(7月28日)
少し雲の多い朝です。
風は期待できそうにありません。むしろ吹かないほうがいい。雨はイヤだ。
本日の出場は12艇。
今回のコースは大入島の西側をスタートして、時計回りに3/4周するコースです。
佐伯のレースは毎回コースが変わって複雑だからみんな真剣に艇長会議の説明を聞いています。今回もそうとう難しいレースになりそうです。
艇長会議を終えて各艇それぞれ出港して行きますが、レース海面はやはり微風です。
しかも、いろんな方向から弱い風が吹いていて風向が定まりません。
おそらく、複雑な地形のため潮の影響もかなりあると推測されます。
1000レーススタート。
「ホワイトホーク」はやや後方からスピンスタート。
こういう状況では十分に助走をつけて加速しておくことが大事なのです!!と言い訳しておきましょう。
スタート前の加速が功を奏し、良いスタートを切った同型艇「Daisy」の横をすり抜けていきます。
大型レーサー「伯鴎」もパスしてトップに・・・
しばらくすると、冷や〜っとした風がス〜っと吹いたかと思うと、スピンがシュワシュワ〜っと潰れた。
ウインデックスは後方を指さしていますが、海面の風は間違いなく前から吹いている。
即座にジェノアにチェンジし艇速をキープ。
ここからは忍法ミズスマシの術で滑らかな海面をスイスイ進み、忍者のようにドロンと姿を消してしまいましょう。
慎重にタックを重ねながら、順調に後続との差を広げていきます。
が、しかし、風に斑がある上、おかしな潮もあります。
地ノ鼻手前でタックを入れ村碆に向かいますが、もたついてしまいます。
そうこうしているうちに、「Daisy」が追いついてきました。
しかもなんと、官島と地ノ鼻の間を抜けてきた〜!!
あっという間に差は縮まり、振り出しに戻りそうな、イヤ〜な空気が一瞬漂いかけましたが、「Daisy」も失速。「伯鴎」が逆転したか?
そんな光景を後ろに眺めながら「ホワイトホーク」は走り出しました。
他はみんな止まっています。
風も安定しているので、この調子でいけば圧勝は確実。
デッキ上では誰が賞品を持ち帰るかなど、気の早い話をしています。
後続艇の姿が見えなくなるぐらい引き離し、片白島を回航。
スピンを揚げた途端、風がなくなってしまいました。
「あら〜、よわったねぇ〜」
まさかここで、風がないとは・・・、こんなはずではなかったのに。
とスピンが膨らむかどうかギリギリのところで四苦八苦していたら、一時は大きくリードを広げていた「伯鴎」と「Daisy」の姿が見えてきた。
「おおぉ、やばい」
この2艇に差を詰められても、やられることはまずないと思っていたが、心配なのはその後方の集団。
とくに一人乗りのマイレディがピタッとくっついて来たら、レーティングでやられてしまう可能性がある。
「伯鴎」のピンクのスピンがグングン迫ってきた。
でも、最後はまた引き離して逃げ切りました。
2年連続のファーストフィニッシュです。
とりあえずは、任務完了。
後は結果を待つだけですが、2番手の「伯鴎」は5分遅れ、3番手の「Daisy」は10分遅れ。
その後方では「CHIHAYA」と「Breeze」がデッドヒートを繰り広げているようですが、かなり時間がかかりそうです。
ということは、表彰式が終わるまで帰れそうにありません。