〜ひとりでできたぁ!〜
術後2年弱、風邪をひかないよう気をつけてはいても、微妙なダルさや頭痛など軽い症状は何度かあった。その度に
「これが悪化したらマズイんだよなー・・・」
ということばかり考え、精神的にも弱くなり体調不良が長引く(まさに病は気から!)ことが多かった。そこで2004-2005の冬はインフルエンザの予防接種を受けてみることにしよう。そう思ったのが2004年10月下旬のことだった。
ここで問題となるのは自分は
予防接種を受けていいのかどうか・・・ということ。心臓に人工弁(機械)が入っているだけでも人と違うのに、アナフィラクトイド紫斑という血管のアレルギー的な病気も完治していない状態。どちらも風邪を引くことで悪化するものなので、ワクチンという名の菌を体に入れることに対して不安があった。これまで一度もインフルエンザの予防接種を経験していないのも不安要素のひとつだった。

予防接種を受ける準備は現在かかりつけの医師にお伺いをたてることから始まった。まずはアナフィラクトイド紫斑で定期観察をしてもらっているM病院の皮膚科担当医M医師。定期診察の際に聞いてみると
「大丈夫と思いますよ」
との返事。それを受けて次に聞くのは同じM病院の
循環器外科担当医K医師。こちらはより積極的に
「打った方がいいでしょう」
とのことで、11月9日に予防接種をすることにした。
ちなみに、本来は予防接種をするなら内科に行くべきなのだが、循環器外科が担当するという。このあたりは弁置換をしている患者ならではのことだろう。

予防接種当日は、K医師の外来診察日に合わせて行われた。予約の時間に病院に行き、まずは直接説明を受ける。つまりは予防接種を受けることに対するインフォームド・コンセントというわけで、患者が自分の受けようとする医療行為についていくつかの選択肢を含めた説明を受け、十分に理解し納得した上で、患者自らが自分の受ける医療行為を選択することになる。
K医師による説明は
●基本的に弁置換をした患者はインフルエンザを積極的に予防したほうがいい
という考えがまず示され、
●予防接種を受けることで高熱やけいれんなどの副作用もあり得る
●アナフィラクトイド紫斑という病気があるので、それにどう影響するかハッキリと予想できない

などのリスクも説明があり
●僕の場合は始めての予防接種なので一般よりも少し不安要素が多いかもしれない
●それでも皮膚科の主治医も認めているように、やらないよりは、やったほうがいい
●打ってみなければわからない部分もある

という話も付け加えられた。そして基本的な説明が書かれた用紙と、現在の体調に関するアンケートが渡され、全て読んでアンケートも正直に答え、最後に署名をすることで予防接種を受ける意思表示を示すこととなった。もちろん、それは十分に読み、アッサリと署名。(ちょっとビビッた部分もありましたけど・・・)

その後、処置室に呼ばれ看護婦さんより再度予防接種に対する注意点と口頭による意思の確認があり、いよいよ接種。思ったよりも小さく細めの注射器が用意され、右肘の少し上の部分に皮下注射。3秒くらいであろうか、アッサリ終了。ただし、
「重大な副作用が出ることを考えてこれから30分は帰らずに院内に居て体調を確認してから帰ってくださいね」
とのお言葉。これは説明書にも書かれていたことだが、さすがにこの30分は長く感じた。幸い、何も副作用が起こることもなかったのでめでたく終了となり、その日は帰宅した。

翌日、思ったよりも注射を打った場所は腫れていた。夕方くらいに気づいてよーく見ると、少し赤くなっている様子。それでもまぁ、こんなもんだろうと思い、普通に過ごす。
さらにその翌日、さらに患部の腫れは大きくなっているようで、結構目立つ状態。かなり熱を持っているようなので夕方に電話でM病院に問合せると
「初めての接種なら、腫れることもよくあります」
とのことで、少し安心。さらに一晩過ぎると、腫れも収まってきたのでヤレヤレであった。
以上、ヘタレのインフルエンザ予防接種体験記。副題は
「泣かずにひとりでできました」でありました。
*データ:予防接種料金は自費。3100円
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