2.なんで来ているの?
朝から人でごったがえしている内科の待合室。
インフルエンザが流行っていることもあり、あちこちでゴホゴホ、ズルズルやっている。
「こんなところに長居していたら、病気じゃなくても病気になりそうだなー」
と思っても、待たねばならぬ身。とほほと思いつつ、新聞など読んでいると、ひとりの看護婦さんが僕の後ろにいた人を見るとツカツカっと近づいてきた。そして開口一番
「○○さーん、おはようござまーす。
今日はどうしたのぁ?」
どうやら馴染みの患者さんらしい。振り返ると、声を掛けれたのは70歳近い女性。その人は少しダルそうな顔をしつつ
「調子が悪くてねー」
と答える。ここまでは病院である普通の会話だった。しかし、看護婦さんは続ける。
「あのねー、○○さん、
昨日もここに来たでしょ? そこで先生にお薬貰いましたよねー。あれは5日分あるはずなんだけど、どうして今日また来たのー?」
すると、聞こえてきたのは
「飲んでもよくならなくてねー・・・」
という返事。会話はさらに続き、看護婦さん
「○○さんねー、お薬飲めばすぐに治るんじゃないのねー。お薬飲んで、
ゆっくりと寝ていて欲しいって先生も言ってたでしょう? 体を休めなきゃいけないのに、病院まで来ちゃうのは逆効果なのねー」
どうやら、静養すれば治るものを、落ち着かずに病院に来てしまい、そこでさらに風邪をこじらせている典型的な例らしい。結局、最後はこの女性、看護婦さんに説得されて帰っていったけど、こういう人っていっぱいいるんだろうなー。
待合室が憩いの場っていうのも、リアルな話なのでありました。