今回は福岡から2人応援に来てもらい、Tameさんと私の合計4人。
4人いれば十分なメンバーです。
レースのコースは日出沖の北海面。
期待通りあまり風はありません。
スタートラインはほぼイーブンですが、本部艇サイドが込み合います。
09時30分。レーススタート。
「ホワイトホーク」は上2番手ぐらいのグループでなかなか良いスタートを切ります。
スタート直後は皆さん気合満々で厳しい走りです。
「ホワイトホーク」のすぐ後ろから、有名ヘルムスマン擁する「CHIHAYA」(ババリア35マッチ)がそこのけそこのけと言わんばかりにせっついてきます。
今回の「CHIHAYA」は台風の目になりそうな予感がします。
春のデビュー以降徐々に調子を上げてきているようなので、ここで覚醒するととても怖い存在になります。
そのほかにも、「打倒!!ホワイトホーク」を全面に押し出している怖〜い刺客さんがたくさんいて、昨夜の前夜祭では暗闇に連れて行かれて「おめえ〜さん、分かっているんだろうねえ〜」だってぇ。「お〜、怖い」(冗談)
怖いから、タックして逃げましょう。
良い走りをしているのは「ユリカゴン」(J/V9.6CR)。途中で簡単に抜かれてどんどん差を広げられます。
フリートは徐々にバラけて行きますが、近くには似たような性能の船がたくさん並んでいます。
中でも黄色い「パル」(YAMAHA31F)の走りはヤバい。
フェスタに上りで先に行かれるとフリーではかなり厳しいものがありますが、上りで完全に走り負けています。
宇和島での借りは周南で返したはずでしたが、別府でまた借金か?
すっかり忘れていましたが、突如「シェンロン」(ジャノー35OD)の姿が見えました。
「あっ、こんなとこにおったか」
と思ったのもつかの間、あっという間に「ユリカゴン」を追いかけて行ってしまいました。
最初の風上マークは「ユリカゴン」がトップ、続いて「シェンロン」。
あとはけっこうな混戦模様。
「ピーターストーム」(スプリント98)、「パル」、「ホワイトホーク」の順で後を追います。
その後は確認してませんが「大海言」(YAMAHA31F)や「Daisy」(YAMAHA31S)なども近くにいたはずです。
ブイ周りのレースでは、マーク回航で思わぬ差が付きます。
第一上マークを先に回った「ピーターストーム」はどうしたことかスピンが海面に落ちてしまっています。
ダブルハンドなので、何かのトラブルがあったのでしょう。
「ホワイトホーク」はジャイブをビシバシ入れながらスケーティングでVMGを稼ぎます。
別府湾ロイヤルホテル沖のサイドマーク手前で「パル」に並び、性格の良い我が艇のヘルムスマンはシモから厳しい攻撃を仕掛けます。
2艇ともそのままではマークを回航できないところまで行き、ジャイブ合戦に相手も応じてきました。
ジャイブ練習をしていた「ホワイトホーク」はビシッ・・・、バシッ・・・と2回のジャイブを決め、ジェノアホイスト、スピンダウンといきたいところでしたが、スピンダウンでちょっと海に落としちゃった。
回収はスムーズにいったので問題はなかったのだけど、一仕事終え周りを見回すと「パル」がいません。
「あれ!?先に行かれたか?」
・・・
「パルさんトラブってるぅ」
人の不幸を嘲笑うようで申し訳ないのですが、マジで「やったぁ!!」と思いました。
今のうちに抜け駆けです。
風は徐々に吹き上がって来て、先行する2艇は快走しています。
下マークまでのレグはちょっと落し気味の片上りなので、「パル」に追いつかれることはないでしょう。
下マークを3番手で回航し最後の上下ソーセージ。
「ホワイトホーク」にやや遅れて「パル」がやって来ますが、その後方から「CHIHAYA」がものすごい勢いで追撃してきています。
必勝を請負った名人も遅れを取り戻そうと必死のようです。
最後の上マークでも順位は変わらず「ユリカゴン」、「シェンロン」の順で回ります。
昨年と全く同じ光景を今年も見ることになりました。
しかし、先頭2艇のダウンウインドセイルがなかなか上がりません。
ジェネカーかスピンで迷っているのか?
トップの「ユリカゴン」と「シェンロン」の時間差は2分。
2艇ともジェネカーが上がりました。
「ユリカゴン」から遅れること13分、「ホワイトホーク」が最終マーク回航。
「ホワイトホーク」にはスピンしかないので迷うことはありません。
回航と同時にジャイブしてすぐさまスピンアップ。
どう考えてもスピンの風です。
直感的に13分という時間差は微妙なところという気がしました。
後方ではやはり「パル」と「CHIHAYA」が競り合っているようです。
前方では「ユリカゴン」と「シェンロン」がそのままの差でフィニッシュしました。
「ホワイトホーク」は先頭艇から遅れること約11分でフィニッシュ。
ずいぶん、追い上げました。
こうなると最終結果にかなり期待が持てます・・・。もしかして、また・・・?
表彰式が楽しみになってきました。
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