○ケースワークに関する人物史 

※ケースワークとは
「さまざまな問題をかかえて援助を必要としている個人に対して、問題の解決をはかるために行う援助技術」
・M.リッチモンド(アメリカ/1861-1928「ケースワークの母」) 著書「社会診断(1917)」「ケースワークとは何か(1922)」

●診断主義と機能主義
・診断主義派・・フロイトの理論を拠り所とする「自我の強化を通して社会環境への適応力を高める」
ハミルトン(著書「ケースワークの理論と実際」)/ホリス(「心理社会的アプローチ」)/トウル・・・・1920年代後半以降、アメリカケースワークの主流を占める

・機能主義派・・クライエントが機関をどう利用するかについてのケースワーカーの方向付け。ランクの人格論を背景「意志の力によって自分自身で問題を解決できる」
タフト(機関機能の効果(限界))、ロビンソン・・・・1930年代中ごろから診断主義に批判的意見を持つ人々による主張

感情的対立とまでなる

アプテカー・・フロイト(診断主義)とランク派(機能主義)の主な概念をまとめる
「この二群の人たちはいずれも環境的または社会的なものを強調せず、心理的あるいはパーソナリティの要因に目を向け、これこそケースワークが関心をいだき、活動するにふさわしい領域であると考えた」・・社会福祉の原点である環境や社会への関心を失ってしまい、ケースワークの機能を限定してしまう傾向を強めた。

1950年代「ケースワークは死んだ」(パールマン)ケースワークへの疑問

・ソーシャルワークの統合化
・人々とシステムとの相互作用に焦点をあてる
「一般システム理論」 人びとと資源やサービスなどのシステムを結びつけ、人びとの対処能力を強め援助する

1970年代後半「生態学」を基礎とするエコロジカル・ソーシャルワーク
ジャーメイン.Cらによって体系化された「生活モデル」



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