今回は渓流が禁漁になる前に、もう一度ヤマトイワナに合いたくて再び南アルプスの渓を訪れた。
前回に釣れなかった上流部を釣るのが今回の目的だ。その為にマウンテンバイクを使用した。
       9月15日(1日目) 晴れ

現地の駐車場には、5:30に到着。仕度をし明るくなり始めた林道を黙々と進む。マウンテンバイクを漕ぎ始めて1時間半程で目的のポイントに到着。すでに体力はかなりの消耗。入渓し更に30分程川通しに歩き、ようやく竿を出し始める。水温を計ると11℃と低い。案の定ドライには反応なし。しかし『水温が上がるまでの我慢』と自分に言い聞かす。2時間程釣り上がった所で、支流が流れ込んでいる。ここで再び水温を計ってみる。本流13℃、支流15℃。ここで少しでも活性が有るであろう支流を釣り上がる。4時間程釣り上がってみたが、ここまで釣れたのはチビヤマト1匹、ニッコウイワナ1匹のみ。これ以上釣り上がっても結果は同じとの判断で、入渓ポイントに戻る事にする。
マウンテンバイクで林道を下りながら1本の支流を見つける。かなり落差の有る渓だ。試しに竿を出してみる事にする。竿を出してすぐに反応が有る。魚影は濃いようだ。ポイントこそ小さいが丁寧に攻めればポイントごとに必ず反応が有る。ほとんどの個体がヤマトだ。サイズは平均で22cm位だが面白い様に釣れてくる。2時間半程で10匹程の釣果。サイズには不満が残ったが、明日に期待し17:00にて納竿とした。

2004.09.15・16 天竜川水系  『ヤマトに逢いたくて・・・2』

1日目の平均サイズ 22cm位

       9月16日(2日目) 晴れ

今日は前回の釣行で、そこそこ釣果の有った区間を釣ってみる事にした。8:00に入渓。しかし昨日同様3時間程釣り上がるがまったく反応が無い。11:00過ぎになって、ようやく本日の1匹目のヤマトを釣る。これを皮切りにポツポツと反応が出始める。

車に戻りイブニングを何処でやるか考えた結果、前回の釣行で尺ヤマトを釣った渓に移動する事にした。駐車場に着くとすでに車が2台止まっている。中を覗くとロッドケースが有る。(ショック)ここまできたら他に移動が出来ないので、プールだけ釣ろうと林道を歩く。しかし先行者の姿は確認出来ない。先行者の姿が確認出来ないまま、目的のプールに到着。しかし釣りをした形跡は無い。プールで30分程ライズを待っていると、下流からフライマンが釣り上がってきた。どうやら先行者を追い越してしまったようだ。お詫びと事情を説明すると快く許してくれた。プールだけ譲って貰い先に行って貰う事にした。
大きめのプールでライズを確認。まずは手前から攻めると25cm程のヤマトが顔を出した。そしてライズした魚に的を絞る。数投目に激しい水しぶきが上がった。かなり引きが強い。そしてランディングしたのは、丸々と太った尺イワナ。(ヤマトじゃないのが少し残念)その後3時間程釣り上がり、トータル7匹程の釣果に終わった。数こそ少ないがサイズでは満足出来た。
そしていよいよイブニング・タイム。しかし17:50になっても期待のライズが起こらない。時々チビがライズするだけ。18:10になり大分暗くなってきた。もう我慢出来なくなり『チビでもいいや』とフライをライズめがけキャスト。1投目で小さい水しぶきが上がった。反射的に合わせると竿に生命感が伝わってきた。しかも引きが強い。『あちゃ〜スレだよ〜』と思い、やり取りも雑になる。中々寄って来ない魚が顔を出した瞬間スレでは無い事に来付く!そう!スレではなく魚が大きいのだ!この時やり取りを雑にしてたの後悔する。『頼む!バレるなよ〜!』そしてなんとかランディングに成功。メジャーで計ると30cmジャスト。尺ヤマトイワナだ。今回も最後の最後で尺ヤマトを釣る事が出来た。まったく同じポイントで、まったく同じサイズ。同じ魚?もしそうでもそんな事はどうでもいい事。でも前回の尺ヤマトより一回り太くなってた。

2日目に釣れたヤマト(26cm)

2日目の日中に釣れた尺イワナ
  (ヤマトじゃないのが残念)
同じ尺イワナ(太さから解るように引きは強烈)
  最後の最後で釣れた尺ヤマト
(こいつも太く中々寄ってこなかった)


前回の釣行記
次回の釣行記

TOP