2013年ヨットレース

北九州市制50周年記念

2013新門司マリーナヨットレース

ブログ記事

別府のヨットレースが終わり、今年のレースはこれで終わりかぁと過ごしていた頃。
福岡の「海道」チームから電話があった。

「新門司はどげんすると?」
「行く気はありません」

「ホワイトホーク」が来ないのなら人間だけ「海道」に乗れというお誘いかと思っていたら・・・

「じゃあ、船を貸してくれ!!」
「・・・?」

事情を聞いてみると、「海道」艇にトラブル発生。マストを倒す必要があり予定していた新門司のレースに艇を出すことができなくなったとのこと。
すでにメンバーを決定しており、みんなやる気でレースに出たいから「ホワイトホーク」を出してくれというのだ。

「船を出すのはいいけど、回航する暇ないよ?」
「回航してやる。任せんしゃい!!」

わざわざ四国まで船を取りに来るとは思ってもなかった。
そこまでして、惨敗したらどうするんだろうなあ?と思いつつも今年もう一戦レースに出られる喜びと、福岡の「スーパーパラシューターチーム」とのコラボレーションに心はウキウキなのでありました。

 

2013.11.2 (土)

レース前日陸路で北九州入り。
夕方からは芦屋町の焼肉屋さんで明日の作戦会議?です。ここのマルチョウは最高に美味しいからね。
夜はT舟艇合宿所に泊めて頂きました。
気になるのは明日の天気です・・・

芦屋町の焼肉屋「京城」のマルチョウは最高
T舟艇庭先に鎮座する「スーパーパラシューター」
再び海に戻ることはあるのでしょうか?

 

 

2013.11.3 (日)

天気予報は見事に当たりました。
早朝から雨。風も期待できそうにありません。
雨に打たれながら無風の海面を漂うことになるのかなあ?

 

10:30 レーススタート。
予想通りです。
スタート後スピンを揚げますが、潰れたまま情けない姿になっています。
スピードメーターの表示はむなしく「0ノット」。
3マイル先の第一マークがとても遠い。

同型艇の「SIMOON」は滑っているのに、なぜかウチは走りが今ひとつ。
「なんかおかしいぞ?」
少し先を行くのはいつもの「シェンロン」(ジャノー35OD)と「SIMOON」。
前と近づいたり離れたりしながら「ホワイトホーク」が後を追う。
すぐ後ろには、これまた同型艇の「百舌鳥」が近づいたり離れたり。
風下側にはジェネカーを揚げた「大海言」(YAMAHA31F)の姿も見えます。
やっと第一マークにたどり着こうかというころ、急に風がガラッと変わった。
風が止まった瞬間に「SIMOON」が失速し、やっと逆転に成功できたと喜んでいたら、走り出した「SIMOON」にあっさり風上を突破されてしまう。
おまけに「百舌鳥」にまで抜かれてしまった。
「やっぱり、なんかおかしい?」

長い長い第一レグを終え、第二レグはアビームのスピンラン。
「シェンロン」が頭一つリードしているが、その後ろの「SIMOON」と共にかなり上らせ気味のコースをとっている。
このガス雨の中で小さな俵ブイを目視するのは不可能だけど、GPSにプロットしたブイのポジションからすると、プロパーコースを行くのがベストと考えた「ホワイトホーク」はスピードを犠牲にしてでも上らせずに我慢のセイリング。
「シェンロン」も「SIMOON」も自信満々で走っているようにも見える。
その後続もほとんどがこの2艇を追って連なって付いて行っている。
「ホワイトホーク」を信じて続く艇は無し。
ずいぶんライバル艇との距離が離れてしまった。
「自分が入力したGPSの座標が間違っているのだろうか?」と不安になる。
もし、彼らの行く先にマークがあれば、このレースの大敗は決定。
しかし、残り0.6マイルで我々の目の前に第二マークを発見。
「よっしゃ〜!!」
「大海言」が気付いたようでジャイブしてこちらへ舳先を向けたようだが時すでに遅し。
先頭の「シェンロン」「SIMOON」はまだ気がついてない様子。
この差がすべてでした。

余裕で第二マークをトップ回航した後はフィニッシュラインめがけてレイラインを一直線。
後を追ってくる艇はなく、完全な独走。
「いや〜、気持ちがいい」
前半は苦戦の走りでしたが、最後は笑顔でファーストフィニッシュ。
鬱陶しい雨でしたが、結果的に雨が「ホワイトホーク」の味方をしてくれたのかもしれません。
今年最後のレースを最高の形で締めくくれたことをとてもうれしく思います。
今回「ホワイトホーク」に乗ってくださった「スーパーパラシューター」の皆さん本当にありがとうございました。

 

 

順位 着順 船名 艇種 TCF フィニッシュ時刻 修正時間
1 1 ホワイトホーク YAMAHA31S

0.826

13h49m48s 9907.35
2 8 アルゴノート YAMAHAスカンピ 0.751 14h12m09s 10014.54
3 4 SIMOON YAMAHA31S 0.826 14h02m43s 10547.84
4 5 百舌鳥 YAMAHA31S 0.826 14h05m47s 10699.91
5 10 SKY YAMAHA30SU 0.776 14h21m00s 10756.55
6 2 大海言 YAMAHA31F 0.862 13h59m43s 10846.72
7 12 JADE YAMAHA25ML 0.747 14h33m22s 10909.13
8 6 セーラーズムーン YAMAHA36 0.842 14h06m48s 10955.65
9 3 シェンロン JANNEAU35OD 0.867 14h01m27s 10995.25
10 9 TUBASA U DEHLER34 0.830 14h17m31s 11336.00
公式成績表 参加21艇