5.誰が言った?(薬局V) | |||
歯科で抜歯をした僕は抗生物質の処方箋を持っていつもの院外薬局に行った。 しばらくして薬が用意され薬剤師でもある店主に呼ばれたのだが、店主は薬を袋に入れながら僕にこう言い出した。 「今回処方されているのは3日飲めば1週間持続するタイプの抗生剤です。でもねボンドさん、この抗生剤は1回2錠飲むのが普通なのに、先生は3錠の指示を出しているんですよ。ちょっと変ですねー」 というではないか。そして「どうします?」と聞いてくる。もちろん、そんな話をされたら僕も落ち着かないわけで 「そういう話でしたら、薬の専門家であるアナタが病院に確認してもらえますか?」 と頼むと、目の前で電話してくれました。すると担当医からの答えは 「3錠は伝票の打ち間違い。1錠でした」 とか。で、店主は電話を切り 「1錠の間違いだったようですね」 と僕に結果を伝えて薬を袋に入れようとする。って、おーい、アータ、さっき2錠じゃないからおかしいって言ってなかったっけ? 再度そう突っ込むと店主も 「そうですよねー、変ですねー。1錠じゃ効かないと思うんですよ」 と余計に僕を不安にさせてくれる。 いや、だからアータねー、そう思うならなんで1錠といわれて引き下がって電話切ったの? と、再び電話で確認するよう求めたら、一応やってはくれた。が、その時の病院とのやり取りが気に入らなかった。あろうことか担当医に 「いやー、何度も申し訳ありません。実はですねー、患者さんであるボンドさんが1錠ではおかしいっていうものでこうして私が変わりに電話しているんですよ」 などと言い訳しながら話しているのだ。要は、ワガママな患者があれこれ言ってるから仕方なく電話してるのですと、店主としてはお得意様である病院に対して、自分は何も逆らうつもりはありません。全て患者がいうからやっているだけのことですとポーズすることで、自分の立場を守りたかったのだろう。 でも、こちらはカチンときました。ちなみに、ここは前出4.本音の薬局と同じところ。この2つの事件があり、僕は次からこの薬局を使わなくなったのでありました。 |
|||
|