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かわちながの 将棋のひととき 第2手 2008.10.13(月・祝)
於 ラブリーホール(河内長野市立文化会館)小ホール 〜あれこれ〜 |
写真トップ・左は、会場のラブリーホール。
写真トップ・右は、対局前の加藤九段と井上八段。 写真・左は、封じ手を行う加藤九段。 11(土)、12(日)、13(月・祝)と3連休。 関西旅行をした。 最終日、宿泊地の堺から出発。 {南海高野線}堺東11:00→急行 林間田園都市行→11:16河内長野 運賃は370円。 車内で、淡路仁茂九段をお見かけした。 何か聞いておられたので、ご挨拶はしなかった。 河内長野駅に到着。 まっすぐ西へ向かう。 道の先に、既に目的地が遠く見えている。 「ラブリーホール」は徒歩7分。 辿り着くと、看板が立っていた。 公開対局 かわちながの 将棋のひととき 第2手 神武以来の天才 凌ぎの名手 加藤一二三九段 VS 井上慶太八段 http://www.lovelyhall.com/event/081013_syougi/081013.html http://www.kansai-shogi.com/event/other/kawachi_nagano_result.html 第2手、とは第2回、ということである。 ロビーに入る。 受付のようなポジションにいたネクタイの男性に、係員かと思って話しかけたら、1番乗りの加藤ファンであった。 11時には来たと言う。 長いネクタイは先生へのオマージュであるようだ。 行列ができる気配はないので、わたしはロビーのソファに座ったが、青年はずっと立って最前線を死守していた。 淡路九段が来て、館内のレストランへ入って行かれた。 出演者ではなく、理事として裏方の仕事で来られたようだ。 一度、加藤先生が出て来られた。 青年が感慨の面持ちで挨拶していた。 先生はレストランのメニューを眺めたのち、入らずに控室に戻って行かれた。 まだまだ時間があるので、館外を散歩していると疲労を覚えたので、お腹が減ってはいなかったが、何か食べることにした。 レストランに入ってメニューを見ると、急いでいる方向けの「素カレー」という品を発見した。 値段も700円で一番安い。 カレーは「素」(す)というだけあって、具がない。 ごく小さな肉片が数個だけあった。 スープにサラダバーが付く。 サラダは野菜の他、マカロニをたくさん取ってカロリーを確保した。 食事後、またロビーに戻った。 12:30になって、初めて係員が出て来て、行列が組織された。 ブラブラしていたため5番目になったが、前に並んだ方々は熱心な将棋ファンであり、同志の共感を持って色々話をしてもらえた。 入場券は、当日券(2500円)よりも安い、前売券(2000円)を購入済であった。 その後、わたしの後ろにも行列が続き始めた。 20人くらいはいたろうか。 13:00、開場。 当然ながら最前列に座れた。 入口では番号が書かれた封筒をもらう。 その番号は抽選会で使われる。 封筒の中には、プログラムの他、ラブリーホールと関西将棋連盟の今後のイベントのちらし。 「次の一手予想」と「勝者予想」の投票用紙。 それに飲み物の引換券があって、紙パックの飲み物を1つ選べる。 関西キリンビバレッジサービスが協賛社であるからである。 「勝者予想」は「次の一手」と同時に投票すればよかったが、わたしは決まっているのですぐ出した。 客席の椅子の並べ方は次の通り。 17席(4+9+4)×5列=85席 20席(5+10+5)×4列=80席 総計 165席 大小互い違いに9列。 1列目が 4席(通路)9席(通路)4席 2列目が 5席(通路)10席(通路)5席 という感じ。 前後で1席だけ(4と5のように)違うのは、前列と半席分だけ横にずらして席を置くことにより、前の人の頭と頭の間から前を見られるように、というきめ細かい配慮である。 最終的には、100人強の客数であったようだ。 客席の後方はグッズ売り場で、書籍やせんす等の他、高額な盤駒も並べられていた。 |
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写真は、抽選会で賞品を渡す加藤九段。
13:30、開演。 司会は、おおたえつこさん。 ウグイス嬢のような美声で、面白いことも言う。 地元の方らしかった。 出演者を呼び込む。 読み上げ 船江恒平三段 −記録− 竹内貴浩三段 大盤操作 福間貴斗二段 藤田一樹初段 大盤解説 畠山鎮七段 -聞き手- 山田久美女流三段 -対局者- 加藤一二三九段 井上慶太八段 簡単なインタビュー。 畠山 河内長野に来るのは初めて。 (見所は)常識的には早指し、秒読みは40歳過ぎたら(能力が)落ちる。 しかし加藤先生は1分将棋で若い人と渡り合っている。 それが生で見られる。 山田 将棋は指しても楽しいが見るだけでも楽しい。 いつもは落ち着いているプロの棋士が、秒読みで慌てる所を見られる。 加藤 河内長野は初めて。 来たばかりで歩いてない。 時間があれば歩きたかった。 (井上八段について) 公式戦、A級順位戦でも戦った。 公開対局というと、1500人の前で戦ったこともあるが、今日は緊張している。 いい対局をしたいと思っている。 井上 (河内長野に来たことは?) 皆さんと同じです。 加藤先生と対局できて光栄に思います。 河内長野は、大阪府のディープ・サウス、ともいうべき地で、関西本部所属の先生方も来たことがなく、それを聞くたびに司会者は「大阪・南のプロヴァンス、と呼ばれております…」と宣伝文句を繰り返すので、客は大笑い。 早速に、「第1部 席上早指し対局」の開始。 読み上げの船江二段が振り駒を行うが、彼は井上八段門下。 公式戦なら、弟子が師匠の対局の振り駒をすることも、記録をとることもないと言う。 秒の読み方などで、情実が影響するのを防ぐため、とのこと。 「歩が5枚出ましたので、加藤先生の先手でお願いします」 「破門や!」と客。 持ち時間10分なので、長考派の加藤先生の指し手も早い。 戦型は相矢倉に。 すぐ横の大盤で解説が行われてる。 更にその横にはより小さな大盤。 大盤操作係はこちらについている。 これは、解説者が変化手順を追う内に、元の局面に正しく戻せなくなることを防ぐために、ひたすら本譜の順にのみ動かす大盤であるという。 関西はやることがきめ細かい。 14時過ぎ、「次の一手予想」のため封じ手が行われ、休憩に入った。 14:20、対局再開。 投票の結果は、解説陣が上げた3つの候補手が、31票ずつで全くの同数。 他に独自の回答が1票、無効票が数票あった由。 わたしははずれてしまった。 解説の畠山七段は、途中で加藤優勢を力強く断言していたが、どこかで間違えたか、加藤先生は敗れてしまった。 感想戦ののち、15時頃、第一部終了。 10分休憩の後、「第2部 トークショー『加藤一二三、伝説を語る』」の開始。 16時20分頃終了したが、加藤先生は対局後の疲れも見せず、もっと話せるようであった。 続けて「お楽しみ抽選会」。 「勝利者予想」の正解者は51名。 うち10名に井上八段の直筆色紙。 井上八段が当選者を選んで、手ずから賞品を渡す。 次いで「次の一手」予想は、前述の通り31名が正解。 10名に加藤九段の直筆色紙。 抽選も加藤先生。 井上八段は1人づつ選んでは賞品を渡していたが、加藤先生は時間がかかり過ぎると感じたか、まずいっぺんに10人分の抽選を行い、その後1人づつ呼び出して賞品を渡す。 「(抽選にも)性格が出ますねえ」と司会者女史。 続いて全員にチャンス、のお楽しみ。 封筒の番号で抽選。 賞品は畠山七段と山田女流三段の色紙各10枚、協賛社提供の小岩井ジュース30缶入りがりんごとみかん各1ケース。 わたしは何も当たらなかった。 畠山七段の色紙には、詰将棋が書いてあった。 終演は16:.30予定だったが16:40ぐらいだったか? |
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写真は、抽選会で賞品を渡す山田女流三段。
河内長野駅までゆっくり歩いて、ホームにいると、加藤先生と山田女流三段が来られたので挨拶。 加藤先生もこの日の内に東京に帰られるとのことだった。 電車は違う車両に乗ったが、遠目に見ると先生は、隣に座った少年と談笑しておられた。 河内長野駅17:06発の急行は、17:35ぐらいに南海・なんば駅に着(540円)。 御堂筋線に乗り換え、地下鉄を待っていると、再び加藤先生と邂逅。 山田女流三段はおられず、お1人であった。 時間はメモしていないが、新大阪まで270円。 会場で知り合った方々と、梅田までご一緒させてもらった。 東京から来たと言うと感心して、親切にしてもらえ嬉しかった。 終演が延びてもいいように、遅い時間の新幹線の切符を取っていた。 早い便に変えようとした所、もう売り切れていたので、1時間以上待つことになった。 お腹は減っていなかったが、新大阪の駅ビルのラーメン屋で、半チャンラーメンを食べた。 確か19:47新大阪発の新幹線のぞみ号で、東京着は22時半頃だったか? 疲れたけれど、大いに満足した連休であった。 メニューページ「かわちながの将棋のひととき08.10.13」へ戻る |