2015年ヨットレース

回天メモリアルヨットレース 周南ピースカップ2015

 2015.9.21(月)

まだ夜も明けぬ午前4時、山口県周南市沖の大津島へ向け出港です。
真っ暗な海に浮かぶ真珠イカダの間をサーチライトで照らしながらゆっくり抜けていきます。
6時頃になるとようやく明るくなり始め一安心。
気合を入れて朝からカレーライスを食べて腹ごしらえ。

順調に航海は進み9時ごろには佐田岬を通過しました。
小潮で騒波も立たず快適航海です。

佐田岬を超えたあたりから北東の風が少し強まり、メインセイルをリーフ。
潮にも乗り、ちょうど12時間で大津島に到着しました。

レース泊地の本浦港にはすでに多くのヨットが入港していました。
たぶん、ホワイトホークが最後の入港艇だったのでしょう。
泊地前の体験交流施設「海の郷」ではすでにウエルカムパーティーが始まっていて、「早く来い」と声がかかります。
いつもの潮っ気たっぷりの面々と再会し、翌日のレースに向けて気合が入ります。
前夜祭でしこたま飲んだ後、岸壁で別府の皆さんがBBQをしていたところに少しだけ合流。
夜は宿泊所のベッドで、いびき大合唱の中ゆっくり休ませていただきました。


 

     

 

2015.9.22(火)

レース当日朝、あまり風は期待できそうにない感じの雰囲気。
むしろ風が無いぐらいの方が都合が良い。

朝ごはんをしっかり食べて、艇長会議に出席。
「帆走指示書を読んでくれ〜!」の簡潔な艇長会議だったぁ。

本日の参加艇は27艇。
ハンディキャップは公表されてないが、昨年の成績で「ホワイトホーク」のレーティングは引き上げられているそうです。
「あ〜ぁ、頑張るしかないね・・・」


案の定レース海面はてんてろりんの鏡がギラギラ。
しかし、南側には風の気配があり、時間の経過とともに吹き上がってきそうな雰囲気でした。

スタート直前になり安定した南東の風が入り、南北に設置されたスタートラインのアウターリミット側が大混雑します。

10:00レーススタート。

スピンを上げて一気にフリートのトップに躍り出るはずだったが、タイミングが若干遅れ大型艇のブランケットにはまり込み身動きが取れない。

地元の「ブルーノートW」(YAMAHA31F)や「ピーターストーム」(スプリント98)が良いスタートを切り序盤でどんどん差を広げられてしまう。
「やべぇ〜〜〜。序盤から出遅れてたら、このレース勝ち目がないよ。」

ブランケ地獄を抜けだすために、大型艇2隻のケツをかわして上に出た。
しかし、すでに最初のレグの中盤で、多くの艇に先行されている。

走り出してからは、かなり追い上げたが、第1マークの周防灘2号ブイは何番目に回っただろうか?
たぶん、「シェンロン」(ジャノー35OD)、「ピーターストーム」、「ブルーノートW」、「コーラルリーフ」(IMX38)に次いで5番目ぐらいだったと思います。

完全に出遅れてしまったものの、南に向かう第2レグではかなり挽回した。

「ブルーノートW」は東海面に進み、西の「ピーターストーム」には追いつきそう。
前にいるのは大型艇の「シェンロン」と「コーラルリーフ」だけ。

「CHIAYA」(ババリア35マッチ)が後ろからやって来て横に並んだが、前に出られることはなかった。

「シェンロン」が独走しているように見えたが、野島南側のオモゼのアプローチで「コーラルリーフ」が「シェンロン」に大接近。
ほぼ2隻並んでオモゼを回航。

「ホワイトホーク」は並んでいた3艇を振り切り、3番手で回航。
即スピンアップして、先を行く2艇を追いかける。

前ではファーストフィニッシュをかけた大型レーサー2隻がラフィング合戦を繰り広げている。
前の2隻が激しくやり合ってるうちに「ホワイトホーク」はかなり差を縮めた。

どうやら、ファーストフィニッシュは「コーラルリーフ」が勝ち取った模様。
3分遅れて「シェンロン」がフィニッシュ。

おそらく10分以内の差なら「ホワイトホーク」にも勝ち目はある。
最後まで気を抜かずに船を走らせ3着でフィニッシュ。
先頭艇からちょうど、10分ぐらいの差かな?
後ろはほぼ問題ないでしょう。

 

 

気になるレース結果は惜しくも2位・・・。
優勝の「シェンロン」とは修正で11秒差の僅差でした。

引き上げられたレーティングが響いてほんの少し届きませんでした。
「残念!!」

出場艇の半数以上がタイムリミットに引っ掛かりDNFになるという残念な結果となりましたが、「ホワイトホーク」にとってはそれなりの結果も残せたし満足なレースでした。

周南ヨットクラブさんの心こもった歓迎とおもてなしも素晴らしいものでした。
また、来年優勝を取り返しに来させてもらいたいと思います。


優勝

シェンロン (ジャノー35OD)

2位

ホワイトホーク (YAMAHA31S)

3位

ブルーノートW (YAMAHA31F)

ファーストホーム・4位

コーラルリーフ (IMX38)


順位 着順 船名 艇種 船籍 TCF 所要時間 修正時間
1 2 シェンロン ジャノー35OD 長崎大村

0.800

2h29m35s 7180
2 3 ホワイトホーク YAMAHA31S 宇和島 0.760 2h37m42s 7191
3 4 ブルーノートW YAMAHA31F 周南 0.755 2h44m51s 7468
4 1 コーラルリーフ IMX38 松山 0.850 2h26m50s 7489
5 6 ピーターストーム スプリント98 周南 0.750 2h58m42s 8042
6 5 CHIHAYA ババリア35マッチ 別府 0.800 2h48m51s 8105
7 7 KEN2 YAMAHA26SU 新門司 0.715 3h11m22s 8210
8 8 SACHII V バンドフェット30PB 別府 0.715 3h14m48s 8357
9 12 銀箭 パイオニア9 佐伯 0.680 3h51m22s 9440

10

11 キャプテンラビット オカザキ30 下関 0.725 3h50m33s 10029
11 9 Leo グランドサプライズ31 周南 0.760 3h48m30s 10420
12 10 LONGLONG エリオット935 別府 0.760 3h49m16s 10455
13 13 セイラーズムーン YAMAHA36 別府 0.740 3h55m57s 10476
以下DNF            
参加27艇