廃墟探訪〜日本特殊銅管〜
青森県むつ市に存在する広大な廃墟「日本特殊銅管」
地元の人には「こうもり屋敷」と呼ばれているらしいですが。
どうやら森林化がかなり進んで、湿地帯になっているようなので長靴・軍手のフル装備で現地に向かいます。
とりあえず敷地内へ。少し歩くと工場と煙突が見えてきました。

ん?意外と小さいな・・・と思いきや結構奥行きがあるっぽい

↑横から見たところ
はやる気持ちを抑えつつ、先に煙突を見に行ってみます。

うわ〜高っけぇ〜・・・
なんか梯子が掛かってるけど、さすがにコレを昇る勇気は無いなぁ

さて、いよいよ工場の中に入ってみるとしますか。
まず出迎えてくれたのは崩れかけた天井!
一体どんな年月を過ごしてきたのか、想像もつきませんな。

真下から見ると、まさに抜けるような青空(下ネタではない)
これはテンション上がるわぁ〜

こんなに朽ち果てていても意外と中はしっかり残ってるんだね。
と、思いきや、ぽっかり天井に穴が・・・隕石の直撃でも食らったかのよう

更に奥へ・・・
おおおおお!階段が真っ二つ!!!


これ使えるんだろうか?
恐る恐る昇ってみます
ヤベェ、斜めってるうえに超グラグラしてる・・・
なんとか昇りきってから、またここを降りなければならないことに気が付いた・・・
まあなんとかなるだろ、と更に鉄階段を上へGO!

三階です。
筒抜けになってるので落ちたら1階まで行けます。
通り越して天国まで行くことも可。
ビビリながら外周を歩いていくと壁に穴が!

恐山?が丸見え。壮観・・・これだけでも来た価値あるなぁ。
さらに目を凝らすと、奥にも何か建物が

行って見たいけど、草木の茂り方が半端じゃないなあ・・・
そのとき、頭の中で神の声がしました。
道が無いなら作ればいい
その一足が道となり その一足が道となる
迷わず行けよ 行けばわかるさ!
うおっ!今のが神様・・・?
もう行くしかないのか。
密林を突き進んだ俺を待っていたものは

床一面が苔むした廃墟。
スバラシイ・・・来て良かった!ありがとう神様!
さっそく進入してみよう。

何だ、このイカした階段は!
まったく人を退屈させない、実にけしからん所だなw
こんな誘惑に耐えられる訳もなく、吸い込まれるように上へ

おおう!さっきまで居た工場が見える!
しかも更に奥にまだ何かあると来たもんだ!
でも奥にいくほど茂みが凄くなってるような・・・
戦って、死ね。
うおっ!また変な神様が!
はやり行くしかないのか・・・

梯子が掛かった巨大な建造物が現れました
中に入れる場所が無いので、とりあえずこの梯子を昇ってみます
こ、恐えぇ・・・

最初の工場があんなに遠くに・・・
でもここは気持ちいいです。
まあナントカと煙は高いところが以下略。

上から内部を見ると、かなりデカイ建造物だったことが分かります。
まあこれが内部と言えるかどうかは別として。
ん?なんかまだ奥に何か見えるんだが・・・

ええい!ここの廃墟は底無しか!?
くそう、ここまで来たら一蓮托生!
もうとことんまで行ってやるよ!
と、次なる目的地に向かう途中にまた別の廃墟が現れました

ただのコンクリの郡のようですがホントに退屈知らずのスポットだなぁ
にしても、何でココはこんなに有刺植物が多いんだろう
ズボンの上からも容赦なく引っ掻いてきて汗が沁みるぜ
そうこうしてる間に目的の建造物が見えて着ました。

見張り台のような形。
戦時中のものなのかな?
ここも昇ってみましたが、さすがに新たな建物は見つからない・・・
安堵とも失望とも取れない感情を胸に、引き返すことに
せっかくだから、さっきの巨大建造物の裏側を探索しながら戻ります

う〜ん、この自然と人工物の融合がなんとも言えませんな。
お?何やら鳥居のような形のものがイッパイ並んでる。

これは見事なドミノ倒しだ。
何に使われていたのかは知る由も無いけれど、とてもステッキーな佇まいですな。
ちょっと奥の方まで見に行ってみると、驚愕の事実が!
なんとゆうことでしょう。普通に道があるではありませんか・・・orz
どうやら、入り口の小道がここまで続いてたよう・・・
なんたる不覚。脱力感が全身を襲います。

道側から見たドミノ君。
う〜ん、この敗北感から逃れるにはどうしたら・・・
考えた結果、このまま引き返す訳にはいかない!と
この道を出口とは反対に進むことにしました。バカですね。
ずっと進むと、とうとう海に出てしまいました・・・
これはもう引き返すしか・・・って、なんじゃこりゃぁ!!!!!

海の上にも廃墟が・・・
残念ながら陸続きではないので進入はできなかったけど
スゴイぜこうもり屋敷!

しかもまだ何かあるし・・・
幸い道は続いてるし、行ってみるしかあるまいて

今までとは打って変わって、開けた空間。
麗らかな陽気と爽やかな風。
おもむろにケータイを取り出して「夏影」を再生してみます。
すると凄まじいまでのフィット感!
一気に心が洗われたようだ・・・
そしてたどり着いたのは、廃墟とは言い難いけれども
なんとも言えない存在感のある場所

こうして今回の旅路は終わりを告げました。
こんなに充実した探索ができるとは思いもよりませんでしたよ。
いやぁ、ニートって素晴らしい(爆