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たまゆら:ラオス、仏のこころ


                                2006.1  母の旅

母がラオスに行ってきました。70代半ばにして訪れた国は40カ国以上。
ラオスは、観光地化の波にさらされていない、素朴でとても素晴らしい国だ
ったそうです。お気に入りの国がまたひとつ増えました。

デジカメを持っていない母はいつも、使い捨てカメラを持っていきます。
写真の3枚に何と「たまゆら(玉響)」が写っていました! 
「たまゆら」は古代、勾玉(まがたま)が触れ合うときの音をいい、”ほんのし
ばらく”、”ほのかな風情”といった意味があります。
スピリチュアルな領域では、オーラ体を指すとか守護霊をあらわすとも言わ
れ、写真には光る球体として写ります。





前後の写真には何も写っていないので、レンズの汚れではありません。ほ
の暗い暁け方なので、太陽の光のいたずらでもないし、雨も降っていませ
んでした。それに母はフラッシュが使えません。
・・・という解説はさておき、
 
何より印象深いのは、それが托鉢の場面を撮ったものだったこと。
托鉢のシーンにだけ、「たまゆら」が写っているのです!
じっと見ていると、不思議と穏やかな気持ちになります。
自分もたまゆらの一つになって、ほわんと空気の中に漂っているような、そ
んな気持ち。

いつ果てるとも知れず続く托鉢の僧列、ありふれた日常の一つとして喜捨
をする人々。
私もいつか、托鉢の朝の、精妙で澄んだ空気を感じてみたいな・・・・

高温多湿なアジアで、ロング・クルーズあり、ナイト・フライトありのハードな
旅を元気で乗り切った母は、仏のこころに守られていたのかも知れません。



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