世田谷花みず木女流オープン戦 あれこれ

於 玉川高島屋S・C 2009.4.29(水・祝

 

写真・トップ左は、司会の中村桃子女流1級。

写真・トップ右は、大盤解説中の島九段(左)と山口女流1級(右)。

写真・左は、左から鈴木八段、藤田女流初段、山口女流1級。

 

 昨年同様、「昭和の日」の祝日に、世田谷区の「二子玉川花みず木

フェスティバル」のイベントとして、玉川高島屋にて「世田谷花みず木

女流オープン戦」が行われた。

 前年度女流棋士となった2名に、世田谷区在住の研修生、女流学生

名人各1名によるトーナメントである。

 

 イベントは10:30開始予定。

 JR渋谷駅から、東急田園都市線に乗り換え、二子玉川駅へ。

 西口へ出ると、玉川高島屋の南館はすぐである。

 開店よりかなり早く着いた。

ロビーで開店を待つ客は、むさい将棋ファン以外にも、若い女性など

が結構いる。

 10:00、シャッターが上がり始める。

デパガのお姉さんの姿が、足から腰、胸からお顔と、現れる。

野郎どもはその脇をすり抜け、6階のホワイトモールへと急ぐ。

 去年と同じ場所、ほぼ同じ設営だが、椅子の並べ方が若干変わった。

 

 

              対局席  大 盤

                                  待機スペース

     司会席       イスイスイスイス イスイスイスイス

イスイスイス イスイスイスイス イスイスイスイス  通

イスイスイス イスイスイスイス イスイスイスイス

イスイスイス イスイスイスイス イスイスイスイス

          イスイスイス 

イスイスイス  ベ     ン     チ

イスイスイス  ベ     ン     チ  路

          イスイスイス  ベ     ン     チ

ソ フ ァ

 

 

 パイプ椅子は左側が3脚×7列、右側が(4+4)脚×4列で合計53席。

 ベンチとソファは何人ぐらい座っていたか見ていなかったのでわからない。

 日本将棋連盟のHPには「席は80席用意」と書いてあり、客数は大体

そのぐらいだろう。

 

会場の周り四方は通路になっているが、客席から対局席に向かって右側

の通路を渡った向こうに、ちょっと引っ込んで奥まったスペースがあってソファ

が置かれており、そこが出演者の一時的な待機場所になっている。

10:30前に、出演の方々が来られた。

司会の中村桃子女流1級だけ、司会席に来てパイプ椅子に座り原稿を

チェックされていた。

予定より少し遅れて10:40、イベントが開始された。

 

写真は、司会の中村桃子女流1級。

 

準決勝第1局は、香川愛生女流2級対飯野愛研修生。

香川女流2級は、一昨年の「世田谷女流オープン戦」に女流育成会員と

して出場。

室田伊緒女流1級(現女流初段)に敗れた対局を観戦した。

飯野愛さんは一昨年の「世田谷女流オープン戦」、昨年の「世田谷花みず木女流オープン戦」に続いての連続出場。

わたしの観戦も3度目となる。

女流育成会がなくなってしまったため、今は研修生という立場で女流棋士

を目指している。

来年は、ぜひこの大会に、女流棋士として出場されることを願っている。

解説は鈴木大介八段。聞き手は山口恵梨子女流1級。

解説は後から登場の島朗九段と同様、昨年から連続。

山口女流1級は、昨年は対局者として登場。

これは司会の中村女流1級も同じ。

この1年の間に、女流2級から昇級したのも同じである。

山口女流1級は、意外とお声がハスキーで、若いが積極的によく話し、

聞き手に向いているように思った。

昨年も少しはお声を聞いたはずだが、ハスキーだという印象はなかったので、あるいは風邪気味だったのかも知れないが。

中村女流1級は、NHKの「囲碁・将棋ジャーナル」の司会を1月から3月

まで努め、今は日曜日の「将棋講座」の聞き手で、お顔を毎週拝見している

(講師は橋本崇載七段)。

大活躍で、おなじみの人気女流棋士である。

 

鈴木 1回戦負けると昼頃には暇になるそうですね。

山口 去年やることなくて桃子ちゃんと高島屋(の中を)巡って(笑)

 

山口 まなおは美濃囲いが好き。

鈴木 下の名前で言いましたね。

山口 あ、香川さん。

飯野さんも愛ちゃんと呼んでます。

鈴木 男は互いに先生、先生と呼び合う。

変ですけど。

 

山口 『相振り革命最前線』に出ていた局面に似ている。

鈴木 誰の本ですか。

山口 杉本先生(昌隆七段)。

鈴木 最近人の本は読んでないんで。

僕の本は読んでないってことはないでしょうね。

山口 読んでますよ。中飛車の本。

飯野さんが持ち歩いている。

 

1局は感想戦まで11:30頃に終り、10分休憩。

 

2局は渡辺弥生女流2級対藤井敬子女流学生名人

渡辺女流2級は、育成会を最後に抜けて女流棋士になった。

ずっと将棋会館道場でアルバイトをしていた。

わたしも指導してもらったことがある。

藤井女流学生名人はメディアを通じてでもお顔を存じ上げなかった。

現役東大生の由だが、渡辺女流2級は卒業生である。

解説の鈴木大介八段はそのままだが、聞き手は藤田綾女流初段に交代。

このお2人は将棋を題材とした人気漫画「ハチワンダイバー」関連の

イベントで、よく仕事を一緒にされたそうだが、その際、藤田女流初段は

(登場人物にあやかって)メイド服だったそうで、「今日は普通の服装ですね」

2人で笑っていた。

対局者のお2人は、近くから客の見る公開対局に慣れず、相当緊張され

たようで、駒を持つ手が震えていた。

鈴木八段は「緊張すると足がしびれる」とおっしゃっていたのは本当のようで、日頃もっと長い時間の正座に慣れているはずなのに足がしびれたよう

だった。

2局は12:30頃終了。

 

写真は、大盤解説中の鈴木八段(左)と山口女流1級(左)。

 

決勝は15:15から、とのことで、食事をしたりぶらぶらして、14:00過ぎ

だったか会場に戻ると、何かやっている。

花みず木中学生竜王戦の決勝で、解説を島朗九段、聞き手を

山口女流1級がやっていた。

この前には小学生の決勝も行なわれたらしい。

ちゃんと知らせてくればいいのに、と思った。

途中から見たので、すぐ終ってしまった。

続いて、表彰式が行なわれ、優勝者と準優勝者に、世田谷区長並びに

二子玉川花みず木フェスティバル実行委員会からメダルと賞状、日本将棋

連盟理事の桜井昇八段から賞状が、それぞれ渡された。

桜井八段は、昨年も来られていて、最後に挨拶をされていたが、今年は

なかった。

区長の挨拶はあった。

小中学生大会は、今年は123名が参加。

女流のトーナメントよりもずっと前からあったとのこと

 

また30分以上だったか、間があって15:15、「世田谷花みず木女流

オープン戦」の決勝開始。

対局者は、きもの鈴乃屋玉川店ご提供の、あでやかな着物で登場。

もっとも2人とも着慣れないからか「お腹が苦しい」と言い、座ったり

立ったりがぎこちない。

司会の中村女流1級は着慣れているらしく、座るときの袴や袖の扱い

を教えていた。

洋服より更に足がしびれたらしく、終局後はすぐに立てなかった。

勝者には、世田谷区長並びに二子玉川花みず木フェスティバル実行

委員会から、優勝カップと花束が渡された。

区長の挨拶が再度あり、イベントは終了。

16:30ぐらいで、予定通りであった。

満足して家路に着いた。

 

会場では飯野愛さんのお父さんの飯野健二七段をお見かけした。

また和服の女性はお母さんではなかったか。

繰り返しになるが、愛さんには女流棋士になってほしいものである。

 

 

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