実際の競馬のオッズ決定式


ついでなので、これも示してみよう。
(勝ち馬)は(当たり馬券に投票された金額)を示す。(負け馬)はその逆。また(勝ち馬の頭数)とは(当たり馬券の通り数)のこと。 単勝なら1通り、複勝なら3通り(7頭立て以下なら2通り)など。

{〔(勝ち馬)+(負け馬)/(勝ち馬の頭数)〕× 73.8+(勝ち馬)× 10}÷(勝ち馬)

ところで複勝とワイド以外は(勝ち馬の頭数)が「1」だから、公式はさらに簡単に出来る。
={〔(勝ち馬)+(負け馬)〕× 73.8+(勝ち馬)× 10 }÷(勝ち馬)
={(総売上)× 73.8+(勝ち馬)× 10 }÷(勝ち馬)
=(総売上)× 73.8 ÷(勝ち馬)+10

例えばあるレースで馬連の総売上が100億円あり、うち20億円が当たり馬券@-Aの組み合わせに投じられたとしよう。この場合、@-Aの配当は以下のように計算できる。
 100億× 73.8 ÷ 20億 + 10
= 7380億 ÷ 20億 + 10
= 369 + 10 = 379(円)

10円未満は切り捨てなので配当は370円(3.7倍)となるわけだ。意外と簡単に求まることに驚かれたのではないだろうか。
但し、単勝式馬券と複勝式馬券には(「当該レースの総売上」の5%)がボーナスとして割り振られる。つまり、単勝・複勝のペイアウト率は馬単やワイドよりも少し良いのだ。
この公式はじっくり眺めて味わって頂きたい。「複勝のオッズに幅がある理由」や「穴より本命の方がペイアウト率が良いこと」などを発見できるはずだ。