2012年ヨットレース

ブログ記事

 2012.7.14(土) 〜 7.15(日)

 

久しぶりに佐伯のヨットレースに行きましょうかねぇ。
でも、忙しい人が多くて乗ってくれる人がいません。
何とか、頼み込んで番長さんと松山のK浦さんが乗ってくれるようになった。
しかし、九州地方は大災害が発生するほどの大雨が降っている。
K浦氏は「ホントに行くの〜?」
と、ネガティブ・・・
「この期に及んで、何を言っとるか!! 行くと決めたら行くんじゃ!!」
と強がってみるが、雨でビシャビシャなのは大嫌い。
「あ〜あ、イヤだなあ。」
回航の出港時刻を0900と決めていたが、雨が止みそうにないので倉庫で酒盛りをして天候の様子見。
でも、いつまでも酒を飲んでいたらホントに酔っ払ってしまいそうなので、しょうがないけど雨の中を出港することにした。

最近は携帯電話で簡単に気象情報を入手できるので便利になりました。
雨も予報どおり昼ごろには上がった。
「やれやれ、あ〜よかった。」

 

佐伯港にフネを繋いで一息ついていると、「銀箭」さんが車で温泉施設まで送ってくれた。
一風呂浴びてスッキリし、その後行われた前夜祭では、レースに参加されるみなさんと親睦を深めると共に、佐伯と別府の親分が繰り広げる舌戦で和ませていただきました。

夜中は曳波でけっこう揺れたが、よく眠れた。
かつて、よく佐伯のレースに来ていた頃は、3時、4時まで夜の街で飲み明かし、艇長会議のギリギリまで泥のように眠っていたが、今はもうそんなパワーはありましぇん。
朝は早く目覚めガスの立ち込める港を散歩する。
7時過ぎにはスーッとガスが晴れていった。
この時季こういう日はたいてい昼前から南が吹き出すのが、この海域の特徴。
たぶん、風は大丈夫だろう???

 

 

スタート海面は微〜軽風。
スタートラインはトオドオ鼻灯台とレース本部艇「JAIL」(林48)の見通し線。
北東からの弱い風で、ポートスタートも考えたが、リスクが大きいため本部艇側からスタボーでラインを流し、タックして東進する予定。
あまりシビアに行くつもりはなかったものの、思い描いていたようなスタートができずちょっと残念だった。
それでも、とりあえずは、まずまずのポジションでフリートを先導する。しかし、風に斑があり走ったり、止まったり。
しかも風向が安定しない。
最初の回航地点である竹ケ島の辺りまでは確実に風があるのだが、早くここまで届かないかなぁ・・・
と思っていたら、やって来ました。
南東から吹き上がってきた風を真っ先にいただき、片上りで一直線。
どんどんと風速も艇速も上がり、竹ケ島付近ではオーバーキャンバス気味になる。

竹ケ島を回航後、ヘルムを番長さんと交代してもらい、スピンの準備に取り掛かかった。
この時点ですでに後続艇とは十分な距離がある。ゆっくり準備しよう。
スピンランで大入島北岸の人形碆と村碆を順調に通過。
しかし、ここからが厄介なところ。
島影に入り風が安定しなくなる。
一度はスピンを下ろしジェノアにチェンジするが、やはりスピンの方が良さそうなので、再びライトスピンをホイスト。
風がクルクル回り、暑さのあまり目もクルクル回りそう。
もたもたしている間に後ろの「ランスロット」「ソリトン」「疾風」が近づいてきている。
振れ回る風をなんとか捉えて彦島の水道めがけて必死にスピントリムを行う。
マスト上空と海面で風が違うため何が何だか分からないけど何とか走っている状態。
スピンを潰せばその場で船は失速し二度と走らなくなる・・・。
どうにか艇速を失わずに風無のフィニッシュラインまでやってきたが、突堤には人影もないしフィニッシュを告げるホーンも鳴らないよ。
「あれれ、もしかして失格???」
本部艇の「JAIL」はすでに風無に入港していたので、レース委員長の携帯に電話をしてみると「ゴメン、ゴメンOKよ〜!!」
あ〜、安心した。

とりあえず、ファーストホームおめでとうさん!!ということでキンキンに冷えたBで乾杯。
心の底から「生きてて良かった〜〜〜」と思える瞬間です。

魚市場岸壁で片づけを終えて、表彰式が行われる風無へシフト。
レーティングも公表されていないし、2着以降の艇とはどのくらいの時間差があるかも分からないため、順位の予測は不能。
N山レース委員長がレース終了後ハンディをゴチャゴチャやったみたいですが覆らなかったようで、大変恐縮ですが優勝させていただきました。
2着の艇と20分以上の差があったようで、どうにもならなかったとか・・・。
後続の艇もレース終盤でそうとう苦労されたみたいです。

九州のレースに来てはテレビを積んで四国に帰るいやらしい船と思われないように、少しヨットレースは控えめにしておきます。
その分、陸上のレースに耐えられるようトレーニングに励みましょうかね?

 

 

   

   

 


2着争いは「疾風」「ソリトン」「ランスロット」のデッドヒート


順 位
船     名 艇      種
1位
ホワイトホーク YAMAHA 31S
2位
ソリトン YAMAHA 30SU
3位
ランスロットV YAMAHA 30S
4位
疾風 コルセアF24
5位
Amigo カタリナ28
6位
北斗 YAMAHA 19
7位
オールドラビット バンドフェット30
8位
Y&K PIONIER 9
9位
セイラーズムーン YAMAHA 36
10位
天海図画楼 ORION 33
11位
CHIHAYA YAMAHA 30S
DNS
銀箭 PIONIER 9