2022ヨットレース

第37回 佐伯市長杯ヨットレース2022

 

2022.10.23(日)

今年の佐伯市長杯ヨットレースは帆船「みらいへ」がやって来て大会を盛り上げてくれています。
佐伯市のイベントを兼ねてヨットレースも開催するということで、多くのヨットが集まりました。
今までの佐伯市長杯ヨットレースで最多出艇数かもしれません。

「ホワイトホーク」には今回も長崎のメンバーが駆けつけてくれました。
2週間前の別府は無風でストレスを発散できませんでした。
昨年の佐伯も超微風。
今回は良い風が吹くといいのだが・・・

   

レースコースはいつもの大入島回りですが、今回はスタートのリミットマークとサイドマークを「みらいへ」が務めてくれるそうです。
スタート時刻は09:30ですが、朝の佐伯湾に風はありません。
日中の寒暖差が激しいこの季節の風を読むのは難しい。

大陸からの寒気流入もあり、北からの風が吹いてくるのは確実なのですが問題はその風が吹き込むタイミング。
おそらく運営も北からの風を想定していたのでしょうが、実際に吹いているのは南からの風です。
レース本部も難しい判断でコース設定せざるを得ず、スタート後の上マークを南側に設定しました。
さて、このコース設定がどう影響するか・・・?

スタート5分前、南から吹いていた風が止みました。
後ろの片白島付近には間違いなく、北からのブローがあります。
止まった風の中、異常な空気間でスタート時刻を待ちます。
無風で船は進みませんが、ちょっと吹けばヤバいことに・・・
スタート30秒前、風が入り始めました。
「走らすなーーー!!」
スタートライン付近は密集し、身動きの取れない状況でしたがなんとか耐えました。
09:30レーススタート。

   

スタートしてからも膠着状態が続きます。
不規則な風と他艇のブランケットにより走ったり止まったりしながら、上マークボートにアプローチ。
「ホワイトホーク」は「Leo」(グランドサプライズ31)とほぼ同時にマークボートを回航しました。
後ろから来た大型艇「伯?」(ファーストクラスヨーロッパ)が強引にインを突いて来ます。

   

マークボートを回ると良い風が入って来ました。
予想どおり北からの風です。
グングン上らせて走っていると、誰かが「みらいへ回んなきゃ!!」
そうでした。サイドマークの「みらいへ」を回るのをすっかり忘れていて危ないところでした。
ところが、「伯?」は「みらいへ」を回らずそのまま行きました。
「あ〜あ、さようなら・・・」

   


風は10ノット前後の順風。
快速の「Leo」が突っ走りました。
「やばいね!!」
グランドサプライズの速さとポテンシャルは知っています。
2週間前の別府でもブッちぎりのファーストフィニッシュでした。
「こりゃ、追いつけないね・・・」
少し落胆ですが、レースはまだ序盤。諦めずに行きましょう。
クローズホールドのビートレグではYAMAHAにも勝ち目があるかもしれません?

    

1回目のミーティングでは「Leo」にかなり先行されました。
ライバルの「薫風」(SWING31)もすぐそばにいます。

2回目のミーティングではかなり「Leo]との距離が縮まりました。
「ホワイトホーク」の方が上り勝ってる印象。

3回目のミーティングでは差がなくなり、4回目のミーティングでついに「ホワイトホーク」が先頭に立ちました。

大入島北部の人形ばえと村ばえを超ピンチモードで座礁寸前ギリギリにかわしました。
ここからの水道が佐伯レース最大の勝負どころになります。
風はアビームでスピンを揚げるかどうか悩むところですが、上り切れずに底ばえの浅瀬に突っ込めば即座礁。
後ろから来る「Leo」は躊躇なくゼネカーを揚げるだろうね。

予想どおり後方から「Leo」の赤いゼネカーが揚がりました。
フリーの性能は圧倒的に相手艇有利ですが「ホワイトホーク」もスピンを揚げて逃げます。

   

後方から差を詰められるのは仕方ないが、ミスをせずリードをキープしましょう!!
慎重にジャイブを一発入れて、あとはフィニッシュライン目指して一直線。
11時前、1着でフィニッシュしました。
佐伯レース、3年ぶり6回目のファーストホームです。

港に戻って片付けをしてもまだお昼前。
良い風が吹き早くレースが終わりました。

旧フェリー埠頭の特設会場では様々なイベントが開催されています。
ステージ上は高千穂神楽かな?
佐伯の名物はお寿司ですが、お昼はがまんしてカレーにしました。

15:00から「みらいへ」のデッキ上で表彰式。
ファーストホームは確実なのですが、気になるのは総合成績。
レース後の雑談交流会で、レーティング下位艇がかなり良い走りをしていたという話もありました。

     

結果は、ファーストホーム&総合1位の完全優勝!!
ホッとした後で喜びがこみ上げてきました。
一緒に戦ってくれたメンバーには感謝しかありませんし、喜びを共感できてよかった。
37回の歴史がある佐伯レースで優勝回数が6回目になりました。
レジェンド「海王」さんに並んだことは誇らしいことです。
長年にわたりレースを開催してくれている佐伯セーリングクラブの皆さん、楽しいレースをありがとうございました!!

       


佐伯と言えば、「佐伯寿司」!!
レースが終わってささやかな祝勝会をしました。
今年のヨットレースはこれでお終いですが、最終戦で良い結果が残せたことをとても嬉しく思います。
来シーズンもがんばろう!!