国家試験まで80日で何をすべき?
1.はじめに
今年ももう残すところ1ヶ月ちょっと…。国家試験まで残り80日と迫る頃には、11月ももう半ばになっているでしょうね…。当院に実習に来られる学生さんに母校へ訪れたときにお会いしましたが、「全然勉強していない」「何をしたらいいのか焦ってしまう」ということを言われました。確かに、この時期に来ればそんなに人も多いと思います。卒論や就職活動を抱えて、大変な毎日ですしね。そこで、開設3年目となったこのお部屋では例年の如く、いかに80日を大切に使って学習するかをアドバイスしていこうと思います。あくまで管理人の考えなので、万が一、不合格になったとしても一切責任は負いません。参考までに御覧下さい。
2.何をしたら良いのか
まぁ、これは一番悩むところですよね。毎年毎年、いろいろな参考書が発売されて、ちょっと大きな書店に行くと、1コーナー全てが福祉分野の国家試験の参考書…なんてトコあるくらいですから。ただ、毎年、言っていることですが、この時期に来たら当然焦りが先行してしまい、沢山の参考書・過去問を買いたくなってしまいます。そこで、完全に割り切っちゃって下さい。「中央法規の教科書を1から読む、小六法を読みまくる」←そんな時間が残されているわけはありません。そこで、以下の参考書を早急に購入してみてください。
@KUMI出版「問題分析と受験対策」(共通科目・社会福祉士専門科目・精神保健福祉士専門科目)
A国民の福祉の動向2007
とりあえず、この2種類さえあれば大部分が押さえられます。ワークブックや必携も有効ですが、これはあくまで要点を整理してあるに過ぎないので、国家試験では5割が限界です。
では、なぜ上記の2種類を挙げたのか?まず@ですが、法制度関連を簡潔に表で纏めてある点が非常に使いやすい。さて、ここで覚えておいて欲しいのが、社会福祉士の国家試験150問のうち、法制度関連は70問前後出題されるんです。特に、法学は全て、地域福祉論に関しても8問出題されています(第17回)。つまり、法制度さえきちんと抑えれば5割は堅い!!あとは事例問題で稼げば合格は目の前なんです。 そしてAについて。実はこれ一冊で国家試験の出題範囲の大部分をカバーしているんです。もちろん、細かいことは@の参考書で勉強しなければなりませんが、意外と手軽に読みやすいということで挙げておきました。1月に入ってから総仕上げの形で目を通すと良いかもしれませんね。
3.勉強法
これは千差万別。人それぞれだと思いますが、私は次のようなやり方で勉強していました。
@時間の使い方
基本は毎朝7:30に起床。午前中はのんびり過ごして(授業のある日は授業)、午後から大学図書館で勉強。19時に夕食後、20〜24時は仮眠。1〜4時頃まで勉強して寝る。こんな生活ですね。
A1週間単位の日課
SW・PSWダブル受験ということで、1日3科目のノルマでこなしています。
月曜日:障害者福祉論・社会保障論・精神医学
火曜日:児童福祉論・公的扶助論・精神保健学
水曜日:老人福祉論・社会福祉原論・精神科リハビリテーション学
木曜日:介護概論・地域福祉論・精神保健福祉論
金曜日:社会福祉援助技術・法学・精神保健福祉援助技術
土曜日:社会学・医学一般・心理学
日曜日:予備日&お休み♪予備日とはいえ、毎週模試やら何やらで結局、潰れてしまいますが…。
以前に、勉強のやり方という本を立ち読みしましたが、同じようなやり方でした。これで、自信を持ってお勧めできる…と少し安心していたり(笑)
4.やる気が出ない。
「今の時期はそれでは困ります。」ということを、大学の教員は言うでしょう。友人に相談しても、しょうがないよね…そんな答えが返ってくるかも。
実際、今の時期ってやる気が少し下がってきますよね。中だるみというか、なんというか。それはしょうがないと思います。しかし、
「どーせ、私なんか勉強しても受からない」「私、馬鹿だから…」「まぁ何とかなるだろう」
こんな考えの人は、正直、受からないと思います。余程、運が良かったり、覚えることに相当な能力がある人なら別ですけど…。私はそんな考えの人とは勉強しませんでしたが…☆
勉強しても覚えられない人⇒本当に覚えられないのか、それとも覚える気がないのでしょうか?本気で覚える気なら、心理学のテキストの記憶の部分を読み込んで、自分なりの学習法を確立してみて、それでも覚えられないなら、そのときに嘆いてください。
言い訳する人の大部分は達成動機が低いと思います。人並みに勉強して覚えられなきゃ、人並み以上に勉強しましょう。それが、今の時期だと思います。実際、他の人がどれだけ勉強しているかなんて、その人にしかわかりません。今まで積み上げてきたものが多い人もいるだろうし、短期集中で詰め込む人もいるかもしれませんね。国家試験はやれば受かる試験なんです。
やる気が出ないなら、2日くらい自分にお休みの御褒美をあげてください。やる気のないときに何をやってもしょうがないですから!!私は11月前半は4日間何もしませんでした。友達に愚痴ったり、ドライブしたり、18時間連続で寝たり、お酒飲んだり…。でも、その分はやる気が出てからしっかりと取り戻しました。それくらいの意欲で勉強に取り組んでいただきたいと思います!!
長々と、時には腹の立つ内容もあったと思いますが、最後まで文章を読んで下さった方は、きっと国家試験合格に向けて強い意志を持っておられる方だと思っております。読んで下さった方の合格を祈願して、終わりの言葉とさせて頂きます。