、飲みにいこう!!


第3回南風杯ヨットレース・エントリーリスト

艇 名
艇 種
TCF
クラス
タキオン YAMAHA33S
0.835
A
伯鴎 ベネトーファースト・ヨーロッパ
0.830
A
ユリカゴン J/V9.6CR
0.820
A
ホワイトホーク YAMAHA31S
0.760
A
ブルーノートW YAMAHA31F
0.760
A
ピーターストーム スプリント98
0.760
A
風太朗U ベネトーファースト33.7
0.745
A
スターシャ YAMAHA30SU改
0.725
A
Tsubasa 2 デヘラー・オプティマ106
0.755
B
海王 YAMAHA30CU

0.720

B
Breeze YAMAHA28S
0.720
B
Lancelot V YAMAHA30S
0.720
B
Northan Light エスプリデュバン
0.720
B
海&山 パイオニア9
0.710
B
Y&K パイオニア9
0.710
B
onokoromaru アルページュ30
0.680
B
PEPPERV サンディ850
0.675
B
セーラーズムーン アリカ27
0.675
B
ゆきどり マクレガー26X
0.550
B

艇長会議が終了後はバスに乗って前夜祭会場へ移動した。

豪華な御馳走がずらりと並び、司会のオネイさんもとても美人。
スタッフの皆さんも、一生懸命おもてなししてくださり、とてもよい雰囲気の前夜祭でした。
ビックリしたのは、大きな鯛の塩釜焼き。
木槌で割ると中から、ホクホクの鯛の身が出てきて、とっても美味しかったぁ。満足、満足!!

二次会は風太朗Uさんのキャビンで、おいし〜いカクテルをいただきました。

 

レース当日は風が弱く、当初2周するはずだったコースが1周になり、ソーセージコース1周の2レースに変更になった。
さて、これが吉と出るか凶と出るか・・・?
楽になったのは良いが、過酷なブイ回りレースのほうが、「ホワイトホーク」の勝機を見出せる可能性が高いと考えていただけにちょっと複雑な心境。

レース海面は予想通り、微〜軽風。
この海域の特色である潮流には十分に注意しておかないとドツボにはまり込む可能性あり。
しかし、うまく利用すれば逆にアドバンテージを得られる。

10:00に第一レースがスタート。
スタートのリミットマークの設置が遅く、十分なラインの確認ができないうえ油断をしていた。
強烈な潮に流され、本部船にあわやぶつかってしまいそうな危機に直面したが、ギリギリ回避。
さすがに、心臓がドキドキし足が震えた・・・
危機を脱した後は、心を落ち着かせレースに集中。
上マークへのアプローチで3番手ぐらいに浮上した。

上マークを先に回った「タキオン」「ピーターストーム」はスピンの準備をしていないのか?
「ホワイトホーク」はマーク回航と同時にスピンアップし、遅れを取り戻した。
しかも、絶対速いはずの「タキオン」や「ユリカゴン」を置去りにしている。
「これはイケる!!」
と思っていたのだが、我々の敵はスクラッチで負けるわけにはいかない「ピーターストーム」。
下マークを3艇身先に回られ、「万事休すか?」と思われたが・・・、「ピーターストーム」がスピンを下ろし始めた。

「ラッキー!!」

ウチはそのままジャイブして、アビームでフィニッシュラインめがけて一直線。
「ピーターストーム」はこの時点で脱落。
しかし、「ホワイトホーク」も艇速のある「タキオン」と「ユリカゴン」の挟み撃ちに遭い身動きが取れない。

ところが、スピンを下ろしてジェノアでアプローチしてきた「ユリカゴン」は「タキオン」と「ホワイトホーク」のブランケットで失速。
めまぐるしく順位が入れ替わったが、やはり「タキオン」がファーストフィニッシュ。
20秒差で「ホワイトホーク」が2着。レーティングから考えて第一レースのトップはほぼ間違いないだろう。でも疲れた〜。

続く第2レースも同じコース。
第一レースでの失敗を教訓に慎重にスタート。

第一レース同様に「ピーターストーム」「タキオン」「ホワイトホーク」が飛び出す。
しかし、風が徐々に弱り始め、「ピーターストーム」がトップで上マークにアプローチ。

次いで「ホワイトホーク」が続くが、「タキオン」「伯鴎」が強引にポートタックで突っ込んでくる。
少々むかっ腹が立つが、「タキオン」は強引過ぎ・・・
結局マークタッチしにっちもさっちもいかなくなり早々に脱落。

「タキオン」がマークにへばりついて離れないので、ウチは回航できず、余分にタックをせざるを得ず大幅なタイムロスになってしまった。
さらにややこしいのが、このドサクサで「スターシャ」と「ユリカゴン」が纏わり付いてきた。
「スターシャ」はラッキーなレーティングをもらっているため、この位置に居られると非常にまずい。最低でも5分のリードが無いと修正で逆転されてしまう可能性がある。

無風状態になり、スピンはつぶれさらにイライラが増す。
慎重に風のシフトを見極めいち早くジャイブして風を捕らえたのは「ホワイトホーク」だったが、艇速に勝る「伯鴎」と「ユリカゴン」が先に下マークを回航し、そのままフィニッシュ。
「ホワイトホーク」も3着でフィニッシュしたが、気になるのは後からやってくる「スターシャ」との時間差。
5分あればまず問題ないのだが、自分の時計で約4分半・・・。
微妙なところかも???

マリーナに帰ってから、計算をしなおしたところ、ほぼ間違いないだろう。
レースが終わってすぐに帰ろうかとも思ったが・・・
こうなったら、表彰式が待ち遠しい。

案の定、表彰式では一番最初に名前が呼ばれた。

いやいや最高の気分です!!

しかも、第一、第二レースともトップの完全勝利!!

乗ってくれたクルーのみんなもよくがんばりましたね。
宇和島に帰ったら祝勝会をやりましょう!!


クラスA
〔総合〕〔第一〕〔第二〕
 1位  1位  1位   ホワイトホーク (YAMAHA31S)
 2位  3位  2位   スターシャ (YAMAHA30SU改)
 3位  2位  3位   ピーターストーム (スプリント98)
 4位  6位  4位   ユリカゴン (J/V9.6CR)
 5位  5位  7位   タキオン (YAMAHA33S)

クラスB
〔総合〕〔第一〕〔第二〕 
 1位  1位  4位   セイラーズムーン (アリカ27)
 2位  2位  3位   Lancelot V (YAMAHA30S)
 3位  7位  1位   Breeze (YAMAHA28S)
 4位  4位  5位   海王 (YAMAHA30CU)
 5位  2位  8位   Northen Light (エスプリデュバン)

公式成績表