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2008.8.30(土) 白河(1)
アウシュヴィッツ平和博物館 |
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写真トップ・左は、博物館の本館。
写真トップ・右は、アンネ・フランクの展示のあるレンガの家。 写真左は、絵の展示のある貨車。 遅い夏休みで東京から仙台に帰省する際、福島県の白河で途中下車して遊んだ。 第一の目的地は「アウシュヴィッツ平和博物館」である。 http://www.am-j.or.jp/index2.htm 東北新幹線は新白河駅に着く。 そこから東北本線に乗り換えれば、博物館に最寄りの白坂駅まで1駅で着くので都合がよい。 そう思っていたら、1時間近く便がないので、困った。 駅前に出て、バス停を調べていると、ちょうど白坂駅行きのバスが来た。 運がいい。 バスは早々に市街地を抜け、うねうねと山道を進む。 整理券を取るよう教えてくれた唯一の先客も下り、客は1人。 JRでは1駅だが、直行するわけではなく、結構時間もかかり、料金も上がって行く。 白坂駅まで行く前に、博物館への道を示す看板が見えたので、降車ブザーを押した。 下りたのは「大倉矢見」という、1日に数本しかバスが来ない所であった。 看板に従って進むと、野原に短い線路と貨車が見える。 その脇を進むと、レンガ積みの小さな建物。 更にその先に田舎の民家風の大きな建物。 それが博物館であった。 軒先のテーブルを囲んで御婦人の一団が談笑していた。 庭で作業をしていたおじさんが来て、わたしを中に入れてくれた。 まずは、アウシュヴィッツ収容所の歴史をまとめたビデオを鑑賞。 次いで館内の展示を見て回った。 常設展示で印象に残ったのは、鉄棒のようなもの。 屈まずに棒の下を通り抜けられた子供の捕虜は、小さすぎて労働が無理、ということで即刻殺されたと言う。 特別展は「コルベ神父 原画展」をやっていた。 |
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アウシュビッツ強制収容所で、妻子ある男性の身代わりとなって餓死刑に処せられたコルベ神父。
その最後の姿を描いたペン画を今夏公開します。 身代わりを申し出る瞬間、刑執行を待つ姿、囚人服で祈りをささげる姿など、アウシュビッツの悲劇とコルベ神父の尊さを描いた貴重な作品です。 http://www.am-j.or.jp/schedule/080627.htm お土産に絵葉書を購入した。 写真が1枚とペン画が3枚で1セット。 大きな建物だが、事務所や倉庫、管理人の居住スペース等(と思われる)で入れない所も多い。 2階は全く上がれない。 その代わり、外に別室がある。 途中にあったレンガの建物は、アンネ・フランクの展示室であった。 貨車には、ヨーロッパの子供達が戦争の思い出を描いた絵や作文が展示されていた。 子供らしいタッチで、家族や知人が逮捕されたり殺されたりする様を描いた絵に胸を打たれた。 アウシュヴィッツの捕虜は、貨車にぎゅうぎゅう詰めにされて運ばれた。 そのことを想起するよう貨車を展示室にしたようだ。 博物館を後にする頃、雨が降り出した。 バスは何しろ便がないので、JRの白坂駅に歩いて行った。 駅はすぐ近くだったが、あいにく電車が行ったばかりで、1時間近く待つことになった。 駅前には何もないので、待合室でじっと待った。 白坂駅は無人駅なので、1人ぼっちであったが、バッタが来たので、無聊が慰められた。 やがて雨が上がったので、辺りの草むらで虫探しをしたが、大物は見つからなかった。 バスが来て駅前に停車したが、電車より後に出るので、乗らなかった。 時間になり、電車が来た。 2両編成だったが、客が一杯いて、逆に驚いた。 白坂→新白河→白河 新白河駅を通り過ぎて、白河駅で下車した。 小峰城を再訪するためである。 |
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写真は白坂駅のホーム。
※アウシュヴィッツ平和博物館を訪れようという方は、JRの時刻表を事前によく調べて綿密に計画を立てるか、もしくは新白河駅前からタクシーに乗って行き、見ている間も待っていてもらって、帰りもタクシーで帰るのがよろしいかと思います。 メニューページ「08.8.30白河小峰城」へ戻る |