「クラリスフォルテ」が予想通りの走りで第一マークをトップ回航。
続いて新しいジェノアを装備した「シェンロン」と遅れを取り戻した「ユリカゴン」が激しく争いながら2番手グループ。
若干遅れて「ホワイトホーク」が4番手で回航し、すぐさまスピンアップといきたいところだったのだけど、風はクローズリーチで躊躇しました。
しばらく、ジェノアで走っていましたがアビーム近くまで風が後ろに回ってきたため、スピンを揚げた。しかし、風はまた前に回りジェノアに切り替え。
スピンをたたみ終えたかと思ったら、再び風はアビームとなり、このレグ2度目のスピンアップ。
先頭の「クラリスフォルテ」はおそらくジェネカーなのでしょう。余裕の走りで後ろを置き去りにしています。
我々の後ろから「海道」が猛スピードで追撃してきます。
長いガンポールから展開した巨大なジェネカーで、いとも簡単にパスされてしまいました。
さらに、巨大な赤いスピンの「悟空」も追って来ています。
第二マークで「ホワイトホーク」はちょっとジャイブに失敗。
全く練習などせずに突然乗り合わせたメンバーだから仕方ないですね。
バタバタしていて気付かなかったけど、その間に「悟空」に先行されてしまったのかな?
次のレグもまたアビームです。
絶対ジェネカーを持っている船が有利になります。
またもやレグ中盤でスピンでは限界になりジェノアに切り替えました。おそらくジェネカー艇なら第三マークまでそのまま行けたでしょう。
第三マークも圧倒的な速さで「クラリスフォルテ」がトップ。
「シェンロン」と「ユリカゴン」は接戦。
ものすごい追い上げで「海道」もその2隻に迫る勢いです。
「ホワイトホーク」は「悟空」と同時に第三マークを回航。
大型の「悟空」がすぐ隣でかぶせているので非常に良くない。
先にタックして逃げようかと思っていたら「悟空」が先行艇を追って、すぐにタックして北の左海面に進んだ。
我々はタックせずにしばらく東の右海面を進むことにした。
5分ほど遅れて来た「パル」(YAMAHA31F)も、皆さんと同様に即タックで左海面へ。
この判断が順位を大きく左右することになったのかもしれません。
なんと、見えなくなるほど先行していた「クラリスフォルテ」が止まっているではありませんか。
沖出しした「ホワイトホーク」が走る海面は風が安定しています。
それに気付いた2番手グループはタックして沖出しを開始。
完全に「クラリスフォルテ」は取り残されています。
最後のソーセージラウンドとなる最終マーク(元の第一マーク)をシェンロンがトップ回航。ついに先頭が入れ替わりました。
続いて「ユリカゴン」。僅差で「海道」。
「ホワイトホーク」も先行艇との差を縮めました。
なんと、「クラリスフォルテ」を抜いて4番手に浮上。
最終マークを回航して、スピンアップしますが、またアビーム・・・
「嘘でしょ!!」
スピンで上れる一杯のところで必死にスピントリムしますが、後方からマストトップジェネカーを揚げた「クラリスフォルテ」がジワッジワッと近づいてきます。
前方でも動きがあり、ついに「海道」が「シェンロン」「ユリカゴン」に並ぼうとしています。
ファーストフィニッシュを賭けた凄いデッドヒートを展開しているようですが、我々には関係ありません。
こちらは「クラリスフォルテ」が迫ってくる恐怖と闘いながら早くフィニッシュラインを通過したい一心なのですが、ちょっと微妙な感じです。
「クラリスフォルテ」のスピードは明らかに普通のボートと違いすぎる。
「神様お願い!!先に行かせて!!」
と頼みたい気持ちでしたが、無情にもフィニッシュラインのほんの少し手前で捕まってしまい、半艇身のリードを許したままレースは終了。
「惜しかった・・・、もう少し逃げ足が速ければ・・・。残念!!」
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