2015年ヨットレース

第20回宇和島市長杯ヨットレース

うわじまパールカップ2015

うわじまパールカップも今年で20回目を迎えることになりました。
20回の記念大会は、「宇和島伊達400年祭」のオフィシャルイベントとして盛大に開催します。
今年も西日本各地より40隻以上のヨットが宇和島に集結。
レース出場艇には「宇和島伊達400年祭」ののぼり旗を掲揚してもらい大会を盛り上げてもらいます

レース前夜は恒例のウエルカムパーティー(前夜祭)。
この海域で今シーズン最初のレースですから、久しぶりにお会いする顔ばかりです。
皆さん思う存分宇和島の海を楽しんでいってください。


5月3日(日)

レース当日は今にも雨が降りだしそうないやらしい天気になりました。
島周りの宇和島コースにはいくつかのセオリーがあり、北の低気圧に向かって南からの風が吹きこむこのような風の場合はいつもと違ったコースを引くのが鉄則です。

10:00レーススタート。

東の順風を受け、皆一斉にスピンを揚げます。
この風はしだいに南に回り吹き上がってくるはずです。

「クラリスフォルテ」(YAMAHA31F)、「ディグフィールドミリオン」(ロス35)の西宮勢。広島の「SAMMY」(YAMAHA33S)が予想どおりリードを広げます。
ところがなんかおかしい?

前の3艇が思うように走ってないのが見て取れます。
しびれを切らした「SAMMY」が北側の風を取りに行って、円瀬をトップ回航しました。



さすが、SAMMY様!!
余裕の表情で走り抜けていく「SAMMY」とすれ違い、「ホワイトホーク」艇上では、早くもSAMMY様の3回目の勝利を噂していました。

この後起こる出来事など、全く予想もしていませんでした。

今回のレースは予想がはずれまくり。
なんと「SAMMY」に続いて2番手で回航したのは「シェンロン」ではありませんか・・・
ハッキリ言ってショックでした。

予想に反して北海面の大良埼に突っ込んだ艇がその後も続々と円瀬を回航して行き、南海面を行った艇が遅れました。

「ホワイトホーク」は10番手ぐらいまで脱落。

余裕で円瀬をトップ回航した「SAMMY」に悲劇が起こります。
「SAMMY」には、初めて宇和島にやって来た9年前からずっと円瀬回航後に引く同じコースがあります。
今回はそれが少し極端な気がしていました。
その後、「SAMMY」は無風地帯に突っ込み完全にストップ。
こんなSAMMY様の姿を見るのは初めてです。

「SAMMY」に続いた艇も失速。


トップが入れ替わりました。
3〜4艇が先頭集団を構築していますが、たいへん失礼ながら目を疑うような光景を目にしました。
なんと「サンシャインV」(ブリアン32)がその中に居るではありませんか・・・。

他は「シェンロン」(ジャノー35OD)、「だるま」(YAMAHA31F)、「OHANA V」(IMX38)か・・・?

その他は大混戦。「ホワイトホーク」のそばには同型艇の「メリー」他かなりの数のライバル艇がひしめき合っています。

その混戦から抜け出したのが「クラリスフォルテ」。
黒いペラペラのコードゼロが上がったかと思うとぶっ飛んで行ってしまった〜。

ところが、野島のイカダで風が無くなり先行艇が全部止まってくれています。
一気に差は縮まり、ここから再スタートの状況になってきました。
「ホワイトホーク」にも一筋の光明が見えてきました。

風に斑があり目まぐるしくトップが入れ替わります。
「ホワイトホーク」も一時トップに出ましたが、喜んでいるとストップして抜かれ、また走り出すといった状況。

このまま最終マークの錐ヶ瀬まで20艇ぐらいの大集団で進行。

錐ヶ瀬回航は何が何だか分からなくなり、ごっちゃごちゃ。
いったいなにがどうなっているの?

そのままフィニッシュへ集団でなだれ込み。
最後はどうなった・・・?

本部船はてんてこまいだったことでしょう。

結局一番勝負強かったのは「クラリスフォルテ」。
ダブルハンドであの大混戦から確実に抜けだす技術は、さすが世界の中野さんです。

2着は「ブルーノート」(YAMAHA31F)。
ツボにはまったときの走りは恐ろしいものがありました。

3着は「じゃっど」(YAMAHA30SU)。
じゃっどさんも驚異的な勝負強さ。ずーっと「ホワイトホーク」のすぐ後ろにいたと思っていたのに最後の最後は前にいました。おそらく国内最速のSUではないでしょうか。

しかし、ここまで各艇の差がないと、最終結果はレーティング勝負になります。

栄えある総合優勝は倉敷の「サンシャインV」。
第2回大会からずっと参加してくださっている84歳の大先輩には敬意を表する以外にありません。
本当におめでとうございました。


うわじまパールカップ2015 成績表


観覧船より

SAMMY 〔YAMAHA33S〕

シェンロン〔ジャノー35OD〕

サンシャインV〔ブリアン32〕


だるま〔YAMAHA31F〕


右 OHANA V〔IMX38〕、左 CHIHAYA〔ババリアマッチ35〕


右 クラリスフォルテ〔YAMAHA31F〕、左 ディグフィールドミリオン〔ロス35〕

右 ディグフィールドミリオン〔ロス35〕、左 ブルーノートW〔YAMAHA31F〕

セイラーズムーン〔YAMAHA36〕

右 ホワイトホーク〔YAMAHA31S〕、左 パル〔YAMAHA31F〕

じゃっど〔YAMAHA30SU〕

疾風〔コルセアF24〕

サテンドール〔OKAZAKI30〕

ピーターストーム〔スプリント98〕

Daisy〔YAMAHA31S〕

小春〔ケープ35〕

右 銀箭〔パイオニア9〕、左 ラスカル〔YAMAHA31EX〕

「OHANA V」と「シェンロン」 長崎勢の争い
   
   


今年の表彰パーティーは賞品の山


きさいや広場も超満員


今年も多くの真珠製品を用意しました。

こちらが目玉商品、この後熱き争奪戦が始まります。


入賞盾


悲願の初優勝!!「サンシャインV」


第2位 佐伯セイリングクラブ「銀箭」


第3位 別府外洋ヨットクラブ「サテンドール」


今年も優勝請負人の姿がありました。


パールカップ恒例、大ジャンケン大会


最後の熱き戦い!!


勝ち取ったのは仕事人の奥様!!

 

今年も楽しかったですね〜。

来年も元気でお会いしましょう!!