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傍 証 ADDと間違いやすい原因 ADDの障害として顕著なものをいくつか挙げてみると、物事を衝動的に決めてしまう、計画通りに作業できない、時間を守れない、問題を先送りできない、集中できない、金銭感覚が無い、性的にだらしがない、整理整頓が出来ないなどなどだ。確かにそのままでは社会で受け入れられるのは難しい。が、周りを見回してみると、程度の差こそあれ、このような人間はいくらでもいる。全てが当てはまる場合もあれば、一部が当てはまる場合もある。むしろ、これらの点で全てが完全な人間は皆無だと言っても良い。従って、これらが当てはまるからと言って全てADDだという事はない。 まず考えられるのが、性格の問題であり、とにかくだらしがない、緊張感がない、責任感がない、大人になり切れていない、躾が悪かったなどの理由が挙げられる。これら、性格の問題であるのなら、本人が心を入れ替えて努力をすれば割合短期間に改めることが出来る。 他に考えられる原因としては、心の問題がある。例えば鬱病で全てに意欲を失った場合、何かの精神的ショック、例えば失恋失業などで一時的に意欲を失った、痴呆症で自分を律することが出来なくなったなどが考えられる。一見、大人のADDはこれらの原因によって生じた障害と似ているので、大人にはADDは無いという先入観とも相まって、大人のADDが発見されにくい理由となっている。 大人の場合は仮にADDであっても、それを知らずに自分の障害に悩み、努力の結果かなりの部分を矯正している場合が多い。従って、大人の、子供についても言えるだろうが、様々な障害が子供の頃から続いているのかどうか、一見収まっているもののその原因となっている衝動性はあるのか無いのか、そしてMRIやPETなどという診断装置をつかい脳の機能を調べ慎重に診断をする場合がある。その結果、初めてADDであるのか、違う原因があるのかを見極めることが出来る。 本稿を読み終わったら、ブラウザの(戻る)で元に戻って下さい。 |