体感異常(セネストパチー)について




 「体感異常(セネストパチー、身体型妄想性障害)」は軽い場合は「皮膚の下に虫がいて、ムズムズ動いて気持ちが悪い」などと訴える人も多く、そういう場合には「皮膚寄生虫症妄想」と呼ばれる。患者にとっては大変つらいことで不安感も強く、不快な気分もあり、症状の強いときには相当なストレスにもなる。

 「体感異常(セネストパチー)」の薬としては、昔は「ピモジド(pimozide)」(商品名は「オーラップ」)が有効であるなどと言われたこともあるが、最近では「非定型抗精神病薬」が試みられることが多い。いろいろな薬物療法や精神療法を試みてもどうしても強い症状が残る場合には無けいれん性通電療法(ECT: electro convulsive therapy)を用いることもあるが、あくまでも最終的な方法である。







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